SUBARU
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  Rd. 9 OMV ADAC Rallye Deutschland
11 to 13 August 2006
Leg2
Event Bulletin
12 August 2006

スタート
オリジナルの73台に対し、この日スタートしたクルーは69台であった。

ルート
本日のルートの大きな特徴は、軍用車両の訓練地であるバウムホルダーが舞台となったこと。90度コーナーとヒンケルシュタインと呼ばれるコンクリートブロックが並んでいることで有名。クルー達は軍用地での6ステージとセント・ウェンデルの小さな町で行われたスーパースペシャルの合計148.64kmの競技区間でコンペティションを展開した。

天気
一日を通じておおよそ晴れで、気温は10度から最高17度まで上がった。



SUBARUワールドラリーチームの概要
ラリー・ドイツ二日目の競技終了時点で、SUBARUのステファン・サラザンは総合8位でSUBARUワールドラリーチームのチャレンジをリードしている。ステファンはこの日順位をふたつ上げ、最終ステージのスーパースペシャルではサードベストを記録した。一方、クリス・アトキンソンはかのバウムホルダー・ステージでも確実な進歩を見せ、この日を総合10位で終えた。初日に期待の高まるパフォーマンスを発揮したペター・ソルベルグは、二日目最初のステージでエンジントラブルが発生。戦線を去ることとなった。



ステージレポート

SS9: 0836hrs Bosenberg 1 (22.52km)
曇り空ながらドライコンディションのもと、クルー達はラリー・ドイツのレグ2、名うてのバウムホルダー軍事エリアに向かって行った。この日最初のステージにおいて、SUBARUワールドラリーチームにとってはとても残念な出来事があった。11km地点でペター・ソルベルグがストップし、レグ2から撤退となってしまった。エンジントラブルとレポートされている。クリス・アトキンソンは途中でスピンを喫し、約20秒をロス。一方、チームメイトのステファン・サラザンは、このイベントでは自己最高のポジションである4位でフィニッシュした。ヤン・コペツキー、ダニエル・ソルド、セバスチャン・ローブに続くタイムだ。プジョーをドライブするプライベーターのステファン・ヴォイテックには不思議なアクシデントが発生した。ステージ終了後彼のペースノートが紛失し、タイムコントロールの林の中で発見されたとのことだ。
Fastest Time: ヤン・コペツキー (シュコダ) 13:02.7

SS10: 0944hrs Panzerplatte 1 (30.92km)
この日ふたつめも軍事施設の中でのステージとなった。パンツァープラット、別名「装甲戦車」ステージは、ヒンケルシュタインと呼ばれる巨大なコンクリートの固まりが並んだタイトなコースが特徴である。天気はドライのままで、戦車が普段使っている道路のため埃と砂が多く、例外なく至る所が滑りやすくなっている。マシュー・ウィルソンがコース中盤でスピンし20秒をロスし、ピーター・チョーエンは最終のヘアピンでやはりスピンした。マンフレッド・ストールはクラッチ不調から、ステージ終盤にはギアボックスにも問題が発生したようだ。しかしながら、ミッコ・ヒルボネンに1.8秒の僅かな差をつけて総合5位を維持している。ダニエル・ソルドがステージウィンを獲得し、ラリーリーダーのセバスチャン・ローブとの差を縮めた。SUBARUのサラザンは8番手タイムで、チームメイトのクリス・アトキンソンを抜いて総合8位となった。
Fastest Time: ダニエル・ソルド (シトロエン) 18:09.5


Driver Quotes - Service D (after SS10)
ステファン・サラザン:
昨日よりは遥かに良い。タイヤもステージも良いし、何よりチョイスが良い。ステージは至る所に泥が出ていて、そこにいないとわかりづらいが、難しい。でも僕はとてもハッピーだ。
クリス・アトキンソン:
最初のステージでは30秒ロスし、ポジションアップできるはずだったのに逃したのが残念だった。低速でスピンした後エンジンをリスタートしようとしたらストールしてしまった。今朝少しセットアップを変更して出て行ったらそれは望んでいたものではなく、元に戻してやってみる。
ペター・ソルベルグ:
いい感じでSS9をスタートしたが、6速全開の時に何の警告もなくエンジンが突然いやな音を出し、そしてストップしたんだ。しかし、僕らはまだ前向きな気分だ。今回チームはマシン改良に大きな進歩を見せた。正しいコンディションで正しいタイヤを選んでいるときは僕らはとても速かった。このサマーブレイクで大きく前進したと思う。そして木曜日のアクシデントにもかかわらずチームの皆はすごい仕事をしてくれて、クルマを仕立て上げてくれた。だから、スタートできたことが僕にはとても嬉しかった。僕らはこのラリーでできることは全て力を尽くしたが、もう先には進めない。今僕たちはフィンランドのことを考えている。それは、間違いなく僕らにとって素晴らしいラリーになるはずだ。

SS11: 1217hrs Erzweiler 1 (18.22km)
ボスタルジーでの30分間のサービスを経て、WRCの舞台は再びバウムホルダーにもどり、18kmのエルツウェイラー・ステージへと向かった。ミッコ・ヒルボネンがチームメイトのグロンホルムに0.6秒差をつけてイベント初のステージウィン。これによってマンフレッド・ストールをかわし総合5位へと上がった。そのストールはタイヤのコンパウンドがこのドライコンディションにはソフト過ぎて苦戦している。マシュー・ウィルソンはフィニッシュにほど近い地点でヒンケルシュタインにヒット。しかし、大きなダメージを負うことはなかったようだ。SUBARUのサラザンとアトキンソンはそれぞれ9位、10位のステージタイムでこのステージを終えている。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン (フォード) 10:46.0

SS12: 1255hrs Panzerplatte 2 (30.92km)
激しい降雨が特徴的だったレグ1とはうってかわり、このパンツァープラットの再走ステージはドライのまま。このステージに不慣れなドライバー達にはトラブルが発生している。マティアス・エクストロームがそのひとりで、フロントサスペンションとステアリングにトラブルを抱え、ほぼ5分ものタイムロスを喫した。ミッコ・ヒルボネンもフォーカスの右側に大きなバイブレーションがあったとのこと。アンドレアス・エイグナーはジャンクションを見逃してオーバーシュート。ここでエンジンストールして30秒を失った。グロンホルムはスタート前に道の真ん中にあった岩にヒットした様子。このためトニ・ガルデマイスターとのポジション争いも振るわず3位の座を譲ることとなった。雨が降りウェットになると予想したSUBARUのステファン・サラザンとクリス・アトキンソンはソフトなタイヤを選んでおり、このドライコンディションに苦しんだ。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム (フォード) 18:03.5


Driver Quotes - Service E (after SS12)
ステファン・サラザン:
マシンは本当に良いがタイヤチョイスを間違えた。コースは完全にドライでタイヤに厳しい路面だった。僕らは雨を期待してウェットタイヤだったんだ。これもラリーの構成要素のひとつだと思う。ゲームに勝つこともあるし、負けることもある。もし雨だったら僕らは良い位置でフィニッシュできたはずだ。そんなに大きく出遅れた訳ではないが、次の2ステージはチョイスを間違えないようにしないといけない。
クリス・アトキンソン:
サービスでは、SS11とSS12のふたつは雨になるはずだったんだ。だから僕らはスリックではなくインターミディエイトを履いて行ったんだけど、ステージは美しいくらいの晴天だった。まだ僕らも大きくロスしていないし、トラブルは全くない。

SS13: 1528hrs Erzweiler 2 (18.22km)
ボスタルジーでの30分サービスののち、クルー達は再びサービスの東方に位置するエルツウェイラー・ステージに戻って行った。しかしながら、チェビー・ポンスは油圧系統のトラブルでサービスにとどまったままだった。マーカス・グロンホルムが連続でステージ勝利を獲得し、ガルデマイスターに対して17.8秒のアドバンテージを築いた。あわせて、ヒルボネンとコペツキーがステージトップ3に連なった。これによってコペツキーはSUBARUドライバーのアトキンソンを上回り総合9位となった。元DTMチャンピオンのマティアス・エクストロームは、ドライブシャフトが壊れたままこの18kmステージと格闘した。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム (フォード) 10:42.4

SS14: 1631hrs Bosenberg 2 (22.52km)
ボーゼンベルグの再走ステージはレグ2の公道コンペティションの締めくくりとなった。トップ10のタイム差が13秒以内に入り、この日最もタイムが接近したステージとなった。この中で抜け出たのがヤン・コペツキーで、彼のタイムはこの日2度目のステージベストとなった。SUBARUのサラザンとアトキンソンは、5番手と6番手。このステージを終えて、クルー達はスーパースペシャルを行うセント・ウェンデルの町へ向かった。
Fastest Time: ヤン・コペツキー (シュコダ) 12:45.0

SS15: 1719hrs OMVSS St Wendel (5.94km)
トリエルから70kmの地点にある中世の町セント・ウェンデルでスーパースペシャルが行われた。小さいながらもザーラント州の中心都市として知られ、ロマネスク様式の聖堂とマウンテンバイクのワールドカップのホストタウンとしても有名である。ここではローブがこの日初のステージベストを記録。高速道路の一部とインダストリアル地区の連絡路を含む大きなループが会場である。サーキットレースのエースドライバー、ステファン・サラザンはエンジンストールしながらもローブから僅か0.9秒差の3位。7位に12秒差の総合8位でレグ2を終えた。トップ10の総合順位に変動はなく、ローブが総合首位でソルドとグロンホルムがこれに続いている。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ (シトロエン) 3:05.6



チームのコメント

SUBARUワールドラリーチーム・スポーティングディレクター、ルイス・モヤ
ペターをスタートさせるために奮闘したあとだけに、今日のリタイヤは彼にとってもチームにとっても残念な結果であった。全体的には彼が見せたパフォーマンスは非常に期待の持てるもので、次戦以降のグラベルラリーでのチャンスを確信させるものとなった。ステファンは、レグ1よりもさらにコンペティティブであったと言える。2度目の2ステージループは安全を見越したタイヤチョイスが裏目に出てロスしたが、最終のスーパースペシャルで3番手タイムを記録した。クリスはこのトリッキーなコンディションでも多くのことを学習し、テストを含めた経験に比較すれば良いリザルトを残した。


ステファン・サラザン
今日は昨日よりは良かった。トラブルは皆無だったし、僕はマシンと一体になれたと思う。しかし、タイヤチョイスではまたしてもミスしてしまった。雨が降ると考えていたのにドライだった。なのでこの状況では思うようにプッシュすることは困難だ。午後はより路面にマッチしたタイヤをチョイスできたためペースが上げられ、良いタイムが出せた。

クリス・アトキンソン
全体としては今日は良かった。最初のステージでタイムロスしたのは残念だった。マシンのセットアップが良いフィーリングではなかったのだが、それ以降は確実に改善できた。バウムホルダー・ステージはとにかくタフで、路面はあちこちで滑りやすくになっており、特にスリックタイヤではグリップレベルを判断するのが難しかった。5速ギヤでスケートのように滑っているとき、数センチ脇にヒンケルシュタイン(コンクリートの塊)があるのは嫌なものだ。しかしSS14では、僕らなりに良いタイムが出せた。明日も可能なかぎり頑張るが、レグ3は路面がよりスムースで僕らに向いていることを期待するよ。

ペター・ソルベルグ
今朝は良いスタートだったが、SS9で6速全開走行中に何の警告もなくエンジンから嫌な音がして、止まってしまった。しかし、僕らはまだ前向きな気分だ。今回チームはマシン改良に大きな進歩を見せた。正しいコンディションで正しいタイヤを選んでいるときは僕らはとても速かった。このサマーブレイクで大きく前進したと思う。今僕たちはフィンランドのことを考えている。それは、間違いなく僕らにとって素晴らしいラリーになるはずだ。

1 Sebastien LOEB Citroen 2:47:53.5 
2 Daniel SORDO Citroen +34.3 
3 Marcus GRONHORM Ford +2:14.1 
4 Toni GARDEMEITER Citroen* +2:39.8 
5 Mikko HIRVONEN Ford +2:56.4 
6 Manfred STOHL Peugeot* +3:20.0 
7 Andreas AIGNER Skoda +4:42.1 
8 Stephane SARRAZIN SUBARU +4:54.7 
9 Jan KOPECKY Skoda* +5:11.7 
10 Chris ATKINSON SUBARU* +5:23.1 
R Petter SOLBERG SUBARU at SS9 
* 非マニュファクチャラーエントリー

Leg3の概要
走行距離が少ない最終日とは言え、各チームとも次のラリー・フィンランドに向けて競い合うことになる。唯一設定された朝のサービスののち、クルー達は残された4つのステージに立ち向かう。そのうちひとつは再走ステージである。総競技距離は68.19km。ザーラント地域はホストシティの南方に位置し、速度が速くそして流れるようなステージが特徴だ。トリアーの町の中心で、12時24分からポディウムフィニッシュが予定されている。
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