Rd.8 BP Ultimate Acropolis Rally

1 Jun to 3 Jun 2007

PREVIEW

WRC屈指のタフイベントにSWRTが挑む!

25 May 2007

The Event


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FIA世界ラリー選手権(WRC)は毎戦タフなチャレンジが続くが、来週ギリシャで開催されるアクロポリス・ラリーは、中でも最も難関イベントの一つ。酷暑、石が散乱するグラベル、難しいステージレイアウトという難要素が入り組むこのイベントは、まさにサバイバルラリーだ。このイベントの後、WRCは9週間のブレイクを迎えるため、SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)は、好リザルトでシリーズ前半戦を終えることを目指し、この地中海イベントに挑む。

WRCカレンダーからサファリ・ラリーがなくなってから、ギリシャ戦は「最もタフなラリー」として位置づけられている。総合的なパフォーマンスはもちろん、純粋に耐久性が重要となることも珍しくない。平均気温は40度にまで高まることもあり、ドライバーには究極の体力が求められ、山岳路のラフなコンディションは、マシンにもクルーにも過酷だ。前走行車からはダストが巻き上げられ、ライン上に飛び出す石はこの上ない危険を秘めているため、チームは特にマシン下部やエンジン冷却の保護に注意を払う。鋭い石によるパンクも大きな懸念素材であり、チームにタイヤを供給するBFグッドリッチは、このコンディションに対応するため、前戦サルディニアから投入した超タフのコンパウンドを持ち込む。

このギリシャのアクロポリス・ラリーは、WRCカレンダーの中でも歴史のあるイベントの一つだが、WRC昇格時から大きな変更を行ってきたイベントでもある。2005年には、イベント構成が大改造された。ラリーの本拠地は、アテネの200km北にあるギリシャ中部、ラミアが務めてきたラリーの本拠地は、2年前からアテネのオリンピックスタジアム複合施設がベースとなった。

この移動により、ラリーの主催者はルートに新しいステージを取り込むことになり、アテネの北部・セイブにある丘陵地帯の道が使用された。2007年にはその本拠地が再び移動。今回は、アテネの30km南、マルコポーロにあるオリンピック馬術センターとなるが、昨年のSSのいくつかは継続して使用され、新しい道と共にルートが構成される。ステージの一つ、アグリ・テオドーリは堂々48.88kmの長さを誇るロングステージで、慣れ親しんだ道と新しいセクションを合わせて使用される。このSSは、ラリー・モンテカルロで使用されたセント・ピエレヴィーレ−アントライグースの46.02kmを凌ぐ、今季これまでで最長のステージ。

拠点となるオリンピック馬術センターは、2004年のアテネ五輪で馬術と乗馬が行われた会場であり、ラリーHQ、サービスパークが設定されるほか、セレモニアルスタート・フィニッシュが行われる。競馬コースを使用した3.3kmのグラベルのスーパーSSが特設されている。5月31日木曜日の19時(現地時間)にラリーのスタートを迎え、6月3日日曜日14時30分に同じくフィニッシュを迎えるこのステージでは、2本のコースが対称にレイアウトされる。2台のマシンが併走でバトルを繰り広げる様子には、ギリシャのラリーファンも大いに盛り上がることだろう。

予定されていたSS9/20イミットスは後日キャンセルとなったため、ステージ総数は23本から21本と変更になった。これにより主催者はルートを修正し、総ステージ走行距離は334.44kmとなった。またリエゾン距離は1237.89kmとなるため、イベントの総走行距離は1572.33kmとなる。

エントリー


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SWRTからは、2台のSUBARUインプレッサWRC2007がWRC第8戦にエントリーする。ペター・ソルベル/フィル・ミルズ組はカーNo.7、クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組がカーNo.8をドライブする。ソルベルグとミルズは、このイベントにSUBARUから6回参戦しており、2004年には優勝を獲得している他、2位(2001年)、3位(2003年)、5位(2002年)、7位(2006年)という成績を残している。アトキンソンにとっては、3戦目のギリシャ参戦(現コ・ドライバー、ステファン・プレボとのコンビでは今回が初参戦)。アトキンソンは、2005年・2006年に培ったステージでの経験を生かして、ポイント圏内でのフィニッシュを目指す。SWRTは、過去ギリシャに13回参戦した中で5回の優勝をマークしている。

ドライバー・コメント

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ペター・ソルベルグ
「今週はウェールズでマシンの開発に没頭してきたので、来週ギリシャに挑む時にはマシンの改良が発揮できることを期待している。また、運気の流れを変えることも必要だろうね!もちろん、このイベントは、気候的にもコースの荒れ具合から見ても、常に難しいラリーではあるが、新しいステージではマシンへの厳しさが少しは軽減されるかもしれない。レッキの時に確認することができるが、正直言えばステージがタフであろうと、易しくなろうと、僕は常にベストを尽くしていく」

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クリス・アトキンソン
「今日(金曜日)のマシンテストを終えるまで予測することは難しいが、サルディニアでは一時、期待していたペースを出すことができた。初日午前での僕たちのペースはとても期待の持てる内容だったし、今は、アクロポリス・ラリー全般を通じて、確実にあのようなアタックができるように目指している。このイベントが、1年で最もタフなイベントの一つであることは承知済み。このラリーは、どんどんと状況が変化していくので、スタートからフィニッシュまで、しっかり生き残って行かなくてはならない」

マシン&挑戦

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SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「我々は現在、テストの真っ最中であり、英国・ウェールズでの3日間のテストの結果を分析するまでは、ギリシャに向けての正確なターゲットを立てることは難しい。前戦・サルディニアからこのアクロポリス・ラリーまでは間が短い他、この両イベントでは同じマシンを使用しなくてはならないことから、マシンに改良を施す時間はあまり取ることができない。従って、ギリシャで行う変更は小さなものとなる。しかし、我々はサマーブレイク中に充実したエンジニアリング計画を立てており、また追加のエンジニアリング素材を使用することで、さらに開発の進行を加速させる。8月のラリー・フィンランドでWRCが再開するまでには、飛躍的な前進ができると期待している」

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SUBARUワールドラリーチーム・オペレーションディレクター、ポール・ハワース
「我々は通常よりも早めにギリシャに向かう。今回のイベントでは、サルディニアで使用したものと同じマシンを使用しなくてはならないため、マシンを英国の本部に戻さずに、現地でマシンのリビルドを行う。このイベントの前評判は、ベリーウェットとなっている。昨年のアクロポリスのようなラフコンディションにはならないと考えている。ステージは昨年以降、補修作業が行われており、天候が悪くてもコンディションはキープされるようだ。それでも、タフイベントであることには変わりなく、土曜日は過去に行われてきたようなイメージのラリーとなるだろう。48kmのステージや2回のリモートサービスが設定されているので、チームはラリー車を追って国内を走り回ることになる。このイベントにはWRカーが17台エントリーしているので、ポイント争いも激しくなるだろう。イベントを通して確実に安定した走りをしていかなくてはならない」

ラリーの合間

5月20日にラリー・サルディニアが終了して以降、SWRTのスタードライバー達が休息を取ることができた時間はわずかしかなかった。ドライバー陣は、イベント終了翌日の月曜日にサルディニア島を出発。ソルベルグとミルズは水曜日と木曜日の2日間、英国ウェールズの郊外で行われたテストに合流。アトキンソンは、5月25日金曜日にテストを受け継いだ。アトキンソン、ミルズ、プレボは、日曜日にチームが始めるラリーに向けての準備に合流、ソルベルグは月曜日に合流する。その間、数々のチーム設備は英国バンブリーにあるチーム本部には戻されず、サルディニアから直接ギリシャに搬送された。