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第5戦 富士スピードウェイ
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RACE REPORT

2017.08.06 - SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ・決勝
予選からポジションをひとつ上げ4位と健闘
8月6日(日)、SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが行なわれました。SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は5番グリッドからスタート、セーフティカーの入らないクリーンなレースで、表彰台を目前とする4位でフィニッシュしました。
直線スピードの差をコーナーで取り返すレース

この日は20分間のウォーミングアップ走行を終えたあと、決勝レースは15時25分からスタート。午前中はサーキットに強い日差しが降り注ぐ夏らしい天候となりましたが、午後には雲がかかり、風も吹く涼しいコンディションに。柔らかめのタイヤを装着して臨むSUBARU BRZ GT300にとっては、気温/路面温度とも低い方が向いているため、この天候変化が追い風となることが期待されました。チームは、序盤のポジションを守り切ることができれば、車両の前後間隔は徐々に開いていくはずだと読んでいます。
スターティングドライバーは、山内が務めます。山内はクリーンなスタートを決め、前走車のコースオフも重なり早々に4番手にポジションアップ。ところが翌周、ライバルにかわされ再び5番手に。その後、山内は後方から迫り来るFIA GT3車両からポジションを堅守し、10周をすぎるころからはその差を拡大していきます。上位陣が次々ピットインを行うなか、山内は暫定2番手にまでポジションアップ。31周の段階で井口へとステアリングを託します。井口はリヤタイヤのみの交換を実施して、11番手でコースに復帰。全車がピット作業を終えた段階で4番手となった井口は、前を行く31号車との差をじわじわと削っていきます。一時は目視で捉えることも可能な距離まで近づきますが、最終的には4位の座を守ってフィニッシュラインを通過。表彰台にのぼることこそかないませんでしたが、苦手とされる富士でライバルに伍する戦いができたことで、チームとしては大きな手応えを得て、次戦の鈴鹿サーキットへと臨むこととなります。
表彰台獲得はならずとも、充実した一戦に

スターティングドライバーを務めた山内は、「第2セクターや第3セクターではマシンのいい部分を発揮することができたと思いますが、ライバルを追い抜くのはちょっと厳しかったですね。それでも、序盤でFIA GT3車両からポジションを守り切れたことは大きかったと思います。リヤタイヤ2本交換作戦のためにフロントタイヤを残しながら、マージンも保って井口選手に渡すことができました。次戦の鈴鹿サーキットは、毎周予選のように走らないと戦えない厳しいサーキットです。しっかりと準備をして、心身ともに充実した状態で臨みたいと思います」と、まとめています。

その山内からバトンを受けた井口も、今回のレース結果にはポジティブな印象を持っています。 「今回のレースではリヤタイヤ2本を交換する作戦を採りましたが、ピットアウトした段階からいかにペースを上げられるかを重視し、温まりのよいユーズドタイヤを選択しました。序盤は前後バランスが難しく苦労しましたが、その後はラップタイムをキープできたと思います。前を行く31号車がタイヤ無交換作戦というのは分かっていたので、レース終盤が勝負になると読んでいたのですが、もう一歩プッシュすることができませんでした。次の鈴鹿は結果を残せている得意なサーキットですし、今回は力強いレースができたので、1000kmにも前向きな状態で挑むことができると思います」
チーム総監督を務める辰己英治は、レースを振り返って次のように総括しています。
「タイヤも安定していましたし、ドライバーも常にマキシマムでアタックできていた。ピット作業もスムーズで、チーム全員が100%の力を出し切ったレースでした。完璧なレースをして4位ということですが、やり切ったという感覚はありますね」

また、SUBARU BRZ GT300については、コーナリングマシンとして十分機能していると評価しながらも、「同じJAF GT車両のライバルにストレートで軽々と抜かれてしまうのは、あまり見たくないシーンですね。ラップタイムこそ似たようなものですが、ストレートの差を取り返すために、どれだけドライバーが苦労しているかということです。今日の結果は讃えられてしかるべきでしょう。次の鈴鹿サーキットはコーナリングコースになりますから、富士と比べれば十分チャンスは増えるはず。確実に勝ちを狙いたいと思っています」とコメントしています。
次戦は、8月26日(土)と27日(日)に行なわれる第6戦「46TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km」です。三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットを舞台とするシリーズ最長の1戦は、SUBARU BRZ GT300にとって相性のいいレースです。今回のレースでさらにモチベーションを高めたチームとSUBARU BRZ GT300の奮闘にご期待ください。
2017.08.05 - SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ・予選
予選5番手から表彰台を狙うSUBARU BRZ GT300
SUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の予選セッションが8月5日(土)に行なわれ、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)は5番手タイムを記録し、3列目からの表彰台フィニッシュを狙います。
フリー走行ではセットアップとタイヤの見極めに専念

午前中の公式練習は曇り空のもと行なわれ、SUBARU BRZ GT300は井口が16番手タイムをマーク。クラストップから1.122秒遅れというタイムではありますが、ふたり合わせて34周を走り込み、マシンのセットアップと、使用するタイヤの見極めに注力しました。また、第3戦オートポリス、第4戦スポーツランドSUGOと、2戦連続で公式練習での走り込みを行えなかったチームはこの機会を最大限に活かし、予選と決勝に向けた様々なデータを収集しています。

チーム総監督を務める辰己英治は、「このセッションでのタイムは気にしていません。マシンのセットアップはそこそこ見えてきたという手応えがあります」とコメント。午後の予選セッションについても、次のように自信を覗かせます。

「予選で下位に沈むと決勝で苦労してしまうので、(予選)トップ3は狙っていきたいなと思っています。ドライバーが攻めていくことができれば、きっといいタイムも出せるのではないかと思います」
JAF GT車両勢最上位の5番手からスタート

予選Q1セッションは14時35分からスタート。気温27度、路面温度33度という比較的涼しいなかでの予選となりました。Q1セッションを担当したのは井口です。井口は数度のアタックラップで1分38秒350をマーク、FIA GT3車両のライバルたちに割って入る3番手タイムでQ1セッションを通過しました。続くQ2セッションは山内がステアリングを握ります。ライバル勢のタイムアップもあり、山内は1分38秒335の5番手タイムでセッションを終了。SUBARU BRZ GT300は3列目からの表彰台獲得を目指します。

Q1セッションを担当した井口は、「3番手で通過することができて良かったです。(練習走行での)タイムの伸びは予選に向けて懸念される部分でしたが、予選ではグリップ感も出てきて、フィーリングがよくなりました。5番グリッドは決して悪い位置ではないので、決勝レースも頑張りたいと思います」とコメント。ちなみに予選で井口がQ1セッションを担当するのは今シーズン初めてのことです。その理由については「練習走行での感触から、自分で希望しました。山内選手もニュータイヤでの走行は行っていませんでしたし、しっかり走ろうと。3番手でセッションを通ることができて良かったです」と語っています。
井口の後を継いだ山内は、「セクター3でミスをしてしまったのですが、それがなければ4番手には上がれた可能性もあると思います。とはいえ現時点でのベストを尽くすことはできました。グリッドの周囲はストレートの速いマシンばかりですが、いいレースができるようにしていきたいと思います」と、明日への意気込みを語りました。

SUBARU BRZ GT300はJAF GT勢最上位グリッドではありますが、周囲にはFIA GT3車両のライバルがひしめいています。総監督の辰己は「スタートは辛いかもしれない」と認めつつも、セットアップの変更とタイヤの進化によってポジティブな面も見えてくるとしています。

「予選では旋回に焦点をあてたセットアップとしましたが、決勝レースではスピードに振ったセットにし、“抜かれづらいクルマ”でなるべく上にいけるよう頑張ります。タイヤは柔らかめですが保ちが良く、2輪交換も視野に入れた作戦を検討中です。決勝でのタイヤ交換の時間をどれだけ削ることができるか、それがポイントとなりますね」
決勝レースは8月6日(日)の15時25分から66周で行なわれる予定となっています。SUBARU BRZ GT300の奮闘、そしてチームが見せるピットワークにもご注目・ご声援をよろしくお願いいたします。
2017.08.04 - SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ・直前情報
積み重ねたデータから得た進化に期待
8月5日(土)、6日(日)に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されるSUPER GTシリーズ第5戦「FUJI GT 300km RACE」。スポーツランドSUGOでの前戦から中1週間という強行軍で臨む今季2度目の富士ラウンドを翌日に控え、この日はチームが現地にて参戦準備を着々と進めました。
第2戦とは違う条件でのレース。様々なファクターを考慮し頂点を目指す

第3戦オートポリスで今季初表彰台となる2位を獲得したSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)。続く第4戦の舞台SUGOもマシンキャラクター的に得意なコースと言えるだけに、連続上位フィニッシュを狙っての臨戦でした。そして実際に予選では4位という好位置を確保。しかし決勝レースはセーフティカー導入が相次ぐ乱戦となり、そのタイミングに恵まれなかったことも重なり、連続入賞こそ果たすも9位という満足できない成績に終わってしまいました。

そして迎えた第5戦。参戦各車の性能をなるべく均衡させる目的で、主催側が調整する「参加条件」等の諸要素を考慮した場合、長いストレートを有する富士スピードウェイはSUBARU BRZ GT300にとって決して好相性とはいえないコースです。今年5月の第2戦「FUJI GT 500km RACE」でも厳しい戦いを強いられ、13位という結果に甘んじました。

しかし、夏の富士に関しては昨年が3位表彰台、3年前の2014年(ドライバーは佐々木孝太/井口)にはポール・トゥ・ウインを果たしています。春とのレース距離の違い、季節差から来る温度条件の違い、あるいは天候という変動要素、そしてシーズンが進んで前半好成績車のウェイトハンデが増えてきているところも突くなど、いろいろな面を意識した戦いをしながら、好成績をおさめられる実力をチームは備えているのです。
予選ポールポジションからの逃げ切りを狙ったセットアップを施す

辰己英治総監督は「もちろん3年前の勝利には雨という要素の影響もありましたが、夏の富士ではライバルの大排気量マシン勢の方が温度条件による(実数値の)パワーダウンが大きいせいか、我々のストレートでの厳しさが少し軽減される面はあるように思います」と分析します。暑さによるパワーダウンが同じパーセンテージであるならば、実数値の落ち幅は大排気量ハイパワー車の方が大きく、実数値の差は縮まることになります。そういったことも活かし戦える地力がついた今、富士は決して苦手コースともいえなくなりつつあるのです。

とはいえ、ストレートで他車より有利というわけではなく、厳しさは依然として残ります。そこに対する戦略として、「予選はいつもどおり旋回性能を活かす方向でセットアップを進めるつもりですが、決勝に関してはストレート重視にもっていこうと考えています」というのが辰己総監督の現段階での作戦です。そして「6月〜7月にかけて行なわれたSUGO、富士、鈴鹿のテストを経て、マシンはかなり変わってきていますし、前戦SUGOでも速さには手応えが感じられました。SUGOからの大きな変更はなく、富士への合わせこみをしてきました」という現在のSUBARU BRZ GT300の状態の良さがあるだけに、辰己総監督の目標も自然と高いものになります。

「富士で優勝というと、大きなことを言っているように思われるかもしれませんが、少なくとも表彰台を獲得したいですし、優勝も狙えると考えています。予選でポールポジションを獲って、そのまま勝ちたいですね」。辰己総監督が語った戦略がうまく機能すれば、その実現も決して難しいものではありません。そして今回の富士でその目標が達成されれば、シリーズタイトル争いにも本格的に絡んでいくことが可能になるのです。

予選日の5日(土)は公式練習が8:50〜10:35に行なわれ、14:35にノックアウト予選開始となる予定です。天候微妙な予報もあるなかでの戦いになりますが、SUBARU BRZ GT300の躍進にご期待ください。
2017.08.02 - SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ・プレビュー
前戦の悔しさバネに臨む富士スピードウェイ
2017年SUPER GTシリーズ第5戦「FUJI GT 300km RACE」が8月5日(土)、6日(日)に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催されます。前戦のスポーツランドSUGOでは悔しい結果となりましたが、良い走りを見せたSUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)の活躍にご期待ください。チームにとっては昨年3位入賞を果たしているサーキットであり、テストや実戦でのデータも活用してレースに臨む構えです。
上りセクションでのスピードは、最終コーナー脱出速度に反映される

1.5kmのホームストレートとコース前半の中高速コーナー、終盤のテクニカルセクションを持つ富士スピードウェイ。吸気リストリクターで最高出力を制限されるSUBARU BRZ GT300にとっては、コーナリング性能を高めてテクニカルセクションでタイムを稼ぐことが肝要になります。5月に行なわれた第2戦では13位と悔しい結果に終わってしまいましたが、チームはそこから多くの情報を得て富士スピードウェイでのテストに臨み、好結果を目指します。 SUBARU BRZ GT300のコーナリングスピードを活かすことができるのは第2セクターと第3セクターです。重要なポイントはダンロップコーナーから続く上り区間でのスピードの維持。これにより、最終コーナーでの脱出速度を高めることが可能になると言えるでしょう。最終コーナーでの速度を上げることはすなわち、ストレートでのスピードをアップすることにつながります。また、車重の軽さとマシンバランスを活かしたブレーキング勝負がSUBARU BRZ GT300の美点と言えます。特に高速コーナーである300Rからダンロップコーナーへの進入でライバルをかわすことができれば、トラクションを活かして上り区間でリードを広げることができるでしょう。 前戦で9位に終わったことで、チームは想定よりも軽い状態で富士スピードウェイへと挑みます。昨年夏の3位表彰台を上まわる好成績を目指し奮闘するSUBARU BRZ GT300にご期待下さい。

RACE RESULT

2017.08.05 - 予選
第5戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 S.ウォーキンショー 1'38.750 1'37.525 BS
2 7 Studie BMW M6 J.ミューラー 荒 聖治 1'38.097 1'37.809 YH
3 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'38.685 1'38.078 YH
4 65 LEON CVSTOS AMG 黒澤 治樹 蒲生 尚弥 1'38.340 1'38.203 BS
5 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'38.350 1'38.335 DL
6 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 久保 凜太郎 1'38.625 1'38.399 BS
7 9 GULF NAC PORSCHE 911 J.レスター 峰尾 恭輔 1'38.884 1'38.418 YH
8 3 B-MAX NDDP GT-R 星野 一樹 高星 明誠 1'38.508 1'38.656 YH
9 30 TOYOTA PRIUS apr GT 永井 宏明 佐々木 孝太 1'38.566 1'38.760 YH
10 50 Ferrari 488 GT3 都筑 晶裕 新田 守男 1'38.574 1'38.835 YH
Q1
Start Time 14:35 Finish Time 14:50

Q2
Start Time 15:20 Finish Time 15:32
2017.08.06 - 決勝
第5戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 55 ARTA BMW M6 GT3 高木 真一 S.ウォーキンショー 1:46'12.758 62 1'40.121 BS
2 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1Lap 61 1'40.374 YH
3 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨 宏紀 久保 凜太郎 1Lap 61 1'40.374 BS
4 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1Lap 61 1'40.659 DL
5 9 GULF NAC PORSCHE 911 ジョノ・レスター 峰尾 恭輔 1Lap 61 1'40.806 YH
6 7 Studie BMW M6 ヨルグ・ミューラー 荒 聖治 1Lap 61 1'40.901 YH
7 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸 学 平峰 一貴 1Lap 61 1'40.741 YH
8 33 D'station Porsche 藤井 誠暢 元嶋 佑弥 1Lap 61 1'40.906 YH
9 51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 中山 雄一 坪井 翔 1Lap 61 1'40.911 BS
10 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン 柳田 真孝 1Lap 61 1'40.463 DL
Start Time : 15:33'08 / Finish Time : 17:19'20<

参加台数 : 30台 出走台数 : 30台

ファステストラップ : 1'39.689 No.65 LEON CVSTOS AMG/蒲生 尚弥

白黒旗提示 No.117 阪口良平
No.26 ジェイク・パーソンズ ドライビングスルーペナルティ (SpR.32-16.「スタート違反」)
No.65 黒澤治樹 ドライビングスルーペナルティ (SpR.13-1.c.「危険なドライブ行為」)
No.10 富田竜一郎 ドライビングスルーペナルティ (SpR.13-1.b.「危険なドライブ行為」)

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