スーパー耐久

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2023.11.13

Team SDA Engineering BRZ CNF Concept、ノートラブルで4時間を走破

11月11日(土)~12日(日)の両日、富士スピードウェイ(1周4.563km)にて、「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第7戦S耐ファイナル富士4時間レース」が行われ、ST-Qクラスの61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Concept(廣田光一/山内英輝/井口卓人/伊藤和広)は、出走59台中29位クラス4位完走となりました。
車両のアップデートについて、本井雅人チーム代表は次のように語っています。「今回は、トランクのリップスポイラーを新形状のものに換装しています。道路運送法の保安基準に合致した形状でありながら、マイナスリフトをしっかり発生するようになっています。そのほかは、NA(自然吸気エンジン)版アンチラグシステム(スロットルレスポンスの遅れを補う制御)を入れており、コーナーの出口付近でのレスポンスアップはかなり良くなりました。トライアルを続けているEyeSightについては、ポストのフラッグ認識はほぼ問題なく作動するようになっています。さらに今回からFCY(フルコースコーション)中の前車追従機能を実装しており、こちらもきちんと機能しています。シャシーのセットアップについても決まっており、今回はとても良い流れだと思っています」。
11日に行われた公式予選では、Aドライバーの伊藤はクラス4番手。小雨が降る中ドライタイヤでのタイムアタックに挑んだ山内は、クラス3番手タイムを捻り出すもののABタイム合算では、61号車は総合31位クラス4番手となっています。決勝レース日の12日は、肌寒い曇り空ながらドライコンディションで朝を迎えました。気温は10度前後です。スタートドライバーの井口は、グリーンライト直後から前走者のMAZDA3 Bio concept を追い、オーバーテイクの期待を抱かせましたが、ストレートでの伸びには差が顕著なため順位を覆すには至らず、1時間半を走行してピットイン。伊藤にドライバー交代しました。その後、伊藤から山内へ、山内から廣田へとバトンを繋ぎ、ゴールを目指します。そして、スタートから4時間が経過した午後4時30分過ぎ、チェッカーフラッグが振られ、118周を走破した61号車BRZ CNF Conceptは総合29位で完走を果たしました。
本井チーム代表はレース結果について、「昨日のセットアップに対して、良かれと思って調整したところが妥当でなかったのか、低かった路温によるものかは分かりませんが、結果的にハマらなかったようです。かなりナーバスな状態となっており、その分スロットルを踏み切れなかったのかもしれません。しかしそれ以上に、28号車GR86も55号車MAZDA3も直線が速すぎです。そこがもうどうにもならないので、そこを含めて来年は勝てるクルマに仕上げたいですね」と語っていました。また、一年間を通じて、「振り返るとやはり悔しい終わり方ですね。一年間ずっと積み上げてきたことが、それなりに蓄積されてきていますが、やはりうまくいくことだけではないです。それだけスイートスポットが狭いのでしょうし、ロバスト性(堅牢性)が足りないということだと感じています。ただ、やってきたことが無駄になることはないので、この悔しさを忘れずに来シーズンに向けて積み上げを続けていこうと思います。しかし、努力しているのは自分達だけではないので、ライバル達に努力で負けないように、新たに気持ちで取り組んでいきたいです。来年については、体制を少し変えますが、方針は変えません。より一層技術開発に力を入れていき、お客様に届けられる技術を磨いていく予定です。まだまだやることはたくさんあります」と語っています。
今シーズンのスーパー耐久シリーズは7戦が組み込まれ、各カテゴリー共それぞれ6戦に参戦する形式でした。来年2024年シーズンは、4月のSUGOを皮切りに、5月の富士24時間を含み、11月の最終戦まで7戦がカレンダーに組み込まれています。
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