Rd.2 Uddeholm Swedish Rally

8 Feb to 11 Feb 2007

LEG TWO

ソルベルグがリタイア、アトキンソンがSUBARUの戦いを担う

10 February 2007

Copyright © STI 

スタート

46台がスウェディッシュ・ラリー、レグ2に向けてハグフォースのサービスパークを出発した。

ルート

レグ2のステージはすべてハグフォースのサービスエリアにほど近い郊外に設定された。7本のSSで構成され、このラリー最短のステージ、1.87kmのハグフォーススプリント・2回目の走行で締めくくりを迎えた。総ステージ走行距離は141.96km。

天気

平均気温は−7度だが、午後には曇り空が晴れはじめ、気温は落ち始めた。7本のステージを終えてマシンがハグフォースのサービスに戻る頃には、気温は-12度まで落ちた。この日は積雪はなく、夜はさらに冷え込む模様。

SUBARUワールドラリーチームの概要

クリス・アトキンソンがSUBARUワールドラリーチーム(SWRT)を担っての走りを見せた。若きオーストラリア人のアトキンソンは、先月のラリー・モンテカルロでのパフォーマンスを再現し、改めて堅実な走りを見せ、総合順位を9位から6位にまで上げた。総合5位につけるダニエル・カールソンまでわずか8.6秒差でこの日を終え、明日は5本のステージが残されている。ペター・ソルベルグは残念な結果に終わり、SS10で溝にスタックし14分近くのタイムロスとなった。ポイント圏内への復帰が絶望的となったことから、チームは来週のラリー・ノルウェーに向けてマシンを温存するため、ソルベルグをリタイアさせることを決断した。

Stage Summary

SS9: 08時03分 Lesjofors (10.49km)
レグ2は、ハグフォースのサービスエリアから47km離れたところにある10kmのショートSSから始まった。このレスヨホースのステージはこのラリーで最もナローなコースの一つで、後半は特にテクニカルで高速。7番手からステージを走行しているクリス・アトキンソンは、この日の滑り出しにはあまり満足できなかった。「かなり平凡なドライブで、リズムもつかめず何度か膨らみすぎて3,4秒をロスした。買い物に行くようなドライビングだったかもしれない」それでもアトキンソンは6番手タイムをマークし、総合8位に浮上した。13番手からステージを走行しているペター・ソルベルグはドライビングには満足を見せたが、視野は次のステージに置いていた。「ロングSSではハードに攻めて、首位奪回を狙いたい。できるかどうか、とにかく見てみないことにはね」
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 5:45.1


Copyright © STI 
SS10: 08時43分 Liljendal (34.54km)
SS10はこのラリーの最長ステージで、古いセクションと新しいセクションが混ざったトリッキーなコース。最初の22kmは新設の高速コースだが、その後ラメンと呼ばれるステージのツイスティなパートに合流する。クリス・アトキンソンがSUBARU最上位でフィニッシュし、再び6番手タイムをマーク。「ここでは丁寧にいい走りを守ることに務めた」とアトキンソン。「でも、もっとトラクションがあってもいい。場所によっては思うようにハードにプッシュできなかった」このステージでは、ポディウム争いに大きな動きが見られ、ペター・ソルベルグのSUBARUインプレッサWRC2006がコースオフして、雪の溝に14分近くもスタックしたままとなった。20人以上のスペクテイターが手助けをして、ダメージのないマシンをコース上までに戻したが、これでソルベルグの好リザルト獲得のチャンスは遠のき、首位から14分21秒遅れのタイムでフィニッシュした。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 17:50.3

Driver Quotes - Service E (SS10)
ペター・ソルベルグ
「この午前はアンダーステアが出ていたので、それで少しタイムが上がらず限界までプッシュできなかったが、それはさておいてもミスをしてしまった。もちろん後ろのことを考えれば、ペースを落としてもう少し様子を見るようにするべきだったかもしれないが、それは難しいということも分かってもらえるだろう。マシンは間違いなく無事で、スウェーデンは次のノルウェーに向けていい調整にもなるので、プッシュは続けてどこまでできるかの具合を見ていかなくてはならない」
クリス・アトキンソン
「OK、たいした問題はない。最初のステージは少し遅く、場所によってはもっと速く走れたが、タイムはよかった。ロングステージでは、トラクションとグリップがそれほど得られなかったので肩の力を抜いて挑んだ。慎重に攻めているのでまだあまりペースが上がっていないが、こうしたコンディションの中、ギリギリのところで留まっている」



Copyright © STI 
SS11: 11時13分 Torntorp 2 (19.21km)
30分のサービスタイムを終え、クルーは、レグ1で走行したステージ2本の再走ループに挑んだ。最初に迎えたのはトロントロープ。高速ストレートと、石の並んだナローでテクニカルなセクションがミックスされたステージ。前SSで総合34位にまで後退したソルベルグは、目標を次に控える母国イベント、ノルウェー・ラリーに向けてのテストにスイッチ。それでも、チームメイトで10番手タイムをマークしたクリス・アトキンソンよりも4秒速い6番手タイムをマークした。「ステージのフィニッシュに向けて少しタイムロスをしたようだ」とアトキンソン。「しかし、まだラリーの中盤。プッシュを続けてできる限りのことを行っていく」
Fastest Time: トニ・ガルデマイスター(三菱) 09:42.6

SS12: 11時45分 Vargasen 2 (24.63km)
ヴァーガセンのステージ、リピート走行は、特にスペクテイターに人気のSSであることもあり、何千人もの観客が雪をかき分けて、水たまりやジャンクション、豪快な「コリンズ・クレスト」を駆け抜けるマシンを観に訪れた。クリス・アトキンソンはSWRTの最上位を担い、このステージを7番手タイムでフィニッシュ。総合でも7位を維持した。ステージウィナーのマーカス・グロンホルムはこのラリーのリードを固めた。マシンは30分サービスのためにハグフォースへと戻り、グロンホルムの総合リードは2位セバスチャン・ローブに対して27秒となっている。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 13:17.9

Driver Quotes - Service F (SS12
クリス・アトキンソン
「この2本は手堅く走った。最初のスプリットでは速く見えたが、それからペースが少し落ちた。アンダーステアも出ているが、それ以外はいい調子。SS11とSS12は昨日よりもかなりクリーンだったので、僕たちのタイムもかなり良くなった。ロングステージでは1分近くも。グリップもうんと良くなったので、よりハードにプッシュできた。雪からグラベルも少し出ているが、昨年ほどひどくはない。まだ先は長く、上につけているカールソンもかなりハードにプッシュしているが、彼を捉えるためにベストを尽くしていく」



SS13: 14時28分 Fredriksberg (24.75km)
クリス・アトキンソンとシトロエンのダニエル・カールソンとの総合6位争いは、SS13でさらに激しさを増し、アトキンソンがカールソンとのギャップをさらに2秒詰め、その差を16秒に縮めた。しかし、ペター・ソルベルグのスウェディッシュ・ラリーはこのステージ前のサービスで終わりを迎えた。SWRTのマネージングディレクター、リチャード・テイラーは「「SS10で溝の中にスタックして14分近くもロスしたことで、スウェーデンではポイント圏内のフィニッシュが望めなくなったことから、チームは、WRC規定によって来週のラリー・ノルウェーでも使用することが義務づけられているマシンやタイヤの他トランスミッションなどのコンポーネンツを温存するために、ソルベルグのリタイアを決断した。苦渋の決断ではあるが、わずか5日後にスタートを迎える母国イベントで、ペターにポディウムフィニッシュ達成に向けて最大限のチャンスを与えるためには、必要なことだと考えている」と説明。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム(フォード) 13:54.4


Copyright © STI 
SS14: 15時33分 Lejen (26.47km)
レジェンの26kmステージは、このイベントでも最も速度域の高いSSの一つだが、クリス・アトキンソンには向いていたようだ。アトキンソンはペースを上げて、このイベントここまで自己ベストとなる4番手タイムをマーク。カールソンとの差を8秒に縮めた。「ベストを尽くしてできる限りプッシュしたが、トラブルは避けるようにした」とアトキンソン。「簡単ではないが、ステージのフィーリングはよかった」カールソンとのバトルは激しくなる一方で、三菱のトニ・ガルデマイスターのランサーにはドライブトレーンにトラブルが発生し2分のタイムロスを喫したため、アトキンソンは総合5位を目指して戦うことになった。
Fastest Time: マーカス・グロンホルム (フォード) 14:41.8

SS15: 16時51分 Hagfors Sprint 2 (1.87km)
この日最後のステージは、ハグフォースのサービスエリアに隣接した1.9kmのショートステージ。距離が短いためトップ10のドライバーが3.2秒にひしめき、総合順位に変動はなかったが、SUBARUインプレッサWRCでプライベート参戦しているノルウェーのマッズ・オストベルグが、史上最年少でのWRCステージウィンを獲得した。
Fastest Time: マッズ・オストベルグ 1:59.3(SUBARU)

チームのコメント

Copyright © STI 
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「クリスにはいい一日となり、6位まで挽回、今は5位争いを演じていることを嬉しく思う。スノーでのドライビング経験が比較的少ないにも関わらず、クリスは我々の期待通りのリザルトをターゲットに捉えている。ペターに関しては、特に総合的な速さとポディウムフィニッシュが現実的だっただけに、明らかにとても悔しい1日となった。しかし、彼のタイムロスを考えると、ラリーを早々に引き上げて来週のノルウェーのためにマシンを維持しておくことが賢明だと考えた。明日は、クリスのプッシュと、狙い通りのポジションを獲得することを楽しみにしている」

Copyright © STI 
クリス・アトキンソン
「僕たちにとっては有意義な1日となり、戦略が当たった。あまり望みを高く持ち過ぎず、プッシュがハード過ぎないよう、自分らしいペースで走った。ダニエル(・カールソン)まではわずか8.6秒で最終レグを迎えるが、彼を捉えるのはタフだろう。彼にとってはホームイベントだし、昨年は3位に入っているからね。今日を通して、彼と互角に戦ってきた。BFグッドリッチタイヤの我々のチョイスは、今日の午後には少しアドバンテージになったと思うが、もし明日同じタイヤをチョイスしたら、タイムを詰めるのはかなりハードになるだろう。それでも、トップ6でフィニッシュという自分の目標の圏内にいるので、明日、5位か6位でフィニッシュできれば、ハッピーだよ」

Copyright © STI 
ペター・ソルベルグ
「今回のことはとても残念だし、我々の応援のためにステージに出向いてくれたサポーターのみなさんには、本当に申し訳ない。再びトップ争いに加わることができたのはよかったし、明日も戦っていきたかったが、不運にも14分ものタイムロスでチャンスはなくなってしまった。そのため、我々は先のことを考えなくてはならず、それがノルウェーに万全の態勢で臨むことだと思う。自分の母国のラリーなので、好リザルト獲得のためにベストを尽くしていく」

1 Marcus GRONHORM FORD Focus RS WRC 06 2:22:29.6  
2 Sebastien LOEB CITROEN C4 WRC +38.4  
3 Mikko HIRVONEN FORD Focus RS WRC 06 +1:13.4  
4 Henning SOLBERG FORD Focus RS WRC 06 +1:40.7  
5 Daniel CARLSSON CITROEN Xsara WRC +2:46.5  
6 Chris ATKINSON SUBARU IMPREZA WRC2006 +2:55.2  
7 Manfred STOHL CITROEN Xsara WRC +3:26.7  
8 Toni GARDEMEITER Mitsubishi Lancer WR05* +3:28.1  
9 Jari-Matti LATVALA FORD Focus RS WRC 06 +3:37.3  
10 Mads OSTBERG SUBARU IMPREZA WRC* +5:53.3  
R Petter SOLBERG SUBARU IMPREZA WRC2006 at TC12C  
* 非マニュファクチャラーエントリー

Leg3の概要

スウェディッシュ・ラリー最終レグとなる明日のレグ3は、5本のステージで構成される。午前中に行われる2本のステージのループは、ハグフォースのサービス付近に設定され、30分サービスを挟み午後に再走。クルーはその後、本拠地のカールスタッドに戻り、木曜日夜に走行したスーパーSSをリピートする。日曜日の総ステージ走行距離は86.32km、優勝マシンがカールスタッドのフィニッシュランプに上がるのは、14時10分(現地時間)の予定。