SUPER GT

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第7戦 オートポリス
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RACE REPORT

2018.10.21 - SUPER GT第7戦 オートポリス・決勝
タイヤ片を拾い競争力を落としたSUBARU BRZ GT300は15位フィニッシュ
10月21日(日)大分県日田市のオートポリスで行なわれたSUPER GTシリーズ第7戦、「AUTOPOLIS GT 300 km Race」の決勝レースでSUBARU BRZ GT300は予選4位からの追い上げを期待するも、15位でのフィニッシュになりました。
晴天に恵まれたオートポリスは、日差しも強く気温、路面温度も上昇しました。決勝レースがスタートした午後2時の路面温度は35度。路面への攻撃性の高いコースであり、そしてピックアップという路面に落ちたタイヤのラバー片を拾ってしまう現象も起こりやすいといわれ、タイヤが勝負の明暗を分けることになりました。スタートは、山内英輝がドライバーを務め、序盤の7周目に2位争いから脱落した10号車がSUBARU BRZ GT300の目前に立ちふさがります。17周目には後続に8秒のリードを保ちながらの4位をキープ。しかし、ここでセーフティカーが入り、リードしていたマージンはすべて帳消しになってしまいました。
レースは23周目に再スタートしましたが、SUBARU BRZ GT300は10号車を交わすことができず、0.267秒差まで追い詰めるものの、装着しているタイヤの摩耗限界が近づきます。山内は27周目に4位のままピットインをし、井口卓人にドライバー交代をします。ピットではタイヤを4本交換し、給油してピットアウトします。しかし、ピットアウトした時点で11位まで順位を落とします。また、コースインしたタイミングで5台のマシンが目の前にいる難しい状況でのコース復帰になってしまいました。
井口の懸命なアタックを繰り返すも、なかなか前に出られません。また、不運なことに、ピックアップの症状が出始めてしまいます。タイヤ片を拾ってしまうと、接地面がフラットにならず、マシンの動きが不安定になってしまいます。もちろんグリップ自体も薄くなってしまうので、自然と競争力が下がっていき、徐々に順位を下げます。レースは完走したものの、最後までピックアップの症状が続き、結果として15位でレースを終えることになりました。
山内英輝
「序盤で10号車を抜けなかったのが、痛いですね。予選でポールを取って逃げ切る展開に持ち込まないと勝機が厳しくなることを、今回のレースで学びました。次の最終戦では、全力でポールを獲りに行きますので応援してください」

井口卓人
「抜くときは一発で仕留めないと抜けないですね。前走のマシンにてこずっているうちに、タイヤ片を拾ってしまい、どうにもできなくなってしまいました。次のレースでは悪くてもフロントロウにはいないと、いいレースにならないので、全力でアタックしていきますので、応援よろしくお願いします」
渋谷総監督
「難しいレースになってしまいました。他チームは給油に20秒はかからないのですが、SUBARU BRZ GT300は30秒以上かかります。それは給油流速のリストリクターが付いていることと、給油量が多いということが影響しています。そのため、ピットインのタイミングでは14秒ほどのリードタイムがないと、順位を落としてしまいます。また、ピックアップの症状も、先行逃げ切りのレースができれば、タイヤ片を拾うようなライン取りをしないで済みますので、最終戦はそうした戦略で戦うことが必須になると思います。ぜひ、SUBARU BRZ GT300の応援をよろしくお願いします」

次戦のスーパーGTは栃木県のツインリンクもてぎで11月10日(土)、11日(日)に「2018 SUPER GT Round8 MOTEGI GT 250km RACE GRAND FINAL」が行なわれます。今季の集大成となる最終戦を全力で戦うSUBARU BRZ GT300の応援をよろしくお願いします。
2018.10.20 - SUPER GT第7戦 オートポリス・予選
不本意な予選4位から、表彰台を目指す
2018年SUPER GT シリーズ第7戦「AUTOPOLIS GT 300Km Race」が10月20日(土)公式練習と予選が行なわれました。
朝の公式練習では、本番用のタイヤ選定のためにも重要な走行時間になります。ドライバーは井口卓人が最初に乗り込み走行開始時間を待ちます。午前9時、コースオープンとなり続々と各マシンがコースインしていきます。SUBARU BRZ GT300はハードタイヤを装着し、コースインしましたが、1周してピットに戻ってきてしまいました。

SUBARU BRZ GT300のエンジンの排気音が乱れています。メカニックがエンジンルームを覗き、エンジニアは車載コンピューターに接続し、原因を探ります。しかし、原因がなかなか特定できず、チームはこの公式練習を走ることができないまま、セッションが終了してしまいました。
渋谷総監督
「懸命に原因を探しましたが、時間がかかってしまい、予定していたすべてのタスクをこなすことができませんでした。ドライバーにもファンの皆様にも本当に申し訳なく思います。必死に調査しましたところ、原因は排気系部品にあることが特定できました。予選がぶっつけ本番になってしまいましたが、最善を尽くしていきます」とコメント。

パーツの不具合は、ピット内でのウォームアップでも問題がなかったため、走行して初めてわかる不具合だったようです。レースの度ごとに多くの部品が新品に交換されるため、製品公差のリスクを伴っているのも事実ですが、渋谷総監督は、そうしたことも含めて万全でなければいけないと戒めていました。
■公式予選
ぶっつけ本番となってしまったノックアウト予選Q1は山内英輝がアタックします。途中、他車のスピンがあり、赤旗中断があるものの、SUBARU BRZ GT300は順調に周回を重ねタイムを縮めていきます。5周目に叩き出したタイムは全体2位。トップ60号車とは0.017秒という僅差でQ1を2位通過しました。

予選Q2はオートポリスを得意とする井口卓人です。ポールポジションへの期待が高まる中、午後3時19分、Q1上位14台によるQ2が始まりました。10分間の予選で、十分にタイヤを温めてのタイムアタックを行ないました。Q1よりタイムをさらに縮め1分43秒222を計測するものの、25号車は驚異的な1分42秒498を出し、SUBARU BRZ GT300は予選を4位で終えました。
山内英輝
「朝は走れなかったんですが、自信はあったので自分がQ1をいって、井口選手につなげればと思って最初に走りました。本当はトップ取りたかった気持ちはあるんですけど、朝、走れていないことを考えれば、まずまずなんでしょうね。ただ、タイムアタックに入った周回で赤旗が出たこともあって、タイミングが悪かったですね。結局、一旦ピットに戻ってクールダウンしていますから、そこからのタイムアタックで、あのタイムが出たので、いいラップは刻めたんだと思います。個人的な話ですけど、今日は親父の誕生日で、ここに来ているので、自分が走ってトップというのをプレゼントしたかったんですけど、明日、一日遅れのプレゼントできるように頑張ります」
井口卓人
「思ったほどタイムが出せなかったのでスッキリしないですね。だから、2番手くらいにはいないといけないと思うんですけど、朝の走行ができない中でのタイムアタックだったので、まずまずなのかもしれません。走り自体はミスもしてないし、攻めきれたと思っていたんですけど、タイムに繋がらなかったですね」

明日の決勝は、午後2時にスタートします。SUBARU BRZ GT300 は4番手からのスタートです。タイヤ交換を含め戦略的な展開ができれば、いい結果に結び付きます。レース距離300km、65周のレースから目が離せません。チーム一丸となって表彰台を目指しますので、応援よろしくお願いします。
2018.10.19 - SUPER GT第7戦 オートポリス・直前情報
SUBARU BRZ GT300は、今シーズン最もベストな状態で挑む
2018年SUPER GT シリーズ第7戦「AUTOPOLIS GT300Km Race」が10月20日(土)、10月21日(日)大分県日田市のオートポリスで行なわれます。
シーズンも終盤に向かい、季節もだいぶ秋らしくなってきています。10月も中旬を過ぎた第7戦のオートポリスも気温が下がり、冷えた路面温度でのレースは今シーズン初めてのレースとなりそうです。各チームとも持ち込むタイヤの想定温度の選定が難しくなりそうで、勝負のポイントになるかもしれません。
また、タイヤに対しては攻撃性の高い路面ということもあり、耐久性が厳しいとも言われています。そのため、レースでのタイヤ交換が2本交換、無交換などの作戦が可能なのか? は見どころのひとつでもあり、明日の午前中に行なわれる練習走行でチーム戦略を判断する必要があります。

オートポリスは井口卓人が得意とするホームコースだけに、決勝を見据えた午前中の練習走行は井口が乗る予定ということです。そこで、1時間程度のロングランをこなし、タイヤのマッチングと摩耗具合を確認する作業が必須になるということでした。
井口卓人
「このコースは僕たちドライバー二人とも得意にしていますし、前戦のSUGOからの流れもあるので楽しみなことがたくさんあります。オートポリスでの公式テストでもロングのテストができて、たぶん、2レース分くらいの距離は走れていたと思います。そこでいろいろなことが、いい方向に向いたので楽しみになりました。クルマもメカニカルグリップを調整して、今がシーズンベストという状態でマシンを持ち込んでいるので、いいタイムが出るんじゃないかと思っています」
山内英輝
「ロングランのテストでもよかったので、状態をキープしつつ、さらにいい方向に向かえば、と思っています。タイヤが前回とは対応温度の違うものがあるので、明日きちんと見極める必要はありますが、この低い気温でのテストは、他のチームもテストはできていないですから、条件は一緒ですね。前回のSUGOで勝ったことで、調子に乗っているとダメなので、気を緩めずにきちんと判断していこうと思っています」
渋谷真総監督
「コースレイアウト的にひとつのギヤでいくつものコーナーを駆け抜けていくというのが、SUBARU BRZ GT300は得意としているので、オートポリスもいい結果を期待しています。ただ、上り勾配があるので、排気量の少ないBRZには、大排気量NAのマシンより厳しいことは厳しいのですが、全体を見据えて、レースを勝ちにいく展開に持っていきたいと考えています」

明日20日(土)は、9時00分から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時00分からノックアウト予選Q1があります。予選ではポールポジションを取り、決勝では逃げる展開を理想とするSUBARU BRZ GT300への応援をよろしくお願いいたします。
2018.10.17 - SUPER GT第7戦 オートポリス・プレビュー
連続表彰台の頂点を目指します
SUPER GT 第7戦の「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が10月20日(土)、21日(日)に、大分県日田市のオートポリスで開催されます。昨年は僅差の2位というレースで、SUBARU BRZ GT300にとってオートポリスも相性が良いと言われています。前レースのSUGO戦では予選、決勝と完璧なレースで優勝しましたので、その勢いをオートポリスでも活かしたレースが期待されます。
渋谷総監督
「オートポリスはSUGO、鈴鹿と同じようにSUBARU BRZ GT300が得意としているコースと言っていいと思います。昨年は0.091秒という差で2位でしたが、今回もいいレースができればと思っています。これまでの公式テストで、こうしたコーナリング重視のコースレイアウトの時は、マシンセッティングをこうすればいいというデータが揃いましたので、皆様の期待に応えたいと思っています」
先週はもてぎでスーパーGTの公式テストがありました。テストの初日、オートポリスで乗せられるウエイトハンディと同じ重さを乗せてテストをしたということです。もちろん、最終戦は全車ウエイトハンディを降ろしますので、そちらのテストも順調に熟せたということです。
渋谷総監督
「ウエイトに関してはこれまで22kg積んでましたが、SUGOの優勝で+42kgになり64kgの重量がプラスされるのですが、スーパーGTのレギュレーションで、最終戦前の第7戦は全車ウエイトハンディが半分に軽減される規則があります。そのためSUBARU BRZ GT300は64kgの半分となる32kgを搭載してオートポリスを戦うことになりました。これは全チームに適用されるルールなので、有利、不利はないのですが、マシンのセッティングには影響するので、そのあたりを慎重にベストなセットアップができればと思っています」
前回のSUGOで優勝という好結果につなげられた要因に、マシンのダウンフォースを増やす方向のセットアップが上手くいったことが挙げられます。ダウンフォースを得たことにより、コーナリングが安定し、ブレーキング競争にも好影響をもたらしました。反面、トップスピードを少し落とすことになりましたが、わずかな差で収まる速度差のため、優勝につながったと渋谷総監督は分析しています。
渋谷総監督
「オートポリスでも同様にダウンフォースは重要ですから、空力のセットアップと、それとメカニカルグリップも上げられるように、サスペンションのジオメトリーも見直しています。SUGOはドライバーの山内が得意としているコースでしたが、このオートポリスは井口のホームコースでもあり、得意なサーキットですので、二人のコンビネーションで再び表彰台の頂点を目指して頑張ります。ぜひ、SUBARU BRZ GT300の応援をよろしくお願いします」

20日(土)は9時00分から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時30分からノックアウト予選Q1が始まります。SUGOに続き、連勝できるか? それには予選順位が大切になってきます。決勝レースは21日(日)午後2時00分スタートで65周で争われます。

RACE RESULT

2018.10.20 - 予選
第7戦 オートポリス
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 25 HOPPY 86 MC 松井 孝允 坪井 翔 1'44.497 1'42.498 R YH
2 10 GAINER TANAX triple a GT-R 星野 一樹 吉田 広樹 1'44.385 1'42.976 R YH
3 5 マッハ車検 MC86 Y's distraction 坂口 夏月 平木 湧也 1'44.002 1'43.073 YH
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'43.559 1’43.222 DL
5 0 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'44.078 1'43.428 YH
6 52 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC 番場 琢 脇阪 薫一 1'44.412 1'43.563 YH
7 34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上 龍 大津 弘樹 1'43.877 1'43.574 YH
8 88 マネパ ランボルギーニ GT3 平峰 一貴 マルコ・マペッリ 1'43.873 1'43.679 YH
9 87 リーガルフロンティア ランボルギーニGT3 佐藤 公哉 元嶋 佑弥 1'44.215 1'44.223 YH
10 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 中山 雄一 1'44.136 1'44.229 BS
タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

R:コースレコード(従来のレコード 1'43.001)

 

Q1

Start Time 14:30'00    Finish Time 14:49'00
赤旗中断 14:40'00〜14:44'00

No.22 和田久 予選タイム抹消(SpR.29-5「赤旗の原因」)
No.26 川端伸太朗 最後尾グリッド(H項2.4.4.1b「赤旗後のピットイン不履行」)

 

Q2

Start Time 15:19'00    Finish Time 15:29'00

2018.10.21 - 決勝
第7戦 オートポリス
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 中山 雄一 1:56'44.520 61 1'47.093 BS
2 87 リーガルフロンティア ランボルギーニGT3 佐藤 公哉 元嶋 佑弥 17.228 61 1'47.148 YH
3 34 Modulo KENWOOD NSX GT3 道上 龍 大津 弘樹 26.403 61 1'46.674 YH
4 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 ショーン・ウォーキンショー 32.652 61 1'47.350 BS
5 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 33.817 61 1'47.172 BS
6 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 38.939 61 1'46.940 DL
7 5 マッハ車検 MC86 Y's distraction 坂口 夏月 平木 湧也 41.507 61 1'46.420 YH
8 7 D'station Porsche 藤井 誠暢 スヴェン・ミューラー 46.262 61 1'47.925 YH
9 10 GAINER TANAX triple a GT-R 星野 一樹 吉田 広樹 52.218 61 1'46.520 YH
15 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'02.644 61 1'02.644 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・WH=ウェイトハンディキャップ(kg)

 

Start Time : 14:06'55
Finish Time : 16:02'57

セーフティカー 14:39'23〜14:53'34

 

ファステストラップ : 1'46.138 No.25 HOPPY 86 MC/坪井 翔

 

黒白旗提示 No.48 R.ブラッドリー No.11 平中克幸

No.88 訓戒(ウォームアップ中のピット作業違反)
No.88 平峰一貴 ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)
No.48 R.ブラッドリー ドライブスルー(SpR.13-1.a「危険なドライブ行為」)

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