ステージレポート
SS19: 09時43分 Mina Clavero - Giulio Cesare (20.08km)
第26回ラリー・アルゼンチンの最終レグは、名SS、ミナ・クレヴェロのステージで始まった。標高1100m地点からスタートし、サンディで石が散乱する景観の中を標高2000mまで上っていく。マンフレッド・ストールは、前日、チームメイトのヘニング・ソルベルグに奪われた総合4位奪回を目指してこのレグをスタート。ヘニング・ソルベルグを27秒上回ってのステージウィンをマークし、22秒のアドバンテージを築いて総合4位に返り咲いた。ペター・ソルベルグがセカンドベストタイムをマークし、ラリーリーダーのセバスチャン・ローブとの差をさらに詰めてきた。チームメイトのクリス・アトキンソンも、総合6位につけるソルドに8秒差をつけてこのステージをフィニッシュ、そのギャップをさらに詰めた。
Fastest Time: マンフレッド・ストール(プジョー) 17:03.2
SS20: 10時33分 El Condor − Copina (16.82km)
SS19をフィニッシュした後、クルーは山頂を超えて、エル・コンドールのスタートへと向かった。同じくアルゼンチンの名SSとして有名な月面の様な壮観な景色を抜けるこのステージは、トリッキーな峠やナローな橋を抜けながら標高2100mから1400mまで下っていく。最高潮に高いモチベーションで挑むペター・ソルベルグが、前SSでステアリングの重さを報告しながらも、この高速SSではベストタイムをマーク。ローブを33秒差に捉えた。アトキンソンも、この16kmステージで総合6位につけるソルドとの差をさらに大きく詰め、1.1秒にまで迫った。
Fastest Time: ペター・ソルベルグ(SUBARU) 13:40.2
SS21/SS22 13時05分/13時08分 Super Especial III & IV (4.4km)
ラリー・アルゼンチン最後のステージは、コルドバのサッカースタジアムで行われる、人気のスーパーSS。4万5000人の観客がアリーナに詰めかけ、ローブが今シーズン4連勝を決めるのを見守った。この勝利は、コ・ドライバーのダニエル・エレナにとってWRC24勝目となり、ルイス・モヤの持つコ・ドライバーのWRC勝利記録タイとなる。SUBARUのペター・ソルベルグはSS21でサードベストをマークし、総合2位が確定。今年2度目のポディウムフィニッシュを獲得した。ジャンルイジ・ガリが総合3位に入り、自身初のWRCポディウムフィニッシュを達成した。ヘニング・ソルベルグは、SS22でフィニッシュを目前にしてクラッチトラブルにより停車。わずか4.4kmのグラベルステージで修復に挑んだ。観衆からスタンディングオベーションを受けたものの、これで総合7位に転落した。クリス・アトキンソンは両ステージをトラブルなく走り切り、総合5位のソルドにわずか2.6秒差の総合6位で参戦2度目のラリー・アルゼンチンをフィニッシュした。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 2:22.5 / マシュー・ウィルソン(フォード) 2:23.7
チームのコメント
SUBARUワールドラリーチーム・スポーティングディレクター、ルイス・モヤ
「いい週末だったと思う。2台共が完走し、ペターはドライバーズ選手権でも高ポイントを獲得した。私にとって最も重要なポイントの一つは、マシンの信頼性だ。イベントを通して、とにかく大きなトラブルなしで走り切ったんだ。私が期待していた通りだよ。ここから、イタリア、ギリシャとタフなラリーが2戦続く。非常にハードな戦いになると思うが、今回の結果がとても大きな励みになる。また、ピレリとの仕事にも満足している。特に2日目など、このトリッキーなコンディションの中、タイヤがよく機能してくれた。これで、こうした路面での我々の速さを証明することができたし、続く2戦で勝てない理由は何もない。それこそが、我々のゴールだ」
ペター・ソルベルグ
「ここでは勝利を獲得したかったが、総合2位という結果も上々だと思う。全てはほぼ予定通りに進んだので、何よりだ。全力を尽くしたし、トラブルさえなければ勝利のチャンスも大いにあったが、自分自身としてはとてもポジティブな感じだ。これでマシンの調子も戻ったので、首位争いに戻り僕もアタックをしていける。このような感じは久しぶりだよ。次のラリーが、本当に楽しみだ!」
クリス・アトキンソン
「僕たちにとって、難しいラリーだった。スタートは順調で序盤は好ポジションにつけていたが、小さなトラブルや自分のミスが、大きなタイムロスにつながった。挽回に苦戦し、1分のペナルティも受けたが、それがなければ、もっといい順位を争うこともできたと思う。しかし、これも人生。ここで多くを学んだし、サルジニアでどこまで行けるか、見ていきたい」