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RACE REPORT

2016.11.06 - 2016年全日本ラリー選手権第9戦 新城ラリー2016 デイ2
勝田範彦がチャンピオンを確定
愛知県新城市を中心に開催された全日本ラリー選手権第9戦『新城ラリー2016』は、11月6日(日)にすべての競技を終了し、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が優勝し、2016年シーズンのチャンピオンを確定させました。2位には新井敏弘/田中直哉が入り、前日リタイアを喫した鎌田卓麻/市野諮は最終SSでマシントラブルに見舞われ再びリタイアを喫することとなりました。
ラリーは2日間とも雲ひとつない快晴に恵まれ、多くの観客を集めて開催されました。初日を終えた段階で26.6秒差のリードを築いた勝田は、2番手につけた新井との差を見ながらペースをコントロールし、最終的には22.5秒差で今シーズン4勝目を獲得、2013年以来7度目の年間チャンピオンを確定させました。コ・ドライバーの石田にとっては最高峰クラスでは初めてのチャンピオンとなります。この日は7SSのうち6SSでSUBARU WRX STIがベストタイムを獲得、マシンを修復し再出走を果たした鎌田を含め、難易度の高いターマックステージでその速さを示しました。

優勝した勝田は「クルマも状態が良く、タイヤもマッチしていました。今シーズンは前半で3連勝したあと、途中で失速してしまいましたが、盛り返すことができました。最後まで何が起こるか分かりませんから、完走できた時は本当にうれしかったです」と、チャンピオン獲得の喜びを噛みしめるコメント。2位の新井は「今シーズン、勝てたラリーは雨とグラベルだけでしたね。タイヤも含め、ドライターマックでの状況を好転させたいですね」とシーズンを振り返りました。

また、今回のラリーにSUBARU BRZで参戦した小濱勇希/馬場雄一はJN2クラス優勝、今シーズン3勝目を獲得しました。
ディーラーメカニックコメント「2日間を通して、本当に貴重な時間がすごせました」

担当車両:ラックSTI名古屋スバルDL WRX
横山雅明(よこやま まさあき) 29歳
岐阜スバル株式会社 多治見池田店 TSリーダー
サービス歴9年目

応募のきっかけは、先輩たちの経験を見たり、聞いたりしたことにあったと横山は説明します。「以前、メカニック研修に参加した時、WRCにディーラーメカニックとして参加した方の写真を見る機会がありました。その中には上司だったり、仲の良い先輩の写真もあって、『いつかは自分も……』と思っていました。現在、スバルはWRCに参戦していませんが、やはりラリーの現場に参加してみたいという強い気持ちもあって、今回応募しました」

「サービスでは基本的な作業を担当しましたが、ラリーでは、限られた時間のなかで正確な仕事が求められます。特に最初のサービスは非常に緊張感がありました。また、2日目はリヤデファレンシャルの交換作業がありました。自分はサポートに入りましたが、担当されていたメカニックの皆さんが、車両が入ってくる前の段階から、工具を使用順に並べ、さらにしっかりとシミュレーションをしていたことが印象的でした。実際に自分が手を動かしたわけではありませんが、今後の参考になる場面でした」と、ラリーならではの場面が強く印象に残っているそうです。

ラリー以外の時間をチームと過ごせたことも、貴重な経験になったようです。「ラリー自体は2日間で、あっという間に終わってしまった印象です。それでもドライバーやコ・ドライバーのおふたり、先輩メカニックの皆さんから食事の時などに、貴重なお話を聞くことができました。私の本職はディーラーでのメカニックですが、きっと今後の整備作業において活きてくるはずです。本当にチームの皆さんとも楽しい時間を過ごせましたし、また機会があれば、ぜひ応募したいと思っています」
この第9戦新城ラリーで2016年シーズンの全日本ラリー選手権はすべての日程を終了しました。昨年に引き続き全9戦中8戦でSUBARU WRX STIが勝利を獲得したほか、勝田が年間チャンピオンを獲得するなど、得るものの多い1年となりました。SUBARU勢への1年間のご声援、ありがとうございました。今後も各モータースポーツカテゴリーで活躍するSUBARUへのご声援をよろしくお願いいたします。
2016.11.05 - 2016年全日本ラリー選手権第9戦 新城ラリー2016 デイ1
SUBARU WRX STIが1-2体制を構築
2016年全日本ラリー選手権第9戦「新城ラリー 2016」は、11月5日(土)にデイ1が行われ、SUBARU WRX STIの勝田範彦/石田裕一が首位、新井敏弘/田中直哉が2番手につけています。鎌田卓麻/市野諮はSS2でマシントラブルによりこの日の競技継続を断念、車両を修理して明日の競技に臨みます。
地元勝田が逆転王座を引き寄せる

いよいよ最終戦を迎えた2016年の全日本ラリー選手権。4日(金)の夕方、新城市街では、近隣の小学生による応援や新城高校吹奏楽部の演奏など、華やかなスタートセレモニーが行われました。選手たちは多くの観客の声援に応え、手を振りながら次々とスタートしていきました。

5日(土)は10SS、SS走行距離71.419kmで争われます。このラリーを得意とする勝田はSS1でベストタイム。2番手の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションⅩ)に早くも7秒差をつける快走を見せました。その奴田原は続くSS2でアクシデントによりマシンを破損、リタイアを喫することに。これにより、勝田は逆転チャンピオン獲得の大きなチャンスを手にしたことになります。しかし勝田はその後もペースを緩めずに計4SSでベストタイムを獲得し、この日を首位で終えています。

新井は勝田と同じく4度のベストタイムをたたき出す力走で勝田を追いかけますが、SSSS1/5の『Gampo North』で大きく差をつけられ、26.6秒差の2番手となります。ただし総合3番手の新井大輝/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3-MAX)とは1分10秒以上離れており、SUBARU WRX STIの2台が上位を占めています。一方、第8戦岐阜で勝利を獲得し士気高く臨んだ鎌田はSS3でマシントラブルにより、この日の走行を断念しました。しかしマシンは無事に修復を終えており、デイ2の再出走に向けて準備は万端です。

また、SUBARU BRZで参戦する小濱勇希/馬場雄一はJN2クラス首位を走行、こちらもチャンピオン獲得に向けて好走を見せています。
勝田「集中力を切らさないようしっかりと」

総合首位の勝田は、「雁峰林道は滑りやすく危ない箇所もありましたが、攻めるところはしっかり攻め、危ないところはしっかり抑えて順調にトラブルなく走り切ることができました。明日のステージも難しいステージが多いの注意が必要ですね。今日の集中を明日も切らさないようにしっかりと走り切ります」と、チャンピオン獲得に向け、力強いコメント。
また、勝田を26.6秒差で追う新井は、「精神的に疲れるステージが多いけれど、明日も頑張って走ります」と、初日と同様に難ステージが連続する2日目に向けて意気込みを語りました。

デイ2となる11月6日(日)は、SS11〜17の計7SSです。SS距離は、デイ1の約半分である35.522km。勝田にとっては逆転チャンピオンに向けて視界良好と言えるでしょう。その勝田を追う新井と、戦線に復帰しデイポイント獲得を目指す鎌田、そしてJN2クラスチャンピオンを狙う小濱らSUBARU勢の活躍にご注目ください。
2016.10.31 - 2016年全日本ラリー選手権第9戦 新城ラリー2016 プレビュー
シーズン最終戦、決戦の地となるのは愛知県新城市
11月5日(土)〜6日(日)、2016年シーズンの全日本ラリー選手権最終戦 新城ラリー2016が愛知県で開催されます。ラリーは新城市を中心に隣接する岡崎市を含む山岳路を舞台とし、総走行距離410.401km、スペシャルステージ(SS)距離106.941kmで争われます。
SSはすべてターマック(舗装路)であり、コーナーが連続するテクニカルな区間や2車線道路のSSなどバラエティに富んだ性格を持っています。そのため、様々な状況や速度域に対応できるオールマイティなドライビングテクニックと、マシンのセッティングが問われます。全17SSのうちで特に勝負どころと目されているのは、SS1/5の「雁峰北」、SS3/7/10/14/17と2日間にわたって走行する「鬼久保」です。雁峰北は道幅が狭くツイスティで、11.123kmとラリー最長の距離をもつタイム差のつきやすい林道です。鬼久保は2車線を使うハイスピードSSで、それだけにスピンなどを喫するとタイムロスの大きなSSと言えるでしょう。
逆転チャンピオンを目指す勝田範彦の走りに注目
JN6クラスには、選手権ランキング2番手から逆転を目指す勝田範彦/石田裕一、ランキング3番手につける新井敏弘/田中直哉、そして前戦第8戦で待望の勝利を挙げた鎌田卓麻/市野諮ら計4台のSUBARU WRX STIが参戦します。地元愛知県出身で6勝(2007、2009〜12、2015)を挙げている勝田と、鎌田、新井のふたりがどのような走りを見せるかにご注目ください。このほかJN2クラスにSUBARU BRZが2台参戦します。こちらのクラスでも小濱勇希/馬場雄一がチャンピオンを目指して走りますのでご期待ください。
ラリーは4日(金)の16時から新城駅近隣の市道栄町線でセレモニアルスタートが行われます。サービスパークは新城市の「県営新城総合公園」に設置され、ここはラリーパークとしてブース展示や飲食ブースが立ち並ぶ予定で、ラリー終了後のフィニッシュセレモニー会場にもなっています。さらにSS4/8/11/15の「県営新城公園 Rev.」として両日2回ずつ走行を見ることも可能です。詳しいイベント内容や観戦方法など、最新情報は主催者の公式ウェブサイトでご確認ください。
新城ラリー2016
http://www.shinshiro-rally.jp/

RACE RESULT

2016.11.06 -
新城ラリー2016
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 2 勝田 範彦 石田 裕一 ラックSTI 名古屋スバル DL WRX JN-6 56:24.8 26:46.7 1:23:11.5
2 2 3 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバルアライモータースポーツWRX JN-6 56:51.4 26:42.6 1:23:34.0
3 1 13 新井 大輝 小坂 典嵩 MATEX-ZEUS KYBDL DS3 JN-5 58:01.6 27:16.0 1:25:17.6
4 2 14 Heikki KOVALAINEN 北川 紗衣 GREAT DRIVE SARD86R3 JN-5 1:26:04.3.8 27:30.5 58:33.8
5 3 6 徳尾慶太郎 石田 一輝 クスコDLitzzフォルテックランサー JN-6 59:15.3 27:41.6 1:25:17.6
6 3 11 柳澤 宏至 中原 祥雅 YHクスコラリープラス208 R2 JN-5 59:47.2 27:42.0 1:27:29.2
7 1 25 小濱 勇希 馬場 雄一 YHフェイスクラフトBRZ JN-2 59:45.4 27:54.5 1:27:39.9
8 2 24 明治慎太郎 北田 稔 YHGd高崎くす子86 JN-2 59:50.5 28:05.6 1:27:56.1
9 4 8 泉 陽介 石田 一輝 DLitzzクスコセノーテトクオランサー JN-6 59:32.4 28:34.8 1:28:07.2
10 3 27 山本 悠太 安藤 裕一 Sammy K−one ルブロス YH 林 86 JN-2 1:00:18.9 28:14.6 1:28:33.5
R - 1 奴田原文雄 佐藤 忠宜 ADVAN-PIAAランサー JN-6 - - -
R - 4 鎌田 卓麻 市野 諮 SYMS TEIN DL WRX STI JN-6 - - -
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