
GAZOO Racing 86/BRZ Race 第7戦の舞台は、ホームコースである富士スピードウェイ。第3戦に続いて、今シーズン2度目の富士です。暑かった夏も過ぎ、例年になく残暑がなく、季節は足早に秋を迎えています。そんな涼しい富士の裾野で、熱いバトルが展開されます。
すでにプロフェッショナルシリーズはチャンピオンが決まりました。しかし、だからこそ残り2レースは、次のシーズンのためにもいい成績を残しておきたいところ。シリーズポイントを考えることなく、1戦1戦に集中したレースが展開されることでしょう。
クラブマンシリーズは2人がドライバーが3勝ずつ、という拮抗したマッチレースの展開で、このレースでチャンピオンが決まる可能性があります。
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エントリー台数は、その第3戦と全く同じで、プロフェッショナルシリーズが43台、クラブマンシリーズが62台の、計105台。凄い台数です。そのうちSUBARU BRZ勢は、プロフェッショナルシリーズが4台、クラブマンシリーズが6台の、合計10台のBRZが参戦します。
プロフェッショナルシリーズは、CG ROBOT RACING TEAMとKOTA RACINGから、それぞれ2台ずつがエントリー。しかしCG ROBOTはメンバーがいつもと違います。レーススケジュールの関係で久保凛太郎と井口卓人が参戦できず、そのピンチヒッターとして#87桂伸一と#89三浦愛が参戦します。三浦愛は第2戦岡山でも井口のピンチヒッターを勤め、今回が2レース目。しかし自動車ジャーナリストでもあり、レーシングドライバーである桂伸一は久々の国内レース参戦です。ツーリングカーレースで活躍をし、スーパー耐久を2連覇した実績もあります。2013年のニュルブルクリンク24時間レースでアストンマーティンのワークスチームのドライバーとして参戦、見事にクラス優勝を飾っていますが、現在は海外のレースばかり。国内は2008年の十勝24時間以来となります。
「聞けば聞くほど難しいレースだということが判りました。だけど、その厳しいレースだからこそ、やりがいを感じています」と、コメントしてくれた。レギュラードライバーの若手2人を刺激するような結果を期待しよう。

KOTA RACINGは、#339山下亮生、#611服部晃輔というコンビ。ここまでKOTA RACINGは不調に苦しんでいる。今回の富士ではチームを牽引する佐々木孝太は不在ではあるが、若手の2人が今シーズンのイメージを払拭するような活躍に期待したい。
クラブマンシリーズには、ベテランの#550山口吉明、第2戦岡山で初参戦で8位となった#320篠田義仁、KOTA Racingから参戦の#336吉田綜一郎と、上位入賞が狙える3人のドライバー。そして東日本でスポット参戦で今シーズン4戦目となる#12五賀貴男と#14鈴木祐子、さらにシリーズ初参戦となる#65高橋正恭が、エントリーリストに並んだ。
上位3台が抜けた速さを見せているクラブマンシリーズだが、4位以下の争いはいつも混戦。BRZ勢がどんな活躍をみせてくれるか、注目しておこう。
GAZOO Racing 86/BRZ Race 第7戦は、富士スピードウェイで、9月26日~27日に開催される。