Rd.10 ADAC Rallye Deutschland

17 Aug to 19 Aug 2007

LEG ONE

ラリー・ドイツ Leg1 波乱の初日、締めくくりはアトキンソンのベストタイム!

17 August 2007

Copyright © STI 

スタート

102台がレグ1をスタートした。

ルート

レグ1は、トリアーの北東部、モーゼルのブドウ畑地域で行われた。レグ1には6本のSSが設定され、総ステージ走行距離は128.6kmで、このラリーで最もハードなステージも盛り込まれた。道はナローでブドウ畑の道を抜けながら曲がりくねっており、マシンの走行が重なる毎に舗装面にダートや泥が少しずつ掃き出され、走行が後になるほど路面がトリッキーになっていった。ステージは昨年とほとんど同じだが、セクションには再舗装が施され、新しいレクションと古いセクションの間でのグリップレベルは、一層予想がつきにくくなった。

天気

この日は晴れた空のドライから始まったが、午前遅くには曇り空となり、13時(現地時間)にはトリアーとステージ上で強い雨が降った。道はSS4が走行されるまでに乾き始め、残る2本のステージはほぼドライ。気温は13-23度の間。

SUBARUワールドラリーチームの概要

今日行われたラリー・ドイツの初日は、SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)にとって一喜一憂の1日だった。ソルベルグ/ミルズ組とアトキンソン/プレボ組の両クルーは、トリアー周辺のブドウ畑地域でのトリッキーな道で見事なパフォーマンスを見せたが、ステージ勝利ペースとメカニカル面での完璧な安定性があったにも関わらず、些細なドライビングミスで、両者ともポディウム争いから後退してしまった。SWRTからSUBARUインプレッサWRC2007での初めての舗装イベントに挑んだポンス/アミーゴ組は、総合7位につけた。

Stage Summary

SS1: 10時13分 Ruwertal / Fell 1 (19.79km)
SS1はSWRTにとって上々の滑り出しとなり、クリス・アトキンソンが4番手タイムでフィニッシュ。チームメイトのペター・ソルベルグもすぐ後ろの5番手タイムにつけ、「このタイムを出した時点でも、まだいくつか変更してみてもいいところがある。とってもハッピーだ」と語った。12番手からステージを走行しているチェビー・ポンスは、前走車がステージにグラベルを掃き出すためコンディションがさらにトリッキーとなっているにも関わらず、SWRTから参戦する初めての舗装ステージで8番手タイムをマークした。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ(シトロエン) 11:04.2


Copyright © STI 
SS2: 11時26分 Grafschaft Veldenz 1 (23.04km)
このレグ2本目のステージはワインエリアの中心に設定され、ナローなアスファルト路がブドウ畑の間を蛇のようにうねっている。このトリッキーなコンディションでクリス・アトキンソンがトラブルの憂き目に遭い、19km地点でスピンしコースオフ、7分以上のロスとなった。「コーナーを少し深くカットし過ぎて、マシンがはじき飛ばされ辺りをスピンし、後方にコースオフして広場に出てしまった」とアトキンソン。カーNo.8のSUBARUインプレッサWRC2007にダメージはなかったが、コースに押し戻すスペクテイターが集まるまでに時間がかかってしまった。ペター・ソルベルグは5番手タイムをマークしたが、よりハードなタイヤを選べばもっとタイムが出ただろうと感じている。
Fastest Time: セバスチャン・ローブ (シトロエン) 13:12.4

SS3: 12時09分 Schones Moselland 1 (21.47km)
SS3はこのラリーで最もトリッキーなセクション、ブドウ畑に設定された。蛇のようにうねるナローな道は、読みが難しい。この日最初の30分サービス前の最後のステージとなるこのSSでは、クリス・アトキンソンが7番手タイム。「SS2のスピンでは、ダメージはなかったがタイヤのアライメントが少しアウトになってしまったので、少々力を抜かなくてはならなかった」とアトキンソン。一方、ソルベルグは好調を維持して5番手タイムでフィニッシュ、総合5位につけている。チェビー・ポンスは、最初のループを総合8位で走り終えた。
Fastest Time: フランソワ・デュバル(シトロエン) 12:22.9

Driver Quotes - Driver Quotes - Service A(after SS3)
ペター・ソルベルグ
「とにかくフィーリングをつかんで自信を高めるために慎重にスタートしたが、調子はよく順調だ。ライバルよりもソフトなタイヤを選んだが、予想していたよりもよかった。このサービスでは少しファインチューニングを行うが、今はタイヤチョイスの方が重要だ。サービスで雨が降っていてもステージではドライになることもあるので、選択は難しいがそれを判断することがとても重要だ。どんどん調子はよくなっており、マシンは舗装でもいい動きをしている」
クリス・アトキンソン
「SS2ではそれほどダメージは負わなかったが、タイムとしての痛手は大きかった。最初のステージは順調で、2本目でもスプリットではよかったが、コーナーをカットしすぎて、広場までスピンしてしまった。大丈夫だと思ったのだが、あいにくここに小さな溝があったためにマシンがはまり、この状況からターマック仕様のマシンをコースに戻すのに時間がかかった。今日はマシンはとても順調で、僕の舗装経験が少ないことを考えれば、悪くはないよ」
チェビー・ポンス
「路面やグリップレベルが違うため、この午前中のフィーリングはシェイクダウンの時とは同じではなかったが、僕にとっては大きな問題ではないよ。SS3の終盤、村のセクションのとてもナローなところで小さなスピンをして、少しアンダーステアも出ていたが、このサービスでいくつか変更を行うので、午後のループで改善されるように期待しているよ」


Copyright © STI 
SS4: 15時17分 Ruwertal / Fell 2 (19.79km)
午前中の快晴&ドライから、日中サービスに入るためクルーがトリアーに戻ってくると雨が降り始めた。このような変わりやすい天気の中、チーム陣は午後の再走ループに向けてのタイヤチョイスに難航。SS4が始まるまでには再び日が差し始め、このステージの大半は乾き、ソルベルグ、アトキンソン、ポンスが選んだBFグッドリッチ・スリックタイヤのカットには理想的なコンディションとなった。総合順位では大きく後退していたアトキンソンだが、それでもSUBARUインプレッサWRC2007のポテンシャルを発揮し、現シリーズリーダーであるマーカス・グロンホルムと同一の4番手タイムをマーク。ポンスは6番手、ペター・ソルベルグはタイヤからの異振動を伝えており、8番手タイムだった。
Fastest Time: ミッコ・ヒルボネン(フォード) 11:34.2

SS5: 16時30分 Grafschaft Veldenz 2 (23.04km)
雨が止んだばかりとなったこの日の最長ステージ・2回目の走行では、1回目の走行時に泥とダートが路面に掃き出され、さらにトリッキーとなった。このステージの大部分には日陰がなく、SS4で見られたようなウェット/ドライのコンディションはなかった。2007年に追加された新セクションは、ステージの残りの部分よりも速度域が高くよりリズミカルで、非常に過酷。タイヤチョイスが当たったアトキンソンは、デュバルからわずか2.5秒差の5番手タイム。まだ新型マシンでの舗装のドライビングを習得中のポンスは、終盤で予想のつきにくいグリップにつかまり、10番手タイムでのフィニッシュとなった。ソルベルグはスタートから数kmの地点で石に当たり、ダメージを負ったステアリングでこのステージのほとんどを走り切ることとなった。30秒近くのロスとなり、12番手タイムでフィニッシュした。
Fastest Time: フランソワ・デュバル(シトロエン) 13:30.6

SS6: 17時13分 Schones Moselland 2 (21.47km)
クリス・アトキンソンが、レグ1最後のステージで会心のパフォーマンスを見せ、この日の競技を締めくくった。この21kmのステージでアトキンソンはベストタイムをマーク。SS3として走行したこのステージ1回目の走行でフランソワ・デュバルがマークしたベストタイムを、4秒も更新した。「マシンのフィーリングは最高だよ」とアトキンソン。「このステージでは特にプッシュしたわけではなく、マシンの感じるままにドライブしただけなんだけど、それであのタイムが出たんだ!」チェビー・ポンスとペター・ソルベルグはこのステージをクリーンに走り切ったが、前SSで発生したステアリングダメージのためにソルベルグはスローペース。「ドライブは容易ではなかったが、これでサービスに戻ってマシンを修復することができるので、明日、100%の状態に戻れることが何よりだ」と語った。
Fastest Time: クリス・アトキンソン(SUBARU) 12:18.5

チームのコメント

Copyright © STI 
SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「チームにとって、いろいろな運がミックスした1日となった。舗装で見せた3台すべてのマシンのペースには心から満足しているが、今日を終えてのポジションはそのパフォーマンスや我々が見せたポテンシャルが反映されたものではなかった。いずれもほんの小さなミスだった。SS2でコースオフした後、クリスは午後に素晴らしい仕事をし、上位陣に割り込む走りを見せ、最後のステージでのベストタイムはその力にふさわしい。ペターはこの日は素晴らしい滑り出しだったが、SS4で石が原因によるステアリングダメージで、トップ10後方に後退してしまった。2,3のスピンやハンドブレーキの不調はあったが、チェビはいい1日となった。総合的に我々は、自分たちが見せたペースには喜べる。この週末の残りの日程に向けて、とても心強い」

Copyright © STI 
ペター・ソルベルグ
「今日の午前のペースは非常によく、マシンのハンドリングもよかった。舗装でもとてもいい動きだった。全く違うマシンだ。不運にもSS5のヘアピンでイン側のタイヤに石をヒットし、ステアリングにダメージを負った。サービスに戻るまで自分たちで修復することはできず、非常にドライビングが困難だったため、この日最も長い最後の2本では大きくタイムロスしてしまった」

Copyright © STI 
クリス・アトキンソン
「今日のマシンのフィーリングはよかった。自分の自信を取り戻せている。今日の滑り出しでは100%の感触ではなかったが、終盤に向けていいフィーリングで、最後のステージはベストタイムで締めくくることができた。今日は最高のペースだったし、ベストタイムを出したことも特別驚くことではない。ミスをしてしまったことはとにかく残念だし、チーム全体に対しても申し訳ない。ここでポディウム争いをすることができただろうと、本当に思っている。僕たちにとってとても頼もしい内容だし、僕たちが舗装でどれだけ速くなれるかを見せることができた」

Copyright © STI 
チェビー・ポンス
「今日は総合的にいい日で、自分たちのペースをしっかり出すことができた時にはタイムも出た。このチームからの初めての舗装競技だったのでとても難しい1日だったし、ステージもトリッキーだった。少しアンダーステアが出ていて自信を高めるのに手こずったが、SS4ではセカンドベストのスプリットタイムを出すことができたことは頼もしい内容だし、明日に向けてとても励みになるよ」

1 Francois DUVAL CITROEN Xsara WRC 1:14:10.9  
2 Sebastien LOEB CITROEN C4 WRC +1.3  
3 Marcus GRONHORM FORD Focus RS WRC 07 +17.4  
4 Mikko HIRVONEN FORD Focus RS WRC 07 +22.7  
5 Toni GARDEMEITER CITROEN Xsara WRC* +1:04.2  
6 Jan KOPECKY SKODA Fabia WRC* +1:26.6  
7 Xavier PONS SUBARU IMPREZA WRC2007* +1:37.2  
8 Jari-Matti LATVALA FORD Focus RS WRC 06 +1:40.7  
9 Petter SOLBERG SUBARU IMPREZA WRC2007 +1:50.7  
10 Manfred STOHL CITROEN Xsara WRC +2:10.3  
15 Chris ATKINSON SUBARU IMPREZA WRC2007 +8:19.4  
* 非マニュファクチャラーエントリー

Leg2の概要

明日はこのラリーの最長レグであり、バウムホルダーの軍事エリアの道が含まれる。4本のステージをそれぞれ2回ずつ走行し、コンペティターが走行する総ステージ距離・164.86kmは、ラフで油断のならないルート。ダーティな舗装が、グリップレベルの判断を惑わせる。コース脇には木や巨大なコンクリートブロックが並ぶため、集中力と自信を最高潮にまで高めることが必要だ。