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NBR
2019.06.25

SUBARU WRX STI、第47回ニュルブルクリンク24時間レースでSP3Tクラス優勝

ニュルブルクリンク24時間レース・レポート

6月20日から23日にドイツ・ニュルブルクリンクにて開催された第47回ニュルブルクリンク24時間レースで、SUBARU/STIチームからSP3Tクラスに出場したSUBARU WRX STI(カルロ・ヴァンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人)は、24時間ノートラブルで145周(約3,679km)を走破、出走160台中総合19位、SP3Tクラス優勝を果たしました。
20日木曜日のフリープラクティスが突然の雷雨で中断となるなど、不安定な天候が続くかと心配されましたが、公式予選以降は雨に見舞われることはなく、特に決勝レースはスタートからゴールまで安定した天候に恵まれました。気温も最高25度、最低でも14度と温暖で、ドライバーやピットクルー、レースカーにも優しい24時間レースとなりました。
公式予選では、21日金曜日の2回目に山内が9分1秒872のベストラップタイムを出してクラスポールポジションを確かなものにしました。決勝レースは、第3グループのフロントロウからスタートです。スタートドライバーの井口は、落ち着いて周回。その後、ヴァンダム、シュリック、山内とつなぎ、速さに加えて燃費の良さも発揮したWRX STIは、夜間にはひとりが9周する作戦を実行。ライバルとの差を広げていきます。シュリックがドライブした序盤に、GT3車両にヒットされてグリーンにはじき出されたものの、ダメージが少なかったためそのまま走行。これ以外に、他の車両とのコンタクトまたはアクシデントは一度もありませんでした。明け方には、念の為のフロントブレーキパッド交換を実施しましたが、最小のロスでコースに復帰しています。また、夜が明ける直前の午前5時以降、ヴァンダムがレース中のベストラップを続けて更新。9分3秒998を記録しました。マイレージを重ねた後でも速さを発揮することを証明しました。
レース終盤には気温が上がり、コース上ではトップクラスの車両が次々とトラブルに遭遇する中、WRX STIは淡々と速いペースで周回を重ね、最終ランナーのヴァンダムが、午後3時30分に総合19位、SP3Tクラストップでチェッカーフラッグを受けました。なお、ノートラブルのパーフェクトレースはSUBARU/STIがこのレースに初出場して以来初であり、総周回数の145周はチーム最多記録を更新するものとなりました。
【辰己英治STI総監督のコメント】
「今年のクルマは、去年うまくいかなったことを反省し、その原因を追求してひとつひとつ潰して行きました。また、去年のような薄氷を踏むような優勝ではなく、堂々と勝ちたかったので、それが果たせて嬉しいです。さらにクルマを強くするアイディアを開発者から集め、そこから採用した技術も長い時間をかけて信頼性を確認しています。タイヤやサイレンサー、ホイールなどのサプライヤーさんにも無理を言いましたが、完璧なものを用意していただきました。ニュル24時間は、一年に一度ですが、残り11ヶ月をいかに過ごすかが重要ですね。ドライバー達も全員今年のクルマには満足してくれたと思うし、メカニックやエンジニア達もその信頼に応える働きをしてくれました。また、遠く日本から声援を送っていただいたファンの皆さんに心から感謝しています。本当にありがとうございました」
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