Rd.11 Rally New Zealand

31 Aug to 2 Sep 2007

PREVIEW

3台のSUBARUが豪快なNZのキャンバーロードに挑む

24 August 2007

The Event


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ドイツでのスムースターマックから2週間、FIA世界ラリー選手権(WRC)は、第37回ラリー・ニュージーランドで再びグラベルイベントを迎える。ハミルトンの豪快なグラベルロードは、ニュージーランド北島郊外の鮮やかな緑の中をローラーコースターのように駆けめぐる。路肩が落ち込む馬の背状のキャンバーが強いこの道では、全開走行への強い意志と共に勇気と速さが求められる。

WRCカレンダーの中盤に移動された今年のNZラウンドは初春の開催となったため、11月に開催された昨年よりもやや涼しい。1年のこの時期の気温は通常、約10-15度程度で、にわか雨の可能性も高い。

ほとんどのグラベルラリー同様、このイベントでも1番手からのステージ走行には、路面を覆うルーズグラベルや砂、ダストの掃き役となるディスアドバンテージが科されることになる。走行順1番手と8番手の差は、キロ当たり1秒相当にも及ぶこともある。

路面が掃かれることの影響はNZではかなり有利となるが、雨が降るとそれが相殺されるか、立場が逆転することさえもあり得る。小雨になるとルーズグラベルとダストが混ざり合い、路面がたちまち掃かれなくなってしまう。また、大量の雨が降ると路面が湿って地盤が信じられないくらいスリッパリーになってしまうのだ。

ドイツ同様、タイヤチョイスももちろん重要だ。しかし、2週間前の予想できない気候とは違い、NZでは、走行順とそれまでにどれだけ路面が掃かれるかの計算でおおよその目処をつけることができる。ライン上にまだルーズグラベルが多く残るようであれば、トラクションを稼ぐために溝の広いオープンタイヤ(多めのカット入り)が必要となるが、道が掃けてしまえばカットの少ないタイヤの方がいいこともある。カットが少なくなるとラバーの接地率が増え、高速でリズミカルなコーナーを走る際に全般的な安定性とグリップが向上することになる。

昨年同様、イベントの本拠地は、オークランドの南約100kmのハミルトン近郊にあるミステリー・クリークとなる。設定されるSSは18本(ミステリー・クリークでのスーパーSS3本を含む)で、総ステージ走行距離は353.56km。イベントは8月30日木曜日18時30分(現地時間)、ハミルトン市街地の中心部で行われるセレモニアルスタートで幕を開け、ミステリー・クリークでのポディウムフィニッシュは、9月2日日曜日15時15分となる。

エントリー

SUBARUワールドラリーチーム(SWRT)からは、3台のSUBARUインプレッサWRC2007がWRC第11戦にエントリーする。ペター・ソルベルグ/フィル・ミルズ組はカーNo.7、クリス・アトキンソン/ステファン・プレボ組はカーNo.8、チェビーポンス/チェビー・アミーゴ組はカーNo.14となる。

ドライバー・コメント

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ペター・ソルベルグ
「来週のラリー・ニュージーランドでは再びグラベルに挑むこととなり、もちろんドイツとは全く異なる。先週は舗装でいいペースを見せることができたが、グラベルという違ったコンディションなので全く同じような展開になることは通常ないが、我々がどんな強さを見せることができるか、大変楽しみにしている。順調に運べば、スタートからトップ争いを展開していける力はある」

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クリス・アトキンソン
「僕たちがステージベストのペースを持っていることはドイツでの活躍で誰の目にも明らかであり、ニュージーランドでも同じ速さを出せることを期待している。もちろんグラベルなので舗装でのドライビングとは全く違うが、フィンランドでもいい走りを見せているので、マシンには満足している。今年はニュージーランドが僕の母国オーストラリアに最も近いイベントとなるので、ステージウィン獲得のためにプッシュしていくが、僕が今回一番専念していくことは、3日間を通して安定した速さを出していくこと」

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チェビー・ポンス
「僕はラリー・ニュージーランドが大好きで、SUBARUからこのイベントに参戦することを楽しみにしている。2005年にはここでP-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)優勝を獲得しているし、昨年は4位だったので、いいラリーができることを期待している。もちろんフィンランドでの経験を活かすことができると思うし、フィンランドやドイツを通じてマシンやチームにもかなり馴染んだ。ニュージーランドでは、チームとしてさらに強くなっていくことを期待しているし、その強さがラリー全体を通しての僕たちの速さやパフォーマンスへの大きな力となることだろう。このラリーを完走することはとても重要なことだし、このチームからのグラベル参戦はまだ2回目だが、全般を通してプッシュしていくよ」

マシン&挑戦

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SUBARUワールドラリーチーム・マネージングディレクター、リチャード・テイラー
「フィンランド、ドイツの両イベントではペター、クリス、チェビーが素晴らしいパフォーマンスを見せたので、ラリー・ニュージーランドでの目標は、全車ポイント圏内でのフィニッシュだ。ここのところのペースを見れば、現状クリスへの期待は高く、我々にとってもニュージーランドはこれまでも相性のいいイベント。コンディションは基本的に我々向きであるので、ここのところ見せている向上を活かしていくことを目指しているが、同時に参戦マシンとエンジンは我々にとって重要なイベントであるジャパンでも使用しなくてはならないので、この点も考慮していかなくてはならない」

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SUBARUワールドラリーチーム・オペレーションディレクター、ポール・ハワース
「ラリー・ニュージーランドのステージの多くはフラットだが、同時にキャンバーも強い。ドライバーにとっての課題は、アドバンテージを稼ぐためにキャンバーを活用してコーナーからコーナーへリズミカルに移動していくこととなり、きちんと方向転換を行って正確にラインをキープしていけるマシンであることが非常に重要となる。いいリズムをつかんで自信を持って走行できる者が、速さを出せる。路面の掃かれ具合の影響は大きいが、ラインから外れてしまうと大量のグラベルが待っている。このラリーはハイスピードが典型的な特徴ということもあり、ドライバーがキャンバーの捉え方を誤ったりミスを犯すと、その代償は途方もなく大きいものとなる」

ラリーの合間

ラリードイツ以降、ニュージーランドまでの2週間にペターとクリスは新世代インプレッサの発表会に出席するためオーストラリアに渡った。東海岸のポート・ダグラスでふたりは、巨大テントの中に設けられたデモ走行用コースをニューカーでドライブ。オーストラリア国内の300ものSUBARUディーラーに向けた発表会で、ニューカーとSUBARUのWRC活動の強力な結びつきを印象づけた。
ペター、クリス、そしてチェビは25日の土曜日にはオークランドに入り、レッキに備えてハミルトンの街まで移動する。