86/BRZ

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RACE REPORT

2017.04.02 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第1大会 ツインリンクもてぎ(第1戦)
準備不足ながら井口卓人が5位を獲得
5年目のシーズンインを迎えたGAZOO Racing 86/BRZ Race。開幕戦の舞台は、まだまだ肌寒い4月1日~2日のツインリンクもてぎで開催されました。2017年もまた、日本で最も多くのエントリーを集めている人気のレースが、幕開けしたのです。 しかしビッグマイナー後のモデルの納車が遅れ気味で、この開幕戦には間に合わなかったという話しも耳にしました。そういう意味では、クラブマンシリーズ57台、プロフェッショナルシリーズ27台というエントリー数は、本当はもっと多かった可能性もあります。 基本的にストップ・アンド・ゴーのコースレイアウトとなるツインリンクもてぎは、ブレーキに厳しいコースです。しかし2017年のレギュレーションでは、フロントサスペンションのアームに取り付ける導風板が認定されました。これによってブレーキの冷却性能が向上し、レース終盤でも安定したブレーキ性能が維持されたようです。こうしたレギュレーションのレベルアップによって、安定した高性能を手に入れ、ドライバーはより積極的にレースでチャレンジすることができ、モータースポーツファンもより楽しむことができます。
2017年もまたスバルのディーラーからCG ROBOT RACING TEAMに5名が、レースメカニックとして参加しました。南九州スバル都城店の飯干健太さん、大阪スバル箕面店の三浦一真さん、富士スバル太田西店の新井宏友さん、神奈川スバル泉店の岡部慎也さん、神奈川スバル湘南店の石﨑克生さん、の5名でした。
クラブマンシリーズには59台がエントリー、そのうちSUBARU BRZは9台でした。予選1組では#75手塚祐弥が4番手、#315舩井俊仁が12番手、#64高橋正恭が21番手、#12五賀貴男が24番手、#601田部学が29番手。また予選2組では#373小日山典明が20番手、#507羽鳥明が22番手、#14鈴木祐子が26番手、#61穂積昭則が27番手となりました。 上位45台が決勝Aレースに、それ以下の14台が決勝Bレースへ進みます。 決勝Bレースでは、ポールポジションの五賀貴男が、見事なポール・トゥ・ウィンを達成しました。また鈴木祐子が4位、穂積昭則が6位、田部学が8位を獲得しました。 決勝Aレースでは、手塚祐弥が7番グリッドからスタート。しかしエンジンコンピューターのトラブルが発生してパワーダウンしてしまい、順位をキープすることができません。結果として13位に終わりました。23番グリッドからスタートした舩井俊仁は19位、44番グリッドからスタートした羽鳥明が35位、また高橋正恭は40位、小日山典明は残念ながらリタイヤとなりました。

#75手塚祐弥のコメント(13位)
『エンジンコンピューターのトラブルで、まったくパワーが出ませんでした。ニューマシンということもあって、まだまだ仕上げなければいけないところもあります。次のエントリーは6月の富士スピードウェイになるんですが、それまでにキッチリと仕上げて、優勝争いに加わりたいと思います!』
プロフェッショナルシリーズは27台がエントリー、SUBARU BRZはCG ROBOT RACING TEAMの2台となります。 予選では早めのアタックをした#88井口卓人がしばらくトップタイムとして表示され、2016年シーズン後半から4戦連続のポールポジションか?!と期待が膨らみましたが、最終的には3位。チームメイトの#87久保凛太郎は5位となり、ともに上位でレースをスタートすることになりました。 しかし決勝レースでは、安定した走りを見せたものの、攻めの走りにはならず、少しずつ順位を落してしまいました。最終的に井口卓人が5位、久保凛太郎が6位となりました。
決勝レースで5位を獲得した#88井口卓人のコメント
『今回のレースは準備不足もあって、まだまだマシンとしては完成度が低かったんです。そういう状態であるということを考えると、2台ともポイントをゲットできたということは、満足しています。レースを走らせたことで、やるべきこともハッキリしたと思うので、次のレースまでにしっかりと仕上げたいと思います』
次戦、GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017 第2戦は、大分県のオートポリスで、5月7日に予選・決勝レースが開催されます。
2017.03.25 - TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第1大会 ツインリンクもてぎ(第1戦)・開幕戦プレビュー
新レギュレーションで5年目のシーズンがスタート
今、日本で最も大量のエントリーを集めているGAZOO Racing 86/BRZ Raceが、いよいよ5年目のシーズンインを迎えます。2017年シーズンの注目は、昨年秋に発売がスタートしたビッグマイナー後のモデル、いわゆるE型が新たに登場することでしょう。207psへとエンジンはパワーアップし、ファイナルギヤレシオが4.100から4.300へとローギヤード化され、さらに強化されたボディとの組み合わせで、ポテンシャルアップは確実。
E型は、プロフェッショナルシリーズでは義務化され、クラブマンシリーズでは混走となります。マシン性能がイーブンというのが前提のワンメイクレースだけに、ハンデキャップをどう与えるのか?? 注目されましたが、結果的にハンデキャップはナシ! ただレースは一筋縄ではいきません。すでに高い完成度へと熟成されているA型~D型のビッグマイナー前のモデルが、少なくともシーズン序盤は有利という可能性もあります。
レギュレーションもいくつか変更されました。ペナルティ規定の緩和や、レースマナー向上を目指すレースディレクター制度の導入、そしてグレーゾーンにあった技術的なレギュレーションのいくつかが明確化されました。いずれも、ドライバーやチームがよりレースを戦いやすく、そしてモータースポーツファンが楽しめるレースになるように、考えられています。

開幕戦の舞台は、今年もツインリンクもてぎ。このコースの特徴は、小さな90度のコーナーをストレートで結んだ、いわゆるストップ&ゴーのレイアウト。それだけに1周で何度もハードブレーキングするという、シーズンで最もブレーキに厳しいコースです。フロントブレーキのローターの温度は800℃! というような超高温になる場合もあります。高温になり過ぎるとブレーキは効きが悪くなり、ペースが落ちてしまいます。ブレーキのマネージメントが、ツインリンクもてぎでの勝負を左右します。
しかし今年のレギュレーションで新たに、ブレーキエアダクトが認定部品に追加されました。これはフロントサスペンションのロアアームに取り付ける導風板で、レース時に装着が義務付けられているフロントパンバー下のブレーキダクトからのエアーを、ブレーキローターへと導く役割を果たします。つまりブレーキの冷却効果が高まっているはずで、そのメリットが開幕戦で試されるわけです。

開幕戦にエントリーしたのは、クラブマンシリーズが57台、プロフェッショナルシリーズが27台の、計84台。昨年はそれぞれ53台、36台なので、クラブマンシリーズは増加、プロフェショナルシリーズは減少ということになりました。E型に限られるプロフェッショナルシリーズでは、新車の発注が遅れてしまい、開幕戦に間に合わないというチームもあるようです。
そのうちSUBARU BRZのエントリーは、クラブマンシリーズで9台、プロフェッショナルシリーズで2台です。
クラブマンシリーズは、#14鈴木祐子、#15塚田祐也、#61穂積昭則、#64高橋正恭、#75手塚祐弥、#315舩井俊仁、#373小日山典明、#507羽鳥明、#601田部学という9人のドライバーがエントリー。やはり注目は昨年シリーズランキング2位を獲得した手塚祐弥。今シーズンはシリーズチャンピオン獲得に向けて、開幕戦からダッシュしたいところです。
プロフェッショナルシリーズは、CG ROBOT RACING TEAMの2台、#87久保凛太郎と#88井口卓人が今年もエントリー。シーズン後半、3戦連続のポールポジション+ファステストラップを記録し、優勝2回、2位1回という成績を挙げた井口卓人は、チャンピオン候補のひとりとして注目を集める存在。チームメイトである若手の久保凛太郎にとっては、最大のライバルとして負けられません。
GAZOO Racing 86/BRZ Race 2017の第1戦は、ツインリンクもてぎで、4月1日(土)予選、4月2日(日)の午前中に決勝レースというスケジュールになっています。同時にツーリングカーレースとして人気のスーパー耐久シリーズの開幕戦も開催されます。

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