SSS1 River Plate Stadium (2.40km)
このラリーのオープニングステージは、奇抜な設定。サービスパークのあるカルロス・パスからブエノスアイレスにあるサッカーの殿堂、リバー・プレート・サッカースタジアムまで700kmもの距離を遠征するのだ。もちろん、ペターと僕がSUBARUインプレッサWRC2007をドライブすることはなく、マシンはトランスポーターに載せられ、我々は飛行機で移動する。これだけ遠い場所にあるためレッキを行うことはできなかったが、ステージのレイアウトはコルドバにあるスタジアムのスーパーSS(SS9/22)と全く同じとのこと。この室内スタジアムでは、コースを3周する。コルドバのステージで使うペースノートを、このSSでも使おうというわけだ。ステージのスタート前には、間違いなく同じステージであるかを確認するために、リバープレートのコースを歩いてチェックできる予定。このスタジアムは収容人数が6万5000人なので、最高のラリースタートを迎えることができると思う。ペターはいつもの通り、ステージフィニッシュの後にはマシンに箱乗りして観客の声援に応えることだろう。
SS2 / SS7 Capilla del Monte - San Marcos (22.95km)
スーパーSSの後、木曜日に我々がブエノスアイレスから戻るのは深夜遅く。そして、翌朝にはプニラバレーと呼ばれるエリアのグラベルステージに向かう。カルロス・パスの北部に位置するSS2は、カピラ・デル・モンテという街の近くでスタートを迎える。ステージの設定は昨年と全く同じ。スタートは、エル・カヨン湖の隣で、この湖には素晴らしいダムがあり、数kmは湖に沿って走行する。このステージの地盤は固く非常にロッキーで、路面にはルーズな石がたくさん散乱している。もちろん、午後に再走する時にはコースは掃かれて、タイムもよくなるだろう。場所によってはとてもナローなところがあり、昨年我々はその一カ所で窓を割った。実は、カピラ・デル・モンテはUFOファンに人気のスポット。もし彼らがここでラリーが行われていることを知らなかったら、びっくりすることだろう!
SS3 / SS8 San Marcos - Cuchi Corral (19.24km)
SS2の後は、短いリエゾンを南下して次のステージに向かう。このステージのスタートはとても高速でワイドな道。最初の4kmはとても速いが、そこからナローになる。再びオープンになる辺りでは速度域の高いジャンプがあり、マシンがかなりの距離を飛ぶ。フィニッシュにはピント川を越える大きなウォータースプラッシュがある。実際、このステージは川渡りが何カ所も出てくる。そのため、このエリアの景観は本当に見事だ。
SS4 / SS12 Villa Giardino - La Falda (15.50km)
1900年代序盤に英国人が移住してできた街、ル・カンブレで補給給油を行った後、再び南下。SS4とSS5はいずれも、カルロス・パスから50kmほどのところにある街、ラ・ファルダ周辺を走行する。このステージはわずか15kmだが、内容の濃いステージ。以前、我々はここで大きなクラッシュを見たことがある。ドライビングリズムをつかむのが難しいステージで、スローでツイスティなセクション、ウォータースプラッシュ、ジャンプ、ブラインドクレスト、6速全開ストレートとあらゆる要素が盛り込まれている。フィニッシュラインを迎えるストレートは超高速でバンピー。ブラインドクレストでは慎重にラインをキープして、しっかり着地して次のクレストに備えて行かなくてはならない。かなりエキサイティングなステージだ。
SS5 / SS13 Valle Hermoso - Casagrande (10.95km)
SS4とSS5の間のリエゾンはわずか5kmしかなく、息をつく暇もない。このステージは2005年以来の設定で、信じられないようなステージだ。とても高速だが、ジャンクションも数え切れないほど出てくるので、高速、スロー、高速、スローの繰り返しだ。中盤にはこのラリー最大のジャンプが待ち構えており、観客には最高の観戦スポットだ。雨になればかなりスリッパリーになる可能性があり、2005年がまさにそうだった。その時には、ここでコースオフしたマシンが何台もいたんだ!
SS6 / SS14 Cosquin - Tanti (11.27km)
金曜日、土曜日の両日で、日中サービス前に走行する最後のステージ。2004年、2005年に使用されたステージだが、逆方向の設定で、フィニッシュは2,3kmほど距離が追加されている。
SSS9 / SSS22 Cordoba Stadium (2.40km)
このラリーのもう一つのスーパーSS。理論的には、700km離れたブエノスアイレスのスーパーSSと同じレイアウト。このステージも、サッカースタジアムの屋内コースを3周する。
SS10 La Cumbre - Agua de Oro (18.70km)
レグ2は、午前中に、レグ1のセクションにも近いカルロス・パス北部でのステージが5本、その後、60km南下したカラムチタと呼ばれる地域に4本のステージが設定される。この日は、2005年、2006年に使用された馴染みのあるステージからスタート。しかし今年は2.5km短縮されたため、フィニッシュ付近のウォータースプラッシュがなくなった。ここはよく霧が発生するステージだが、路面は轍が掘れやすく、リタイアしやすいことで知られるヘアピンコーナーがいくつもある。スタートは急な上りで、石や巨石の並んだナローな丘の道。そこからほとんどがダウンヒルとなるが、傾斜は緩やか。このステージは、アベレージ速度が時速70km強と低く、とてもナローなので正確に走らなくてはならない。ペターと僕は、2004年にこのステージでベストタイムをマークした。
SS11 Ascochinga - La Cumbre (23.28km)
何年も使われてきているステージ。スタートからフィニッシュまで基本的に上り。かなり急で高速なセクションもある。ラリー・アルゼンチンのコースは轍が掘れやすいことで有名だが、このステージは地盤がいいので走行が重なる毎にクリーンになっていく。他とは違い、このステージはフィニッシュに向けて標高が高くなるため霧の影響を受けやすく、ウェットになると非常にマディ&スリッパリーになることもある。昨年、僕たちはここでベストタイムをマークし、ラリーの首位に立った。
SS15 / SS18 Santa Rosa - San Agustin (21.41km)
コルドバ南部で走行する最初のステージ。この日午前中のステージの中でもリズミカルで、アベレージ速度は時速約100kmとかなり高い。それでいながらかなりテクニカルで、スタートから1km地点には観戦スタンドの目の前に大きなウォータースプラッシュがある。
SS16 Las Bajadas - Villa del Dique (16.35km)
ここも南部に設定されるステージ。わずか16kmで超高速なのでかなりトリッキーなステージだ。難しいセクションも何カ所かあるが、ほとんどがストレートで長さ800mの全開ストレートなどもある。中盤には大ジャンプが控えている。2006年はここで、ペターの実兄・ヘニングと同タイムでベストタイムをマークした。
SS17 Amboy - Santa Monica (20.29km)
信じられないくらい高速のステージ。前のステージと対照的にロングストレートはあまりなく、コーナーはかなり慎重にクリアしなくてはならない。ここ10年間変更を受けていないステージなので、経験が活かされる。非常にテクニカルなセクションがあり、僕たちは2005年にここでステアリングを曲げた。
SS19 / SS21 El Condor - Copina (16.82km)
名門ステージ、エル・コンドールは、標高2100mから1400mまで一気に下っていく、全行程ダウンヒル。速度はかなりスローで、トリッキーな山道や木の板でできたナローな橋を4つ越える。橋を支えるワイヤーが張り出してくるので、ナローなのだ。ここは絶対にカットはできない。このステージでの大きな違いは、気温。標高差の関係で非常に涼しい。このステージには、ヘアピンコーナー、スプリントセクション、ブラインドクレストなどなど、あらゆる要素が少しずつ盛り込まれている。このステージで特筆すべきは、その景観。あらゆるところに巨石が散乱した枯れ地。ここでミスをしたら、ステージを走り切るだけでもラッキーだ。
SS20 Mina Clavero - Giulio Cesare (24.45km)
エル・コンドールと似ているが、ここは上り。2005年と2006年に使用されたコースをミックスしたもの。標高976m地点でスタートし、フィニッシュ地点は2060m。最初の4kmはとても高速で、避けなければならない石がたくさん散らばっていて、非常にソフトで轍の掘れやすい路面。タイトコーナーでは、クリアするためには轍に沿って走る以外、方法はない。