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スーパー耐久
2023.03.16

スーパー耐久2023年シーズン開幕に向けて

S耐2023プレビュー

来る3月18日(土)・19日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで開幕する「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook」に、昨年同様Team SDA Engineeringより61号車 「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」がST-Qクラスに出場します。ドライバーは、2022年シーズンのレギュラーであるAドライバー井口卓人、Bドライバー山内英輝、Cドライバー廣田光一に加え、廣田同様にSUBARU社員で操安性開発を担当する伊藤和広をDドライバーとして新たに登録します。
本年の同シリーズ(通称S耐)は、開幕戦の鈴鹿5時間レースを皮切りに、第2戦富士24時間レースと続き、宮城県のスポーツランド菅生(3時間)、大分県のオートポリス(5時間)、栃木県のモビリティランドもてぎ(5時間)、岡山県の岡山国際サーキット(3時間)など各地を巡り、最終戦の富士4.5時間レースでフィナーレを迎える全7レースが組み込まれています。レースは、コンパクトカーからFIA GT3車両までさまざまな車種が出場できるよう9つのクラス区分に分かれており、出場台数が多いことから各クラスはそれぞれ1戦スキップして全6戦でシリーズポイントを争うことになります。自動車メーカーの実験車両が出場できるST-Qクラスは、全7レースに設定があるのですが、各チームは1戦スキップすることが求められます。Team SDA Engineeringがどのレースをスキップするかは、後日シリーズを主管するスーパー耐久機構(S.T.O.)から発表されます。
このS耐シリーズを戦うTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptは、基本的には昨年のマシンをベースに、シャシーセッティングを大きく変更したものになるようです。過日富士スピードウエイで行われたシリーズの公式テストデーに出場したAドライバーの井口は、「チームのテーマのひとつに”誰でも乗れるクルマづくり”が掲げられています。昨年はプロドライバーである僕と山内選手の感覚とジェントルマンドライバーの廣田さんのフィーリングが時として噛み合わないことがあり、今年はそれを擦り合わせていこうということになっています。なので、動きとか乗り味を少ししなやかな方向にセットし直していくはずです。僕たちが予選で一発良いタイムで走れても、廣田さんたちが乗れなければ意味がないので、その間を埋めていくことになります。そうすることによって、チーム全体としてのレベルアップを目指そうということです」と語っています。
チーム監督の本井雅人は、「2022シーズンは、トヨタ自動車のGR86と”いっしょに良いクルマをつくる”の実現に向けて協調と競争を重ねることで、チームは大きく成長しています。目的のひとつである”カーボンニュートラル燃料の活用”については、ほぼすべてのレースで完走を果たし、課題を明確にしながらステップアップしました。また、もうひとつの目的である”人材育成”については、将来を担う若いエンジニアたちが目まぐるしいレースの現場でアジャイルな開発を行い、大きく成長しています。参戦車両は、見た目に大きな変化はありませんが、プロドライバーだけでなく社員ドライバーも速さが出せるように、“予見性の向上”に着目しセットアップを進化させています。そのため、SUBARU社員ドライバーは廣田に加え、伊藤の2名体制になり、プロドライバーの井口、山内と共に、SUBARU技術本部の社員にフィードバックしていきます。変更するカーボンニュートラル燃料への対応、航空宇宙カンパニーの協力で実現した再生カーボン部品の追加検討、さらにはアイサイトなどの先進安全機能もレースの現場で鍛えていきたいと考えています。これらの挑戦で培った知見をもとに、将来のSUBARU量産車の開発に活かして、SUBARUの更なる”安心と愉しさ”に繋げていく所存です」と語っています。
「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankook」シリーズ開幕戦鈴鹿5時間レースは、3月19日午前11時45分にスタートします。
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