ステージレポート
SS7: 07時50分 Duesaigues 1 (11.50km)
ラリー・カタルニアのレグ2は、霞んだ空の下、本拠地サロウの西部にあるセラ・デ・プラデルの丘で始まった。ツイスティなショートステージ、デュサイゲスで好タイムを出すためには、コーナーでのインカットが不可欠。走行が重なる度に砂利がレーシングラインに掃き出されるため、コースは大きな石やグラベルで覆われていく。プジョーのプライベーター、アレクサンドル・ベンゲは大きな石にヒットし、左フロントタイヤをパンクした他、ホイールにもダメージを負った。それでもベンゲは5番手タイムをマークし、ペター・ソルベルグをかわして総合4位に浮上。レグ1の最終2番目ステージで両者にターボトラブルが発生したフォードのマーカス・グロンホルムとミッコ・ヒルボネンは、レグ2を無事にスタート。11.5kmのこのSSで同タイムをマークし、同じく同タイムを叩き出したフランソワ・デュバルと共にステージウィンを獲得した。デュバルはこれで、総合8位に浮上している。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) / マーカス・グロンホルム(フォード) / フランソワ・デュバル(シュコダ) 7:47.8
SS8 08時36分 Vilaplana 1 (28.33km)
レグ2・2本目のSSは、カタルニアの名ステージ、ヴィラプラーナ。ワイドで高速なコースは、海とオリーブと栗の林のパノラマの中、ヒルサイドを17km上っていく。グロンホルムとヒルボネンは、レグ1で失ったタイムの挽回に励み、28kmのこのステージでトップ2タイムを独占。グロンホルムはこれでサラザン、デュバルを交わし総合7位に浮上、ヒルボネンもトップ12にまで上がってきた。ローブは総合首位をキープ、クロノスのチームメイト、ソルドとポンスが続き、4位にはベンゲが食いついている。ソルベルグ、サラザン、アトキンソンのSUBARUトリオは、満足なグリップを得ることに苦戦し、ここでもタイムロス。シュコダのヤン・コペツキーはトップ5タイムをマークし、トラブルに悩むソルベルグから総合5位の座を奪取した。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 16:35.4
SS9: 0959 Margalef − La Palma d’Ebre 1 (15.85km)
サービス前最後のSSは、景観豊かなマルガレフとラ・パルマ・ド・エブレの街の間に今年新設されたステージ。マシンがコーナーをインカットしすぎて路面にグラベルや砂をまき散らさないように、ナローな道には大きなピンクの岩が並べられた。しかし、それでも多くのクルーは路面がスリッパリーでダーティだと伝えている。ペター・ソルベルグもこの犠牲となり、スタート付近でスピンを喫し、ステージウィナーのローブのタイムに対し40秒のロスとなった。マシュー・ウィルソンも、石に覆われた道でフロントタイヤ2本のパンクに見舞われた。マーカス・グロンホルムは序盤スタートの走行順によるアドバンテージをフルに生かし、セカンドベストタイムをマーク。ソルベルグをかわし、総合6位に浮上した。クリス・アトキンソンは、このステージでスムースに満足なドライブを披露。SUBARUトリオではベストの11番手タイムをマークし、総合10位を維持した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 9:35.2
Driver Quotes - Service E (SS9後)
- ペター・ソルベルグ:
- 「この午前のセクションではソフトタイヤを選んだが、コンディションに対しソフトすぎた。次のコルシカで使えるような、重要なデータを得ることができた。最後のステージ(SS9)ではスピンをしてタイムロス、順位も後退してしまったのはよくなかったが、こんなこともある。マシンはとてもドライブしやすいし、まだデータ収集を続けていかなくてはならないこともあるので、このサービスではいくつか小さな変更を行う」
- ステファン・サラザン:
- 「非常に悔しい。大きなインカット、特に高速区間ではマシンに自信を持つことができないので、今は非常に難しい。今こそ、セッティングを大幅に変えてみる時なのではと思う。マシンは挙動が大きすぎているしグリップがないので、プッシュができない」
- クリス・アトキンソン:
- 「この午前は、いい走りができた。チームメイトよりもタイムがいい時もあったし、彼らとも比較ができている。僕たちは昨年のタイヤを使ったが、いいチョイスだったと思う。誰にも初体験となった最後のステージ(SS9)で好タイムを出せたことはうれしいが、まだやることはたくさんある」
SS10: 13時09分 Duesaigues 2 (11.50km)
クルー陣は、デュサイゲスのステージ・2回目の走行に挑んだ。コース上には大きな岩やグラベル、砂が出ていると報告された。路面はかなりダーティでスリッパリーとなり、多くのドライバーがパンクやスピンに見舞われた。ペター・ソルベルグは2本のパンクに見舞われたが、ピレリのムース機能が働き、大量タイムロスを喫することなく走行を続けている。スペインの若手、チェビー・ポンスはスタートから約5km地点のダーティな低速コーナーでコースオフ、レグから撤退となった。マシュー・ウィルソンも、ステージ中盤でスピンを喫している。ポンスのチームメイト、ダニエル・ソルドは、11.5kmのこのSSで、自身初となるWRCでのステージウィンをマーク、総合2位の座を固めている。
Fastest Time: ダニエル・ソルド(シトロエン) 8:04.7
SS11: 13時55分 Vilaplana 2 (28.33km)
見応えのあるヴィラプラーナのステージ・再走回は、ダーティでスリッパリーな路面となり、クルー陣はグリップを得ることに苦戦。マーカス・グロンホルムがマークしたファステストタイムは、午前中に走行した1回目のベストタイムよりも10秒近く遅いタイム。しかし、グロンホルムの速さは、ヤン・コペツキーから総合4位を奪取するには必要十分だった。クリス・アトキンソンは、スタートから約20km地点の4速右コーナーで膨らみすぎてスピン。アトキンソンはスペクテイターの手を借りてコースに復帰したが1分半以上のタイムロスとなり、ストールに続いての総合10位に後退した。前のステージで石にヒットした衝撃でステアリングにダメージを負い、このSSで6秒をロスしたローブだが、それでもチームメイトのソルドに30秒の差をつけてのラリーリードを維持している。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 16:44.7
SS12: 15時18分 Margalef - La Palma d’Ebre 2 (15.85km)
ローブが、新設ステージのマルガレフでこの日2回目のステージウィンをマークし、ソルドとの総合リードを34秒に広げた。グロンホルムがセカンドベストで、総合3位につけるベンゲまで5秒差内に迫っている。ソルベルグは、スリッパリーなグラベルに覆われた路面でグリップ獲得に苦戦しタイムロスが続いた。このステージではローブに26秒遅れのタイムとなり、デュバルに続いての総合7位に後退。ソルベルグのチームメイト、サラザンはソルベルグに2秒遅れのタイムで、総合8位でこのレグを終えた。SUBARUの3番手、クリス・アトキンソンがこのステージで会心の走りを見せ、ローブにわずか13秒遅れのタイムを叩き出した。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 9:33.2
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・スポーティングディレクター、ルイス・モヤ
「明らかに、我々は今日のパフォーマンスには満足していない。昨日は、もっとコンペティティブになれると思っていたが、今日はペターもステファンもグリップの少ないコンディションに苦戦することとなった。こうしたターマックのコンディションでのパフォーマンス向上のためには、ピレリと一体となって、さらに懸命な作業が必要だ。ポジティブな点としては、全車とも今日もトラブルのない走りを見せ、クリスは、少ないターマックでの経験を積んでいる中で、非常にいいペースを見せる時もあった。明日は、解決方法を見つけて今日のポジションを上げ、コルシカで好リザルトを得るための作業に専念する」
ペター・ソルベルグ
「難しい一日だった。昨日はかなりいい出来だったが、今日はまったく差が縮まっていない。路面には、これまで見たことがないくらいとにかくルーズグラベルが多く、おそらくはそれが一因となっているのだろう。マシンの動きがいいことが何よりだが、明日どこまでできるかを見るために、各所を丹念に研究していく必要がある」
ステファン・サラザン
「もっとハードにプッシュできるようなフィーリングと自信を得られるようなセッティングとバランスにまだ達していないので、ハードな一日だった。明日のステージは、我々向きなので、攻められることを願っている。また、来週再び迎えるコルシカでのターマック戦に向けてマシンを向上させていきたい」