2023.02.22
王座奪還を目指すSUBARU BRZ GT300、新カラーリング登場
SUBARU BRZ GT300のシェイクダウンテスト
晴天ながら冷たい風が吹く富士スピードウェイには、メディア関係者およびこのプロジェクトのスポンサーおよびテクニカルパートナー複数社が集まり、カラーリングがアップデートされたSUBARU BRZ GT300の走行を見届けました。シェイクダウンテストに先立ち、本年のチーム体制や車両の概要などのプレゼンテーションが行われ、冒頭にはスバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)の平岡泰雄代表取締役社長がマイクを握り、「2022年シーズンは、シリーズ最終戦の最後の最後までチャンピオン争いに絡みましたが、残念ながら史上初のGT300シリーズ連覇を逃してしまいました。2023年は、必ず王座奪還を果たすべく、チーム全員で使命感に燃えています。引き続き、力強いご声援をお送りいただきますようお願い申し上げます」と挨拶しました。
チームの総監督を務めるSTIの小澤正弘は、「なんとしても昨年逃したチャンピオンを取り戻すため、全力で戦う所存です。とはいえGT300は、全勝を目指して実現するようなカテゴリーではないので、まずは1勝以上を挙げること、表彰台は3回以上を目指します。また、全戦でポイントを取りこぼすことなく集め、最後までチャンピオン争いを繰り広げられるよう頑張ります。2023年仕様の車両は、空力性能のリファインを中心に、新開発のタイヤおよびホイールを投入し性能向上を目指しますます。ダンロップさんに作っていただいている新しいタイヤとその性能を存分に引き出すホイールを日本BBSさんにはご用意いただきました。また、日本ピストンリングさんには、吹き抜けの少ないピストンリングをご提供いただき、トピアさんには開幕に向けて改修するボディパーツのカーボン成形をご担当いただいています。これは一例ですが、テクニカルパートナーの皆様を含めたチーム総力を挙げて今シーズンに挑み、最後にはファンの皆様共々全員で歓喜の声を上げたいと思います」と語っています。
チーム監督のR&D SPORT澤田稔は、「昨年末に発表された新しい車両規則に従い、ボディパーツの改変とアンダーボディの形状改修などを実施します。シャシー側では、SUBARU BRZ GT300の持ち味でありますコーナリングスピードの速さに磨きをかけるため、サスペンションのセッティングを進めるほか、剛性が高くバランスの良いタイヤ・ホイールユニットを持ち込みます。また、昨年シーズンから準備を進めていたエンジン制御システムを一新し、レギュレーションにより全車が使用することになったカーボンニュートラル燃料に対応させ、コントロール性の向上を図っていく予定です。ボディパーツは現在開発中であり、一部は3月上旬のSUPER GT合同テスト(岡山国際サーキット)で試し、残りは3月末にここ富士で行われる2回目の合同テストには揃う計画です。どうぞよろしくお願いします」と車両について、説明を加えました。
ドライバーの井口卓人は、「チャンピオン奪還を目指して僕たちも頑張りますが、スポサンサーの皆様やファンの方々が笑顔になれるように力を尽くします」と語り、山内英輝からは「今シーズン中には、ポールポジション最多獲得数を更新したいと思いますし、誰にも抜かれないような記録を作り上げていきたいです。それは、皆さんのご協力なくして成し得ないので、よろしくお願いします」と力強い宣言が飛び出しました。