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NBR
2018.05.14

SUBARU WRX STI、ニュルブルクリンク24時間レースで5度目のクラス優勝

ニュルブルクリンク24時間レース

5月10日(木)〜13日(日)にドイツ・ニュルブルクリンクで第46回ニュルブルクリンク24時間レースが開催され、スバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)からこのレースに出場したSUBARU WRX STI(ドライバー : カルロ・ヴァンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人)は、SP3Tクラス(排気量2リットル未満のターボ車部門)で優勝を果たしました。STIがこのクラスで優勝するのは、2011年以来通算5度目となります。
本年仕様のSUBARU WRX STIは、フロントトレッドの拡幅、エンジン性能、制動性能の向上、空力パーツのアップデートなどを盛り込んだ車両で、2月に富士スピードウェイで行なったシェイクダウン以降、国内テストや当地で行われた予選レースやテストデーに参加することで熟成を重ねたものです。

5月10日に行われた公式予選では、WRX STIはクラストップのタイムを記録し、FIA GT3車両を筆頭に全150台あまりのレースカーが参加した12日15時30分の決勝レースは、第3グループのフロントロウからスタート。クラストップを独走するかに思われましたが、スタートから1時間後にパワーステアリングの油圧系統からオイルが漏れてピットインし、ライバルに対して3ラップ48分をロスしてしまいます。その後徐々に失地回復に務めたWRX STIは、日付が変わった夜半過ぎにはクラス首位奪還に成功します。また、未明に降り出した雨とともにさらなる上位を目指して追い上げを加速。SUBARU AWDの強みを活かし、格上車を圧倒するタイムで周回しました。その結果、一時総合141位にまで順位を下げるものの、2日目の午前中には総合50位にまでポジションアップを果たします。

残り4時間を切った時点で霧が発生し、やがてそれが深い濃霧となりレースは赤旗中断となります。約2時間待ってレースは再スタートしますが、そこでWRX STIにトラブルが発生しました。リスタート後もハイペースで走っていましたが、突然エンジンが不調となり、コースサイドにストップしてしまいます。幸いピットボックスまで帰り着くことができ、修復を受けてレースに戻すことができました。これによって総合順位を落とすことになりましたが、SP3Tクラス優勝は揺るがず、5勝目を記録しました。

辰己英治監督のコメント 「今回のクラス優勝は、偶然の組み合わせが良かっただけで、私たちとしてはまだまだ反省すべき点が多いと思います。担当者個々はもちろん一所懸命やっていますが、思いもよらないトラブルが起きるのがここニュルブルクリンクです。地元のチームは、そのへんのことがよくわかっており、つまらないエラーやアクシデントに巻き込まれることはありません。まさにそれは経験の差だと思います。ニュルブルクリンクで得られる真の価値を享受するためには、企業として長いスパンで参加車両の開発や育成をシステム化する必要があると痛感しました。応援していただいた多くのファンの皆さまにお礼を申し上げます。ありがとうございました。」

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