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NBR
2019.08.09

SUBARUドライバーと辰己総監督、FMヨコハマ「THE MOTOR WEEKLY」に登場

FM ヨコハマ 8月3日(土)20時に放送済み

7月29日に、ランドマーク横浜にあるFMヨコハマにて、トーク番組「THE MOTOR WEEKLY」の収録があり、8月3日(土)20時からオンエアされました。この番組は、自動車関連のニュースやトピックを取り上げるトーク番組で、今回は今年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、SP3Tクラスで2連覇を遂げたSUBARU/STIチームの辰己英治総監督、ドライバーの山内英輝、井口卓人がゲストとして招待されました。パーソナリティは、自動車ライターの伊藤梓さんとオートプルーブ(webマガジン)編集長の高橋明さんのふたりです。
トークは、辰己総監督による、SUBARUがなぜニュルブルクリンク24時間レース(NBR)に挑み続けているかの説明で始まりました。NBRは、ノルドシュライフェと呼ばれる天然の地形を利用して作られた20kmの山岳コースとパーマネントサーキットであるグランプリコースを合計した全長25kmものコースで競われる世界一過酷なツーリングカーレースで、SUBARUの市販車技術をアピールするには絶好の場であること、WRC(世界ラリー選手権)の撤退に伴い、SUBARUの走り性能を直接訴求する機会が失われることを危惧した、などの理由を話しました。また、今回クラス連覇ではあるが、2018年はトラブルが続出し、チームとしては内容に満足していなかった。つまらないミスが重なり、ドライバーにはフラストレーションの溜まる走りを強いてしまった。2019年は、それらをしっかり反省し、ドライバーに思い切り力を発揮してもらえるクルマ作りを目指した、と続けました。「今年は、思いっきり(アクセルを)踏めたよね」と辰己総監督が尋ねると、山内と井口は口を揃えて、「しっかり踏めました」と声を揃えました。
山内は、「今年は絶対結果を出さないといけない、という気持ちで臨みました。正直言うと、2018年のレースは雨の中、だいぶ怖い思いをしました。なので、今年は雨でもドライでも対応できるよう、しっかり準備をしようと辰己さんとは常々話していました。しかし、雨を狙った国内テストではいつも晴れてしまって・・」と、一年かけてテストを行ってきたことを語ります。井口は、「僕は今年を含めて過去8回NBRに出場していますが、今年のような完璧なレースは経験ないです。4人全員が速いペースで走れたことが良かったと思います。誰が乗っても速いクルマに仕上がっていました」と続けました。辰己総監督も、「ベース車の素性が良くないと、どんなに上手なプロドライバーでも不平を言います。SUBARU WRX STIレースカーは、そんなことが一切なくボディ構造はロードカーと全く一緒です。今回もスタートして2スティント目にティムがGT3車両と接触したのですが、ボディもステアリングも何も壊れず、そのまま24時間走りきってしまいました(笑)」と話すと、山内が「その後ティムさんは、コースアウトしたことについて、”ちょっとお花を摘みに行っていました”と語っていましたけど、その余裕の発言にびっくりしました」とエピソードを話しました。
ドライバーは、担当スティント以外の夜間は眠れるのでしょうかという問いに、山内は、「特に今年は、クルマと仲間を完全に信頼していたので、しっかり眠りました。休憩時間に体を休めて、次のスティントに備えるのが僕たちの責任です。寝不足では集中が途切れてしまいますから。オンとオフをちゃんと切り替える必要があります」と話すと、井口は「今年のクルマは乗りやすく、本当に疲れ知らずでした。レースが終わった後、まだあと24時間走れるな、と思ったくらいです」とクルマへの信頼感を表現しました。また、井口は、「SUBARUはAWDだから、雨に強くてNBRでも活躍できる、という人が多いのですが、実は僕たちのクルマは、ドライでも非常に安定して速いんです」と付け加えます。すると辰己監督は、「低速では回頭性を重視し、高速ではリアが安定するセッティングにしてありますので、ドライ路面でSUBARU AWDは強みを発揮しています。今年それを実証していますよね」と捕捉しました。
さらに今年のNBRマシンは、信頼性・耐久性が高いだけではなく、ECUの制御が非常にスムーズだったので、パドルシフトの変速ショック少なく、またABSとの連携もよく、さらに燃費も良いという効果があった。サメ肌塗装は、風洞実験などの数値データはまだ確立されていないが、走ってみると速いという印象があった、と辰己総監督がコメント。チェッカーを受けた時の印象を問われると、山内は、「今年はカルロさんがチェッカーを受けたのですが、いつもは無表情で感情をあまり顔に出さないカルロさんがテンション高かったので、驚きました。また、初めて監督を務めたSTIの沢田さんが、隠れて涙を流しているのを見ちゃいました」と語り、井口は「すごく達成感があり、清々しい気持ちで帰国できました」と続けました。
最後に今後の抱負について、辰己総監督は「SUBARUのテーマである安心と愉しさを追求するには、NBRは最適の場。量産技術を鍛える機会でもあるので、今後も継続し続ける必要がある」、山内は「これまで2連覇は経験あるが、まだ3連覇していないのでぜひ達成したい。また、予選で念願である9分の壁を突破したい」と語り、井口は「チームでは、普段お客様のクルマを預かるSUBARUディーラーのメカニックたちが力を発揮しています。僕たちも彼らの力になれたら嬉しいです」と話していました。収録後、高橋編集長からは、「FMヨコハマの周波数は神奈川県内では78.4MHzです。8月3日のオンエアを逃してしまった人、聴取エリア以外にお住まいの方は、インターネットラジオアプリ「RADIKO」のご利用をお勧めします」のアドバイスがありました。
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