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SUBARU BRZ GT300、課題をひとつずつクリア

SUPER GTメーカーテスト

2015.03.25

3月23日・24日に富士スピードウェイにて、SUPER GTに参加しているメーカーによるテストが行われ、SUBARU BRZ GT300(井口卓人/山内英輝)を走らせるR&D SPORTも参加しました。2週間前に岡山国際サーキットで行われたSUPER GT公式テストで明らかになった課題を解消するため、STIとチームは解決策を検討。マシンに施した対策により、初日のテストでは早くも良い方向に向かっていることが確認されました。

テスト二日目午前中の走行を終えたのちもSTIチーム総監督の辰己英治は、「岡山のテストでは、直進性や操舵性の向上が確認できましたが、ややトラクション感が薄い、とドライバーからレポートがありました。そこで、今回はシャシーの剛性管理を少し調整し、リヤフープをドロースティフナーでつなぐ改良を施しました。その結果、ドライバーの印象はだいぶ変わったようです。トラクション感が増えただけでなく、ターンイン時のノーズの入りも良くなっていることがわかりました。また、リヤフェンダーが新たに今年仕様のものに変わっていて、高速コースの富士に合わせてフロントのカナード追加など空力面のアジャストも行っています。また、今日二日目はいくつかのセッティング変更による挙動の変化を見たり、タイヤの組み合わせをトライしています。午後は、なるべく多くロングランを走って、開幕戦岡山と第2戦富士で使うタイヤの目星をつけておきたいと考えています」と語っています。セットアップを担当した井口卓人は、「チームが色々と工夫してくれて、トラクションの問題はかなり良くなっています。テストなので様々なセットを試しながら、良い組み合わせを探っているところです。全体としては大きく進歩していますね」と話しています。

この日の富士スピードウェイは、テスト走行が始まった午前9時30分の段階では、気温6度、日向の路面温度で18度程度でした。冷たい風も吹いており、発熱することでグリップを得るレーシングタイヤにはあまり良い条件ではありませんでしたが、ドライバーのフィーリングは悪くないようです。午後のロングランを走り終えた山内英輝は、「トラクションを含め、3月上旬のテスト(富士)から比べると心配していた点は大きく改善されています。今回も僕はロングランを担当していますが、長く走ってもタイヤはとても安定していますね。ただ、ラップタイムはもう少し詰めていかないといけないので、最善のセットアップを早く見つけたいです」と語っています。

辰己総監督は、「今回の二日間のテストを通じて、クルマはとても安定した走りができていると言えるでしょう。昨年と同じエアリストリクターを装着して走っているので、他のライバルとのタイム差はあまり心配していません。今年は0.5ランク上がる予定です。一発のタイムより安定したラップタイムを目標にしてクルマを仕上げてきたので、方向は間違っていないし、前回の課題はほぼ解決しています。まだ試したいことは多々ありますが、開幕戦で競争力を発揮できる兆しは見えました」と語っています。

開幕戦の岡山ラウンドまであと10日あまり。チームは入念にマシンをオーバーホールし、レースウィークに備えることになります。
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