2022.12.06
STIがトークショー「STI NBR CHALLENGE 2022 Review」を開催
STI NBR CHALLENGE 2022 Review
12月3日、東京・三鷹のSTIギャラリーにて「STI NBR CHALLENGE 2022 Review」が行われ、SUBARU/STI総監督の辰己英治、チーム監督の沢田拓也、ドライバーとして今年のニュルブルクリンク24時間レースを走った佐々木孝太がゲストとして参加しました。今回、SNSを通じて行われた事前の募集には約10倍もの応募があり、その中でも当選した10組のみなさんがギャラリーを訪れました。当日のトークショーの様子は、STIスタッフによるライブ配信で配信されています。
2年ぶりの挑戦となった今年のNBRレース。レース半ばでアクシデントによりボディ右側を大きくヒット。リタイアを喫しています。STIギャラリーには、現地から船便にて戻ったばかりのSUBARU WRX STIが期間限定展示されており、右フロントは大きくダメージを受けた当時のままとなっています。トークショー冒頭では、辰己総監督が「クルマとしては順調に走っていましたが、ファンや関係者の皆さんに本年モデルのWRX STIがニュルで元気に走り帰ってくる姿を見せられず申し訳なかったです。しかし、学んだことも多かったと言えます」、と語りました。リタイア原因となったアクシデント発生時に運転していた佐々木選手は、「前兆なくトラブルが起き、対処する暇もなく止まってしまいました。その後、なんとかピットに戻ろうと試みましたが、外から改めてマシンを見て、これは戻れないなと思いました。さまざまなことがあって、チームは成長していくので、僕もいい経験をさせてもらいました」と、レースを振り返りアクシデント発生時の心境を語りました。
また、レースで現地滞在中の食や生活についても紹介されました。以前はケータリングだったのが、最近はお弁当が提供されるようになったという食事事情。ドライバーの佐々木選手からは、シャワーの水の違いなどといった日本との生活の違い。沢田監督からは、ヨーロッパのトイレットペーパーが日本とは異なり硬い素材のため、最近では派遣ディーラーメカニックなどに向けて配布する出張準備品のガイド資料にも書かれていることなどが明かされました。
辰己総監督からは過去の忘れられないエピソードとして、「ニュルは1周が長く、レインタイヤの場合は少しでもドライ(路面)の部分があると、影響を受けます。そんな中、(佐々木)孝太が雨の中をスリックタイヤで出ていき、走り切って助けられたことが印象に残っています」と話すと、これに対して佐々木選手は「クルマを100%信頼していたんです」と語り、会場を和ませる一幕がありました。
イベントの最後には、NBRマシンのモデルカーやラジコンが景品のジャンケン大会と記念撮影が行われたほか、STIメンバーはファンとの交流に応じていました。埼玉県から来場し、じゃんけん大会で見事、ラジコンを獲得した今井賢一朗さんは、「先日台場で行われたモータースポーツジャパンの会場にも足を運びました。人材育成などといった観点からニュルに挑戦する意義を聞けた点が特に印象的でした。新型のSUBARU BRZを購入した際、車両について調べていく中でNBRでの活躍を知り、そこからモータースポーツに興味を持ちました。SUPER GT、ニュルブルクリンクなど、さまざまなカテゴリーに挑戦していくSUBARUを今後も応援します」と語っています。楽しいひとときを過ごしたようです。
辰己総監督は、「最近、ファンの皆さんとの対面での交流する機会が無かったので、今回は、人数を絞っての開催でしたが、今後こういったイベントが計画通りにできるといいですね。ニュルへの参戦は、SUBARUディーラーをはじめ、SUBARUグループ社員のモチベーションにつながっています。SUBARUグループとして、技術力アップのためにも、ニュルブルクリンクへの挑戦は続けていく必要があると思います」、と改めて重要性を語っていました。