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  Rd. 6 Rally Argentina
28 to 30 April 2006
事前情報
Event Bulletin
21 April 2006


舗装イベント2連戦を終えたFIA世界ラリー選手権(WRC)は、シリーズ第6戦「ラリー・アルゼンチン」で再びグラベルイベントを迎える。唯一、南米大陸へ上陸するWRCイベントは4月27-30日、コルドバ周辺を舞台に開催される。

このラリーは、草の茂る広大なパンパスやコルドバ近郊のシエラス・チカス丘陵に広がる壮大な景観の中を駆け抜ける。様々な風景を巡る度に、山脈高地のナローなグラベルステージから、渓谷では固く締まった路面の全開スプリントと、路面の性格が大きく変わっていく。ステージの標高ではメキシコに最高地点を奪われたアルゼンチンだが、それでもアルゼンチンのSSのほとんどが場所によっては標高1,000mを超える高さを誇っており、レグ3のエル・コンドールのステージでは2,195mにも達する。このような高地では空気が薄くなるために、パワー出力が低下するという難しさがある。高地で人間が陥るのと同様に、エンジンも吸気に苦しむのだ。

パワーが低下した場合に難関となるのは、高速でバンピーな路面だけではない。ラリー・アルゼンチンの象徴とも言えるのが、小川越えのウォータースプラッシュだ。適切なラインとスピードでのアプローチは不可欠、さもなければ強い衝撃がマシンにダメージを与えることにもなりかねない。合計で17回も待ち受けるウォータースプラッシュは、大きな危険のポテンシャルを秘める要注意ポイントだ。

このコンディションに加え、天気も難しい要素の一つと言えるだろう。今年は、開催時期が昨年より3ヶ月近くも早まり南米の秋季の開催となるため、天気予報には毎日のように雨や風、霧などが登場することもある。しかし、たとえ雨やマッドになろうとも、高い山の上に設定されたラリーコース際を目指すスペクテイターの足を止めさせることはできない。昨年は、雪や寒さの中、100万人以上のスペクテイターを動員したのだ。

今年のサービスパークは、カルロス・パスから、コルドバにある1978年のサッカーワールドカップ決勝戦のために建設されたサッカースタジアムの向かいへと移った。4月27日木曜日と30日日曜日には、このスタジアムが新しいスーパーSSの会場となり、クルーたちが2.2kmの特設ステージでサイドバイサイドのバトルを繰り広げる。木曜日に2本の走行を行った後、本格的なラリー競技は28日金曜日の8時33分(現地時間)にスタート。レグ1はコルドバの周辺を走行、アスコチンガとラ・クンバルの街の間には、イベント最長ステージが設定される。フィニッシュは、30日日曜日13時30分、コルドバスタジアムで行われる予定。



エントリー

今年、SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)からは、2台のSUBARUインプレッサWRC2006がラリー・アルゼンチンにエントリーする。ペター・ソルベルグ(コ・ドライバー、フィル・ミルズ)がファーストカーを、クリス・アトキンソン(コ・ドライバー、グレン・マクニール)がセカンドカーをドライブする。

ペター・ソルベルグのラリー・アルゼンチン参戦は、今回で7回目。昨年はトラブルなしの走行で総合3位を獲得している。クリス・アトキンソンは2回目の参戦となり、2005年は順調な走行で初参戦のアルゼンチンを走破、総合9位でフィニッシュした。

SWRTでは、過去に2度、1999年にユハ・カンクネン、翌年にはリチャード・バーンズがラリー・アルゼンチンを制している。



ドライバー・コメント

ペター・ソルベルグ
「アルゼンチンでは、何の言い訳も許されない。誰もが手を緩めないで挑んでくるので、僕もスタートからマキシマムアタックで攻めていく。このイベントに対しては、何の戦略もない。全開で攻めていくだけだ」


クリス・アトキンソン
「 昨年のラリー・アルゼンチンでは、いい走行ができた。ジャパンとオーストラリアに続く、僕たちにとって一番のグラベルイベントだったと思う。順調にスタートして、3日間の間にスピードアップを果たすことができた。スペインとコルシカでは、どちらも安定したいい走りができたが、今回は順位を争っていきたい。コンペティティブな走りでトップ5に入ることを目指していく。ターゲット相応に走ることができるのなら、とどまる理由なんてないからね」






マシン&挑戦

SUBARUワールドラリーチーム・スポーティングディレクター、ルイス・モヤ
「最初に、そして最も重要なこととして、ターマック2連戦を終えて、再びグラベルに挑むことを楽しみにしている。セバスチャンやマーカスに対しても、我々がコンペティティブであると信じている。メキシコでは本来のペースをつかんでいること、首位争いにも当然加わって行くべき存在であることを見せられたのだから。

ラリー・アルゼンチンのレグ1は、おそらく今年のどんなラリーよりもタフなスタートとなると思うが、アルゼンチンではペターは優勝、クリスも上位フィニッシュを狙っていく。この先3戦は、2006シリーズの天王山ともいえる節目であり、各イベントで優勝を狙っていく」


SUBARUワールドラリーチーム・エンジニアリングディレクター、スティーブ・ファレル
「アルゼンチンは、ドライバーにもチームにとっても本当に厳しい挑戦だ。秋後半の変わりやすい天気の中、ドライバーは状況に応じてすばやくドライビングスタイルを変えて行けるが、セッティングはコンディションの変化で相殺されてしまうこともある。天気が安定していてもステージ毎の変化は差が大きいので、変わりやすい天気の中では、その違いはかなりの大きさになるだろう。

我々のアルゼンチンの経験によれば、ステージは轍が掘れやすいので、この点を考慮してセッティングを行っていく。通常のグラベルイベントよりもサスペンションをかなり固めに調整するので、マシンの車高はいつもよりも高くなる。これは、午後のリピートステージで大きな効果が表れるはずだ。コルシカ前にサルジニアで行ったテストでもこのセッティングを採用し、非常に手応えのある結果を得ている。

ようやく、伝統的にも我々に向いている、グラベルイベントを再び迎える。ここ3戦では、非常に高い信頼性を見せているので、アルゼンチンでも引き続きこの点に集中していく。ここからは全戦、リザルト重視を目標に攻めていく」



ラリーの合間

イースター休暇の間、ペター・ソルベルグは自宅へ戻り、パニラ夫人と息子のオリバー君と共に、スキーに出かけた。また、アルゼンチンでの高地イベントに向けて万全を備えるために、体力トレーニングも行った。クリス・アトキンソンはイースターの間、オーストラリアの東海岸、ゴールドコーストにある実家に戻り、4ヶ月ぶりに友人たちと再会。さらに、温暖で日差しのまぶしいオーストラリアの気候の恩恵を受けて、アクティブにジェットスキーを楽しんだ。2週間の休暇を経て、アトキンソンはオーストラリアから直接アルゼンチンに入る。


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