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RACE REPORT

2017.04.09 - 2017年全日本ラリー選手権第2戦 ツール・ド・九州2017 in 唐津 デイ2
勝田範彦がツール・ド・九州12連勝を達成
全日本ラリー選手権第2戦『ツール・ド・九州2017 in 唐津 Supported by Sammy』は、4月9日(日)にすべての競技を終えて、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が総合優勝を獲得しました。勝田はこのツール・ド・九州では前人未到の12連勝という記録を打ち立てました。前日トラブルでデイリタイアを喫した新井敏弘/田中直哉はデイポイントを狙い再出走、1点を得てラリーを終えました。
佐賀県唐津市を拠点として開催されたラリーは、前日とうってかわり快晴に恵まれたものの、競技区間(SS)には濡れた場所が所々に残る難しいコンディション。後続と10.1秒差の首位でスタートした勝田は、この日最初のSS9でベストタイムをマークします。総合2番手につけていた福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューション)はここでタイムロスを喫し、ふたりの差は一気に30.8秒にまで拡大。勝田はリスクを避けたドライビングながらSS12でもベストタイムを出す快走で全13SSを走り切り優勝、そして同イベントの12年連続勝利を獲得しました。この日再出走を果たした新井はSS10でベストタイムを記録する力走で、デイ2のタイムで3位となり、1点を加算しました。

優勝した勝田は、「2日目はコンディションが難しく、いつもの唐津のコーナーを抜ける気持ち良さは味わえませんでしたが、新しいSSは非常に面白いコースですね。次戦の久万高原もタフなラリーなので、しっかり準備して挑みたいと思います」と、ラリーを振り返りました。新井は、「色々あって難しいラリーでした。テストをかなりしたので、マシンにストレスがかかっていたのもしれません。次に向けてもう少しテストしてみる必要がありますね」と、すでに次戦に向けて気持ちを切り替えています。

また、今回のラリーにSUBARU BRZで参戦したJN2クラスの加納武彦/横手聡志はJN2クラス2位に入っています。
ディーラーメカニックコメント「普段とはまったく環境が異なる点もいい経験になります」

担当車両:ラックSTI名古屋スバルDLWRX
橋本 卓(はしもと・すぐる)
1985年1月30日生まれ
福岡スバル株式会社 櫛原店
サービス歴10年目、フロント歴1年

「今回で3回目のディーラーメカニック参加です。もともとクルマが好きで、SUBARUに入社したきっかけもWRCだったんです。全日本ラリー選手権に参戦していることを知って以来、自分もぜひディーラーメカニックとして参加したいと思っていました。以前に参加していた先輩からも『楽しいし、いい経験になる』と聞いたことも大きかったです。今回は2015年以来なんですが、現在はフロント業務でサービスから離れていたので、正直体が動くか不安でした(笑)。 ですので、練習など準備をしっかりして、ラリーに臨みました。ストラットの組み付けや、ジャッキの上げ下げなど、時間を計ってトレーニングしました。入念に準備してきた甲斐もあって、すぐに感覚は戻ってきました。 こういった活動に携われるのはメカニックとしても非常に名誉なことですし、毎回新鮮です。普段とはまったく環境が異なりますし、何が起きるか分からない状況はやはりドキドキしますね。工具や設備がなんでもそろうわけではありませんし、今回の初日のように悪天候の中で作業を行うことはなかなかありません。とてもいい経験になります。ひとつの作業を確実に丁寧に、そしてスピーディーにやることは、普段から心がけています。実際、命に関わることですから、ミスは絶対に許されることではありません。 今回、一緒にサービスを担当したディーラーメカニックのふたりは、初参加でした。戸惑うこともあったようなので、意識して自分からいろいろと声をかけました。人材育成の場でもあるので、自分のように3回も出る方が珍しいと思いますが、それでも、また機会があれば、ぜひ参加したいですね」
次戦は4月28日(金)〜30日(日)に開催される第3戦「久万高原ラリー」(愛媛県上浮穴郡久万高原町)です。ラリーの拠点となる美川スポーツランド(美川スキー場跡地)は、標高約1000m付近に位置しており、ステージの大半も高地に設けられています。空気が薄くなるため、エンジンパワーへの影響が考えられます。尾根に設けられたターマック(舗装路)ステージを駆け抜けるSUBARU勢の活躍にご期待ください。
2017.04.08 - 2017年全日本ラリー選手権第2戦 ツール・ド・九州2017 in 唐津 デイ1
SUBARU WRX STIの勝田が快調にリード
佐賀県唐津市で開催されている2017年全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州2017 in 唐津 Supported by Sammy」は、4月8日(土)の競技初日を終了しました。SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が総合首位、序盤にマシントラブルに見舞われた新井敏弘/田中直哉はSS6でデイリタイアを喫し、9日(日)の戦列復帰を目指して車両を修理することとなりました。
SUBARU勢の勝田と新井は明暗の分かれる展開に

8日(土)に行われた競技初日は、唐津市東部に広がる山間部のワインディングロードが舞台です。朝8時、市内中心部の唐津神社に集合した選手たちは、毎年恒例となった交通安全祈願の祈祷と集合写真の撮影を終え、大鳥居前から次々にステージへと向かっていきます。天候は雨模様。この唐津はタイヤに厳しいラリーと言われていますが、これまで以上に細心の注意を要する戦いとなることが予想されました。

SS1はデイ1最長のステージとなる『羽金山』です。新井はここで2番手の勝田に6.7秒差をつけるベストタイムを記録し幸先の良いスタートを切ったかに見えましたが、マシントラブルが発生してしまい、それ以降のSSで苦戦を強いられることに。替わってトップに立ったのはこのラリーを得意とする勝田です。勝田はSS2、3、4と連続ベストタイムで新井を逆転、さらにSS7、8もベストタイムでまとめる好走を披露しました。総合2番手につけた福永修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューション)に10.1秒差をつけて、9日(日)の競技最終日に臨みます。
勝田「変わりやすい天候でしたが、走り切れて良かったです」

総合首位の勝田は、「初日を完走できてホッとしています。リエゾンで雨が降っていないのにSSでは降っていたり、とにかく天候が変わりやすく、霧も出ていてコンディションがまったく読めませんでした。マシンにはなんの問題もありません。明日は天候がどうなるか、ですね」と、初日を終えて慎重なコメント。

また、残念ながらデイリタイアとなった新井は次のように語っています。
「SS1は初めて走る道でしたが、クルマのセッティングもよく、ベストタイムを獲得できました。タイムもかなり離すことができたのですが、フィニッシュ通過後に駆動系トラブルが起きてしまい、その後のタイムを伸ばすことができませんでした。マシンを修復して、明日はデイポイントを獲得できるよう頑張ります」

競技最終日となる9日(日)は、SS9〜SS13の計5SS、SS合計距離は28.54kmです。なかでもラリー最長距離をもつ9.44km『陣の山(SS9/13)』は、2日目の最初と最後に設定されており、勝負どころと目されています。

このラリーで過去11年連続で勝利を挙げている勝田の記録更新、そしてデイポイントを狙う新井、SUBARU勢の戦いぶりにご注目ください。
2017.04.03 - 2017年全日本ラリー選手権第2戦 ツール・ド・九州2017 in 唐津 プレビュー
勝田範彦の12年連続勝利がかかるターマックラリー
全日本ラリー選手権第2戦ツール・ド・九州2017 in 唐津が、4月7日(金)〜9日(日)に佐賀県唐津市で開幕します。ここ数年は開幕戦として開催されてきたこのラリーは、市内の唐津神社前で行われるセレモニアルスタートや、海に面したイベント会場などでよく知られています。ラリーは唐津フェリーターミナル付近のサービスパークを拠点として、総走行距離417.40km、スペシャルステージ(SS)距離73.09kmで争われます。
SSが設定されるのは、市内南部および南東部に広がる山間部のワインディングロード。今年はコースの刷新が行われ、新たなステージがドライバーを待ち受けます。今大会はシリーズのなかでもタイヤに厳しいラリーと言われており、いかに磨耗を抑えてタイムを出すかというテクニックが問われます。勝負どころとなりそうなのは、初日に3回の走行が予定されているSS1/3/7「羽金山」。9.15kmと距離が長く、続けざまにSSが行われるため、タイヤへのダメージも考慮しながらの走行が要求されます。
JN6クラスには、勝田範彦/石田裕一、新井敏弘/田中直哉のほか、竹内源樹/加勢直毅ら計4台のWRX STIがエントリー。これまでは勝田が11年連続で優勝を飾っており、その記録がさらに更新されるかどうかも大きな焦点と言えるでしょう。また、JN2クラスに加納武彦/横手聡志がSUBARU BRZでエントリーしています。
各日とも観戦エリアを設置し、イベント広場も充実

ラリーは8日(土)8:00から開会式がスタート。唐津神社の神殿内で安全祈願が行われ、集合写真撮影ののち大鳥居前から1台ずつSSへと向かっていきます。観戦用のギャラリーエリアは両日ともに設けられており、8日(土)はSS5/6の「見返りの滝」(当日8:30より大会本部にて受付)、9日(日)はSS11/12「古窯の森」(当日7:00より大会本部にて受付)という構成です。観戦エリアには地元飲食ブースのほか、往年の名ドライバーである篠塚建次郎氏のSS解説も行われる予定です。
唐津フェリーターミナル付近のイベント広場では協賛各社のブースが展開されるほか、トークショー、普通免許があれば誰でも参加できるオートテストなども実施されます。フィニッシュセレモニーは9日(日)の13:20頃から同じく唐津フェリーターミナル付近で予定されています。詳しいイベント内容、観戦方法や料金など最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。
ツール・ド・九州2017 in 唐津
http://ww21.tiki.ne.jp/~gravel-msc/

RACE RESULT

2017.04.09 -
第2戦 ツール・ド・九州2017 in 唐津
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 1 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 34:54.5 24:01.2 58:55.7
2 2 2 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 35:26.2 23:56.7 59:22.9
3 3 4 福永 修 齊田美早子 555☆OSAMU・F☆DLランサー JN-6 35:04.6 24:35.9 59:40.5
4 4 7 竹内 源樹 加勢 直毅 ADVAN CUSCO WRX-STI JN-6 35:26.8 24:29.8 59:56.6
5 5 8 吉澤 哲也 井手上達也 ADVAN加勢eレーシングランサー JN-6 37:09.2 24:40.0 1:01:49.2
6 1 10 小濱 勇希 馬場 雄一 KYB DUNLOP DS3R3 MAX JN-5 37:07.5 24:07.0 1:02:04.5
7 2 11 川名 賢 保井 隆宏 CUSCO ADVAN DS3R3MAX JN-5 37:08.4 25:26.6 1:02:35.0
8 6 6 村瀬 太 宮部 弘陽 RSタケダBRIGガルフエナペタルランサ JN-6 36:52.8 25:51.2 1:02:44.0
9 1 15 曽根 崇仁 桝谷 知彦 P.MU☆DL☆SPM☆INGING86 JN-4 37:25.8 25:20.4 1:02:46.2
10 2 16 石川 昌平 石川 恭啓 ARTAオートバックス86 JN-4 37:52.5 25:09.7 1:03:02.2
16 2 29 加納 武彦 横手 聡志 ALEX・KYB・YH・東京スバルBRZ JN-2 37:52.1 26:00.5 1:03:52.6
R - 3 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 - 24:07.5 -
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