NURBURGRING 24H RACE

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2018.09.18

SUBARU WRX STI NBRレースカーの走行テスト始まる

9月12日(水)・13日(木)の二日間、富士スピードウェイにおいてSTIによるSUBARU WRX STIニュルブルクリンク24時間仕様レースカーの走行テストが行われ、2019年の24時間レースに向けた本格的な準備がスタートしていることが明らかになりました。
テストには、ドライバーとして山内英輝(12日)、井口卓人(13日)のふたりが参加。車両は、2018年仕様のNBRレースカーです。今回の走行テストの目的は、6月末に行われる2019年レースに備えた冷却性能の確保、空力性能のリファイン、ブレーキ性能の改良、サスペンションジオメトリーの適正化、適正ギアレシオを組み込んだトランスミッションのロングランテスト、2019年仕様のタイヤ開発など多岐にわたります。辰己英治総監督によると、「2019年仕様は、クラッシュによるダメージなどがなかった2018年シャシーをそのままキャリーオーバーしようと考えています。変更点によってどのような性能向上が確認され、または他の部位にどのような影響があるかを確認するためには、ベースとなるクルマがしっかりしている必要があるからです」、と語っています。
初日のテストは主に、冷却性能の改善がメインです。エンジン房内には温度センサーがあちこちに張り巡らされ、ボンネット上の開口部にはフラップが取り付けられています。今年の24時間レースでタイヤへの攻撃性が高かった事実を踏まえ、フロントのサスペンションジオメトリーを修正し、2018年仕様、2017年仕様、2019年用試作タイヤをそれぞれ装着してテストしていきます。またそれに合わせて、摩擦係数の高いブレーキパッドを使い、センターデフの制御も変更していきます。午前2回のテスト走行後、山内は、「ジオメトリー変更でアンダーステア傾向は、改善されているのがわかりました。タイヤも住友ゴムさんが用意してくれた2019年用試作タイヤが良い方向に来ているのも確認できています。操縦性の改善には、辰己さんはまだまだアイディアがあると言っていたので、今後が楽しみです。タイヤもさらによくなっていくと思います」と話していました。
冷却性能の改善のため、シャシー床下を覆っているアンダーパネルを外して走行すると、思惑通りキャビン内の温度、燃料タンクの温度、オイルクーラーの温度が下がっていることが確認されました。それでもエンジン房内はさらに冷却しておく必要があるので、通気の邪魔をしている可能性のあるふたつの強制クーリングファンを取り外したりして、試験を進めました。
テスト2日目は、山内に代わって井口がテストドライブを担当しました。この日は、フロントフェンダー上にルーバーをつけ、タイヤハウス内のエアを抜いてフロントリフトを抑制する試験が追加されています。ラジエターグリルを覆っているカーボンパネルを取り外し、ラジエターにダイレクトに導風する試みも試されました。井口は、「フェンダールーバーの効果だと思いますが、明らかに曲がりやすくなっていました。ブレーキも本来の制動性能が得られるようになって、さらに乗りやすくなったと思います」と語っているように、今回計画したテスト項目はそれぞれ順調に消化できたようです。
辰己総監督は、「初日は気温・路温とも低く、二日目は逆に暑くなりました。タイヤの性能を確認するにはうってつけのコンディションでしたね。結論から言うと、住友ゴムさんが用意してくれた2019年用の試作タイヤはソフトが柔らかすぎで、ミディアムはもう少しグリップが欲しい、というところです。テストが例年より早くスタートできたことで、まだまだタイヤもシャシーも改良・改善が見込めます。パワーユニットも年内には2019年仕様のテストができそうです。また、今回のメインのテスト項目だった冷却性能の改善については、概ね現状が確認でき対策がはっきりして来ました。今後大型ラジエターの導入などで、さらに良い結果をもたらしてくれると思います。現地で”排気音量大き過ぎ”の指摘を受け、走行に大きな支障をきたしてしまった排気音量ですが、この富士で音量計測しました。その結果から、絶対音量として2~3%程度の改善が必要であり、サプライヤーのフジツボさんと協力して次回のテストまでにその対策の方向性を見つけ、エンジン出力に悪影響を与えない範囲で対策品の開発、確認を進めて行きます」と語っています。
開発テストは来月も実施される予定となっています。

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