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2016.01.15

2016年SUBARUモータースポーツ活動計画

スバルとSTIの2016年のレースへの参戦計画を発表

富士重工業株式会社とスバルテクニカインターナショナル株式会社(STI、社長:平川良夫)は、このたび2016年のモータースポーツ活動計画の概要を発表しました。

水平対向エンジンとシンメトリカルAWD(前後左右でバランスされた4輪駆動のレイアウト)によりもたらされるSUBARUの「安心と愉しさ」とは、ドライバーが手足のように操れ、安心して、且つ愉しく走れることであり、それはモータースポーツについても同様です。これを実証するために極限の場であるモータースポーツに挑んでいきます。

ニュルブルクリンク24時間レース

5月26日(木)から29日(日)にかけてドイツ プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクリンクサーキットで行われる第44回ニュルブルクリンク24時間レースにSUBARU WRX STIで出場します。このチャレンジは、2008年以来今年で9年連続となり、4度目のクラス優勝を目標に、STIコンプリートカー、STIパフォーマンスパーツ開発で培ったノウハウ、技術を投入し参戦車両の戦闘力を強化しています。2016年の参戦車両は、水平対向エンジンの持つ低重心、バランスの良さを最大限に活かしコーナーリングスピードを上げていきます。そのため、車体の軽量化および慣性モーメントの低減、空力性能、フロントダウンフォースの向上、レギュレーションの変更によるリストリクターの小径化に適したエンジンのセッテイング変更、さらには新タイヤの投入など、「速く」且つ、「意のままに操る」開発と改良を施しました。今年も欧州有力メーカーが多数参戦する2.0リットル以下のターボエンジン搭載車クラス「SP3T」に参戦し、同クラスでの2年連続優勝を目指します。チーム総監督は昨年同様STIの辰己英治が担当しSTI社員と全国のスバル特約店から選抜されたメカニックたちがチームを運営します。ドライバーは昨年の優勝メンバーである山内英輝(日本)、マルセル・ラッセー(ドイツ)、カルロ・ヴァンダム(オランダ)、ティム・シュリック(ドイツ)の布陣で挑みます。

SUPER GTシリーズ

日本国内最高峰のモータースポーツカテゴリーであるSUPER GT 300クラスに、SUBARU BRZ GT300で参戦します。2016年シーズンは、昨年の雪辱を果たすべく2015年仕様車をベースに、ニュルブルクリンク車と同様に水平対向エンジンの持つ基本性能を最大限に活かし、コーナーリング性能とブレーキ性能を更に際立たせます。そのためにフロントタイヤサイズを300/680 R18から330/710 R18へと変更します。また更なる軽量化、空力性能の向上、小慣性モーメントの実現、エンジン性能の向上などを施しました。チーム運営母体である株式会社アールアンドディースポーツと共に、シリーズ3勝およびシリーズ優勝を目指します。チーム体制は、昨年に引き続き総監督にSTIの辰己英治が担当、ドライバーは井口卓人、山内英輝の2名体制で臨みます。

グローバルラリークロス選手権

アメリカで人気のグローバルラリークロス選手権に参戦しているスバルラリーチームUSAに、技術支援をおこなっていきます。サーキットレース、オフロードレース、ラリーの要素を併せ持つ、この競技においてもニュルブルクリンクやSUPER GTで培ったノウハウをつぎ込み、スバルの水平対向エンジン、シンメトリカルAWDの優位性を実証していきます。2016年シーズンはコーナーリングスピードを上げるためのジオメトリー最適化と剛性UPおよび慣性モーメントの低減へ取り組むことで、「速さ」と「ドライバーが意のままに操る」ことの究極レベルでの両立を目指します。ドライバーは、3度のヨーロッパラリー選手権優勝のスベレー・イーザクセンとプロスケーターでもあるバッキー・ラスティーがノミネートライバーを務め、7度の全米ラリー選手権覇者であるデビッド・ヒギンスと3度の全米ラリー選手権覇者のトラビス・パストラーナがスポット参戦する予定です。シーズン中6イベントに参戦し、3勝に挑みます。
チーム運営は、アメリカの「バーモントスポーツレーシング」がおこないます。
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