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NBR
2019.02.28

2019年NBR仕様WRX STI、発進準備完了

ニュルブルクリンク24時間レーストピックス

2月27日、まだ肌寒い富士スピードウェイで、STIによるSUBARU WRX STIニュルブルクリンク24時間レース仕様車2019年モデルの走行テストが行われました。この日合計1時間のテスト走行で、開発テストのメニューはひと通り完了。3月10日に富士スピードウェイで予定されている「STIモータースポーツデイ」でのお披露目走行に向けて、準備はほぼ整ったと言えるでしょう。
2週間前にもこの富士スピードウェイで行なったテスト走行では、昨年夏より続けている開発テストで課題となっていた新仕様のホイール、軽量フライホイールと2019年仕様のギアボックスの組み合わせなどの確認を実施。27日は、シャシー各稼働部分の慣らし運転を続けながら、ニュルブルクリンクでの予選タイムアタックを視野に入れたセットアップのチェックにまでメニューは及びました。
「この時期にニュルでの予選を想定したテストができるのは、昨年の24時間レースで明らかになった課題を解決するため、帰国後すぐに検討に入ったこと、その後夏から走行テストができ、余裕を持ってハードウェアのアップデートができたこと、それに伴って走行データの蓄積が進んだことなどの要因が挙げられます。長いオフシーズンを有意義に過ごすことができたと言えるでしょう」とSTIの辰己英治総監督は、笑顔でコメントしています。「いよいよ来週に迫ったSTIモータースポーツデイでは、カルロ(ヴァンダム)やティム(シュリック)もテスト走行に参加するので、彼らのインプレッションも聞いて最終の仕上げをしておこうと考えています」と続けました。
25日、26日にツインリンクもてぎで行われたSUBARU BRZ GT300のテスト走行を終えて、NBR車のテストに合流したドライバーの山内英輝は、「BRZ GT300のテストも、二日間をノートラブルで終えられ、非常にポジティブなテストとなりました。昨年シーズンの後半にようやく掴んだ良い流れのまま、細部を細かく詰めて行っているので、安心感も大きいですね。このマシンも来週のモータースポーツディで皆さんにお見せできるので、楽しみにしていてください。今日乗ったNBR車は、昨年からずっと続けている開発テストで意図したテーマが次々に良い方向に進み、とっても良い感じです。(ニュルでの)タイムアタック仕様を少しだけテストしてみましたが、接地性が高く、走り出してすぐにオオッと思うぐらい良いフィーリングでした。さらに、タイヤへの攻撃性も低いので、思い切って攻めていけそうです」と語っていました。
辰己総監督は、「あちこちにパッチ(つきはぎ)があり、全体的にグリップの低いニュルの北コース(ノルドシュライフェ)はかなりの部分で現在も路面の補修工事が入っていると聞いています。これによって各車とも速くなることが予想されます。しかし、何れにしても、クルマはドライバーが安心して攻めていけるセットアップになっていれば良いので、今年はフラストレーションなしに走ってもらえるようになったと自負しています。それから、STIモータースポーツデイでは、これまでに皆さんが見たことのないようなWRSX STIの姿をお見せします。ご期待ください。3月10日に富士スピードウェイでお待ちしています」と結んでいます。
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