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SGT
2022.02.25

SUBARU BRZ GT300、2022年モデルがシェイクダウン

2月25日 富士スピードウェイ

SUBARU/STIは、2月25日に富士スピードウェイにてSUPER GTプログラムのパートナー企業および報道関係者を集め、本年のSUPER GTシリーズに出場するSUBARU BRZ GT300レースカーをお披露目しました。
この日朝行われたブリーフィングでは、スバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)の平岡泰雄社長が冒頭に挨拶し、続いてチーム総監督の小澤正弘、新たにチーム監督となったR&Dスポーツの澤田稔、ドライバーの井口卓人、山内英輝が紹介されました。小澤総監督は、2022年シーズンの目標として、「シーズンを通して1勝以上、表彰台3回以上を記録してGT300クラスのシリーズ連覇を目指します。そのために全戦でポイントを獲得し、最後までシリーズ優勝争いに絡んでいきたいと思っています。本年モデルのSUBARU BRZ GT300は、空力性能および状況にあわせたセットアップを極め、コーナリングマシンとしてのBRZ GT300のストロングポイントに磨きをかけるつもりです」と語りました。
車体側の改良点としは、フロントフェンダー後端のアウトレット形状が大きく抉られた形になっています。走行中にタイヤハウス内にとどまるエアを効果的に後方に抜き、ドラッグ低減とダウンフォースの両立を狙っています。昨年後半は、ハンドリング性能は良い方向に定まっていましたが、それに満足することなくシーズン終了後に6ポストリグという台上試験にかけ、より高いコーナリング性能が発揮できると思われるポイントを見つけることができ、それをもとにレース後半まで頑張れるサスペンションに仕上げていくつもりです。また、BoP(性能調整)でパワーウェイトレシオが厳しい方向になることを想定し、「2003年頃のWRC時代から継続使用し熟成を進めてきたECU(エンジンコントロールユニット)をシステムごと最新のものに一新し、エンジンの制御精度を上げて過渡特性や燃費を少しでも稼ごうと考えています」と小澤総監督は述べています。ディフェンディングチャンピオンとしての識別性や、2021年モデルとの違いを明確とするため、2022年モデルではボディワーク下部と中央に配したストライプにゴールド色が追加されています。
R&Dスポーツの澤田監督は、「昨年は皆さまのご支援のおかげで、最後まで戦い抜くことができ、ベストな結果を残すことができました。前任の本島伸次からチーム監督を引き継ぎ、これまで以上に皆様に愛していただける、また魅力のあるチームにしていきたいと考えています」と挨拶しました。
午前11時からの1時間は占有テストとなり、山内と井口が交代しながら、周回を重ねました。たびたびピットインしてECUのセッティングチェックを行うなど、開発テストメニューをこなしながらのお披露目走行となりましたが、時間いっぱいを無事に走り抜いています。ドライバーの井口は、「正直言って新しいECUとエンジンの合わせ込みがまだまだ調整しきれていないので、今日の段階ではエンジン性能はベストではありません。それでもフロントフェンダーの新しい形状は効果的で、確実にダウンフォース確保に効いていることが実感できています」と語り、山内は、「昨年と大きく変わっているのはECUですが、まだ発展途上なのでこれからだと思います。しかし、空力性能は確実に向上していますので、そこは現時点でも良いと感じています。(小澤総監督が言った)決勝レース終盤まで頑張れるサスペンションは、まだ見つけきれていないですが、開幕までにしっかりと準備しようと思います」とコメントしました。
3月第1週に岡山国際サーキットで開発テストを実施し、12日・13日のSUPER GT公式テスト(岡山国際)、同26日・27日の富士公式テストを経て、4月16日・17日の開幕戦(岡山国際)を迎えることになります。
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