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RACE REPORT

2017.07.02 - 2017年全日本ラリー選手権第6戦 2017 ARK ラリー洞爺 デイ2
鎌田卓麻/市野諮が再逆転、今シーズン初勝利
2017年全日本ラリー選手権第6戦2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammyは7月2日(日)にすべての競技を終了し、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/市野諮が今シーズン初優勝を達成しました。勝田範彦/石田裕一は2位、前日リタイアの新井敏弘/田中直哉は再出走し、デイポイント3点を追加しています。
競技最終日となる2日(日)は、SS9〜SS15の計7SSです。いずれのSSも過去の大会で何度も使用しているステージで、選手たちにとってもなじみのあるコースだと言えるでしょう。その分、タイム差は僅差の勝負となり、今回も緊迫した戦いが予想されました。

注目を集めたのは勝田と鎌田、SUBARU勢同士による僅差のトップ争いです。追い上げる立場の鎌田はこの日最初のステージとなるSS9から勝田のタイムを上まわり続け、SS11でついに逆転、総合首位の座に返り咲きます。鎌田はその後、2度のベストタイムを重ね勝田との差を拡大し、最終的に6.8秒差で勝利を獲得しました。鎌田は2016年の第8戦以来の優勝です。2位の勝田/石田は選手権ランキングのトップに躍り出ることとなり、シーズン終盤戦に向けて大きなはずみとしたいところです。再出走を果たした新井はこの日7SS中5SSでベストタイムを獲得する快走を披露。この日はすべてのSSで、トップ3タイムをSUBARU勢3台が独占する強さでラリーを締めくくりました。
久々の勝利を挙げた鎌田は、「この段階でのシーズン初勝利なので、少し出遅れましたが、まだこれから挽回します。最終日は例年どおりダストが多かったのですが、タイヤのフィーリングが非常に良く、集中して走ることができました。次のラリー北海道も応援よろしくお願いします」と笑顔でラリーを振り返りました。
2位の勝田は、「それにしても厳しいラリーでしたね。2位で完走できましたが、勝てなかったのは悔しいです。これで選手権のトップに立ちましたが、まだシーズンは続きますし、次は距離の長いラリー北海道なので、頑張りたいですね」と次戦に向けての意気込みを語りました。

ラリー洞爺ではこの日も「SSS NEW VOLCANO」のほか2カ所に林道観戦エリアを設置。多くのラリーファンが早朝から熱心に観戦に訪れました。
ディーラーメカニックコメント「今後の励みになる素晴らしい経験を得ることができました」

担当車両:SYMS DL TEIN WRX STI
照井 猛志(てるい たけし) 30歳
秋田スバル自動車株式会社 秋田店 メカニック歴10年

モータースポーツは自分で走るよりも観る方が好きだという照井は、ラリーへの参加は初めて。
「F1やSUPER GTが好きですが、ラリーにも興味がありました。募集があった際、またとない機会だと思って応募しました。職場ではモータースポーツに意欲のある後輩も多く、彼らにモータースポーツの最前線での経験を伝えるためにも、まずは率先して動いてみようと思いました」とのこと。また、以前は職場にディーラーメカニックとしてモータースポーツに参加した先輩がいたものの、話を聞く機会がなく、その先輩は転職。経験談を聞いておきたかったと語ります。

今大会では優勝した鎌田卓麻の車両を担当。ラリーを終えて次のように振り返りました。
「普段はなかなか経験できない貴重な体験をすることができました。しかもチームが優勝するという最高の結果となり、自分にとっても今後の励みになる素晴らしい経験を得ることができました。この経験を、後輩たちにもしっかりと伝えていきたいと思います。
 実は作業中にチェックしなければならない部分を見落としそうになってしまい、その点では悔いが残っています。幸いにも大事には至らなかったのですが、チームに迷惑をかける可能性もあったと反省しています。逆にそういった部分でも、貴重な経験を得ることができたと思います。プロのラリーチームがマシンを整備するところもしっかりと見ることができたので、そういったことも今後に活かすことができればいいなと思います」
次戦は9月15日(金)〜17日(日) 第7戦「RALLY HOKKAIDO」

次戦は9月15日(金)〜17日(日)に開催される第7戦「RALLY HOKKAIDO」(北海道帯広市)です。サービスパークおよびラリーパークは札内川に面した北愛国交流広場に設けられ、各種イベントもここで行われます。スペシャルステージは16日(土)には陸別町を中心としたエリア、17日(日)には音更町・本別町・足寄町エリアを中心に設定される予定です。陸別オフロードサーキットのほか、様々な観戦ポイントが設けられている点もこのラリーの特徴で、観戦する側もスケールの大きさを体感できる1戦と言えるでしょう。

SSの総走行距離が長いため、ポイントに2倍の係数がかけられることも、選手権の行方を左右する大きな要因となっています。ポイントリーダーの勝田、昨年のラリー北海道で勝利を挙げている新井、洞爺に続く勝利を狙いたい鎌田らSUBARU勢への応援をよろしくお願いします。
2017.07.01 - 2017年全日本ラリー選手権第6戦 2017 ARK ラリー洞爺 デイ1
SUBARUの勝田と鎌田がラリーをリード
2017年全日本ラリー選手権第6戦「2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy」は、6月30日(金)と7月1日(土)のデイ1を終了しました。総合首位にはSUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一、総合2番手に鎌田卓麻/市野諮と、SUBARU勢がラリーをリードしています。なお、前戦で優勝した新井敏弘/田中直哉は、連勝に期待がかかりましたが、SS2でコースアウトを喫してしまい、2日(日)の再出走を決めました。
序盤は鎌田が快走を披露

北海道虻田郡洞爺湖町を拠点とするラリーは、30日の夕方にSS1で幕を開けました。サービスパークから徒歩でアクセスできる「SSS NEW VOLCANO」は、0.70kmと短いながらもコース全景を上から見下ろせる、人気の高い観戦ステージです。ダストの乗ったグラベルコースを制したのはSUBARUの鎌田。SS2番手タイムの奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)とは0.1秒差ながら、ラリーの主導権を握ります。

鎌田は7月1日から始まる本格的なスペシャルステージ(SS)でも好調を維持、SS2ではベストタイム、SS3と4ではSS2番手タイムと安定した走行をみせ、総合首位の座を守ります。しかしサービスを挟んだ午後のSS5では前走者に追いついてしまい、大きくタイムロス。総合3番手にまで順位を落としてしまいますが、ライバルの脱落もあって、最終的には総合2番手からデイ2での逆転を狙います。一方、序盤で総合3番手につけていた勝田はSS5で総合2番手、SS6で総合首位へ。SS8までを終え、トップの勝田と総合2番手の鎌田は4.2秒差となっています。総合3番手の選手とは2分40秒以上の差が開いているため、優勝争いは実質的にこのふたりに絞られたと言えるでしょう。

主催者は1日、高校生以下を対象としてSS1/8/12の舞台である「SSS NEW VOLCANO」でラリーカーの同乗走行が体験できるイベントを実施。午前と午後、各10組のギャラリーがラリーカーとステージ走行の迫力を楽しみました。2日には、羊蹄山を背景として、リエゾンを移動するラリーカーの写真を撮影することができる「真狩パッセージコントロール」が真狩村の真狩河川公園駐車場に設けられるなど、ギャラリーが楽しめる工夫がなされています。
勝田「本当に難しいラリー。明日も気が抜けません」

上位陣のみならず、各クラスでリタイアが続出する波乱の展開となったラリーのデイ1を終え、僅差ながら総合首位を守り切った勝田は、「午前中は砂利がすごく残っていて難しかったですね。なんとかトップにはいますが、SS7ではヒットしてしまいましたし、本当に難しいラリーです。鎌田選手もすぐ後ろにいますから、明日も気が抜けませんね」と慎重なコメント。

一方の鎌田は、次のようにデイ1での走りを振り返っています。 「SS2は良かったのですが、SS3とSS4はイマイチでしたね。初めて走るSSで、路面が分かりませんでしたが、思ったよりも滑りましたね。午後はSS5の終盤1kmくらいで竹内(源樹)選手に追いついてしまいました。おそらく20秒ほどロスしてしまったので、かなりがっかりしています。首位の勝田選手とは僅差なので、逆転できるよう頑張ります」

デイ2、競技最終日となる2日(日)は、SS9〜SS15の計7SSです。いずれも昨年使用しているSSのため僅差の戦いが予想されます。この日最長距離となる9.02kmの「LAVENDER LONG(SS11/15)」が勝負どころと言えるでしょう。

第3戦久万高原ラリー以来の勝利を狙う勝田、地元北海道の意地を見せたい鎌田ら、SUBARU勢の戦いぶりにご注目ください。
2017.06.26 - 2017年全日本ラリー選手権第6戦 2017 ARK ラリー洞爺 プレビュー
シーズン初のグラベルラリーを制するのは誰だ
6月30日(金)〜7月2日(日)、全日本ラリー選手権第6戦「2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy」が開催されます。今回の第6戦ラリー洞爺と第7戦ラリー北海道は、シーズンで2戦のみのグラベルラリー。獲得ポイントに係数がかかるため(洞爺は1.2)、選手権争いでは重要な位置を占める2戦となりそうです。
ラリーは、北海道虻田郡洞爺湖町を中心とした総走行距離499.06km、スペシャルステージ(SS)距離89.12kmで行われます。サービスパークは洞爺湖のほとりにある「洞爺湖文化センター」に設置されており、コースは林道や丘陵の尾根、川渡りセクションなど、バラエティに富んだ設定となっています。昨年からの大きな変更点としては、7月1日(土)の林道SSはすべて新たに設定されたものとなっていることで、どの選手にとっても初めてのコースとなる可能性が高く、本番前日に行われるレッキ(試走)で未知なるコースに対し最適な走り方をつかむ対応力が求められると言っていいでしょう。

第5戦を終えて、SUBARU勢は勝田範彦/石田裕一がJN6クラスランキングの2番手、第5戦モントレーで今季初勝利を達成した新井敏弘/田中直哉が3番手につけています。鎌田卓麻/市野諮は序盤戦を鎌田の負傷によって欠場していましたが、ランキング6番手タイと健闘。なかでも新井はこのラリーで2014年、2015年と2年連続で勝利を挙げており、好成績が期待されます。また、北海道を地元とする鎌田は並行して参戦する全日本ダートトライアル選手権で今季2戦連続3位を獲得しており、グラベル路面に対するセッティングの引き出しの多さが武器のひとつになると考えられます。
迫力ある林道SSの観戦も可能

ラリーは30日(金)の午後6時13分、サービスパークから徒歩でアクセスできる特設ステージ「SSS NEW VOLCANO 1」でスタート。7月1日(土)に7SS、2日(日)に7SSを走行する計15SSで争われます。観戦用のギャラリーエリアは「SSS NEW VOLCANO(SS1/8/12)」のほか、林道ステージにも設けられており、間近で迫力ある走りを楽しむことが可能となっています。1日(土)は「MAGNOLIA(SS4/7)」、2日(日)は「SEA TANGLE(SS9/13)」および「LAVENDER LONG(SS11/15)」でそれぞれ観戦することが可能です。観戦券は、チケットぴあのほか、開催地の道の駅や大会本部での取り扱いとのこと。また、サービスパークは無料で見学可能となっています。
上記のほか、1日(土)には選手が集合する「蘭越ラリーパーク」、2日(日)には羊蹄山をバックにリエゾン(移動区間)の写真撮影ができる「真狩パッセージコントロール」など、ラリーを楽しむための新たな試みがなされています。サービスパークには隣接して飲食物販コーナーが設けられるほか、1日(土)には高校生以下限定でのラリー体験(SSS NEW VOLCANO同乗走行)、2日(日)には洞爺湖文化センターのホール内で1日(土)までの映像を含めたパブリックビューイング形式のイベントを実施予定とのこと。ラリーのセレモニアルフィニッシュは、サービスパークにて2日(日)の午後2時11分より実施予定です。

なお、詳しいイベント内容や観戦方法、注意事項などの情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。
2017 ARK ラリー洞爺 Supported by Sammy
http://www.team-ark.jp/

RACE RESULT

2017.07.02 -
第6戦 2017 ARK ラリー洞爺
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 6 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS DL TEIN WRX STI JN-6 39:40.7 28:12.1 1:07:52.8
2 2 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 39:36.5 28:23.1 1:07:59.6
3 3 9 寺川 和紘 石川美代子 インディゴパワー藤井自動車ランサー JN-6 42:24.8 30:13.0 1:12:37.8
4 4 4 福永 修 齊田美早子 555☆OSAMU・F☆DLランサー JN-6 43:34.9 29:07.5 1:12:42.4
5 5 15 長江 修平 中岡 和好 インディゴパワー・DL・ランサー JN-6 42:55.2 30:07.6 1:13:02.8
6 1 18 川名 賢 保井 隆宏 YHクスコラリープラス208 R2 JN-5 42:36.6 32:10.0 1:14:46.6
7 1 30 天野 智之 井上裕紀子 豊田自動織機・DL・ヴィッツRS JN-3 44:06.4 32:02.8 1:16:09.2
8 1 27 上原 淳 漆戸あゆみ DL・シャフト・KTEC・タイプRユーロ JN-4 44:26.3 32:30.1 1:16:56.4
9 2 22 曽根 崇仁 桝谷 知彦 P.MU☆DL☆SPM☆INGING86 JN-4 44:35.3 32:28.3 1:17:03.6
10 1 40 石田 雅之 高杉 哲也 復活コンビ!TRDプロクル86 JN-2 44:46.3 32:17.9 1:17:04.2
R - 3 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 - 27:58.1 -
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