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RACE REPORT

2022.03.20 - 全日本ラリー選手権 第1戦 新城ラリー2022 supported by AICELLO Leg2
ダスティなコンディションを走り切り、新井敏弘が4位
2022年の全日本ラリー選手権第1戦新城ラリーは、3月20日(日)の競技最終日を終えて、SUBARU WRX STIの新井敏弘/田中直哉が4位を獲得しました。また、途中4番手につけていた鎌田卓麻/松本優一は、この日最初のSS4でコースアウトを喫し、リタイアでラリーを終えています。

■苦戦を強いられながらも奮闘を見せたSUBARU勢

ラリー最終日は、『雁峰北 Rev.(12.10km)』を2回、『鬼久保(6.96km)』を1回走行するスケジュール。多くの選手は曲がりくねった雁峰北の方が勝負どころとにらんでいましたが、路面には薄くダストが乗り、滑りやすく難しいコンディションに。前日まで4番手につけていた鎌田は、この日最初のSS4でコースアウト。クルーふたりにも、SUBARU WRX STIにも大きなダメージはありませんでしたが、コースへの復帰は叶わず、ここでリタイアを決断することとなりました。一方の新井は、この日も路面とタイヤが思うようにマッチせず、このSSでスピン。マフラーにダメージを負い、タイムロスを余儀なくされます。しかし、その後に主催者は公式通知を発行。「主計測装置ならびに補助計測装置が作動しなかった」ためにSS4はキャンセルとなり、最終日はSS5とSS6での勝負となりました。

続くSS5では、上位につけていた奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)がパンクを喫したため、新井はJN1クラスの4番手に浮上します。新井は最終SSを5番手タイムでまとめ、順位を守り切って2022年シーズンの開幕戦を4位で終えました。

なお、JN3クラスでは竹内源樹/木村悟士が新型SUBARU BRZ(ZD8)での初優勝を達成しました。初日、竹内は好走を披露してJN3クラスの首位に。2日目には初日に築いたマージンを活かして逃げ切り、今季初勝利を獲得しています。

■新井敏弘「クルマをさらに軽く、さらに煮詰めていきたい」

シーズン開幕戦を4位でスタートした新井は、「クルマのセッティングとタイヤがうまくマッチングせず、1日目でかなり遅れてしまいました。2日目はそこそこ良い手応えを得たのですが、ダスティな路面に足をすくわれて、遅れてしまいました。クルマはもっと軽量化もできますし、しなければならないと思っています。もう少しスピードを上げることはできると思っていますので、諦めずに頑張ります。次戦の唐津まであまり時間がありませんが、最終日の後半で使ったセットアップは悪くなかったので、さらに煮詰めていきたいです」と、意気込みを語っています。

SS4でリタイアを余儀なくされてしまった鎌田は、「ペースノートの作りが甘く、左コーナーの奥で曲がり切れずにスポッと落ちてしまいました。自分自身にもコ・ドライバーの松本選手にもケガはありませんし、クルマにもダメージはありません。コースオフするまでのフィーリングは良く、クルマもよく曲がっていて、手応えもありました。テストの結果どおりで、非常に調子が良かっただけに残念な結果となってしまいました。次はこういったことが起こらないよう頑張ります」とコメント。次戦の唐津に向けて再起を図ります。

次戦は4月1日〜3日に開催される「ツール・ド・九州2022 in 唐津」です。佐賀県唐津市を拠点とした舗装路(ターマック)ラリーで、比較的中低速でテクニカルなステージがSUBARU勢を待ち受けます。今回の結果を糧に、上位を目指すSUBARU勢の奮闘に応援をよろしくお願いいたします。

2022.03.19 - 全日本ラリー選手権 第1戦 新城ラリー2022 supported by AICELLO Leg1
初日を終えて、難しい路面状況のなか鎌田卓麻が4番手
2022年の全日本ラリー選手権第1戦新城ラリーは、3月19日(土)の競技初日を終えて、SUBARU WRX STIの鎌田卓麻/松本優一が4番手につけています。タイヤとセッティングが路面に合わなかった新井敏弘/田中直哉は6番手から上位を目指します。

■変化を続けるコンディションで健闘

新城ラリーは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、21年大会に続いて無観客での開催に。今大会では新ルートを設定したり、これまでのコースを逆に使うなどの新たな試みがなされました。スタート前日の18日(金)に降った雨が路面を濡らし、難しいコンディションとなることが予想されましたが、各選手ともスペシャルステージの情報を記したペースノートを入念にチェックし、SSへとスタートしていきます。

SS1『雁峰北Rev.(12.75km)』では、スタート前に「SS数が少ないので、最初から全開で攻めなければなりません」と語っていた鎌田が2番手タイムをマークする好走を披露。ウエット路面用のタイヤをセレクトし、幸先の良いスタートを切りました。ところが続くSS2では、気温が上がったことと強い風が吹き荒れたため路面はあっという間にドライコンディションへと変化し、SUBARU勢は思うようにタイムを伸ばすことができず。鎌田、新井ともにサービスを挟んでドライ路面用にセットアップを変更し、この日最後のSSに臨みます。

最終SSでも路面とタイヤのマッチングに苦戦を強いられた鎌田は6番手タイム、新井は7番手タイムにとどまり、初日を終えた段階で鎌田はJN1クラス4番手、新井はJN1クラス6番手という順位から最終日の挽回を目指します。

なお、JN3クラスに出場している新型SUBARU BRZは、JN1クラスに食い込む速さを見せた竹内源樹/木村悟士が、クラス首位に立っています。

■鎌田卓麻「最終日はドライ路面での勝負になると思います」

初日4番手につけた鎌田は「午前中の2SSはウェットコンディションで、タイヤもクルマも調子良く走ることができました。午後もそのままのセットアップで行ったところ、予想よりも路面が乾いてきてしまい、少しバランスを欠いてしまったという印象です」と、初日の走りを振り返りました。
また、「SSの8割方が乾いていたので、明日はドライ路面の勝負になると思います。今日最後のサービスで、クルマとタイヤをドライ路面用に調整して走るので、今日とは違った展開にできると思います。クルマは滑りやすいコンディションでも安定したタイムを刻むことができたので、去年よりも戦闘力がかなりあると感じています」と、最終日に向けた意気込みとSUBARU WRX STIのポテンシャルについてコメントしています。

初日6番手から上位を目指す新井は、「今日はタイヤとセッティングが路面に合っていなかったと思います。特に雨の濡れている雁峰のステージは、かなり滑りやすくて難しかったですね。午後はドライタイヤで行けたら良かったのですが、セッティングがウェット向けのものだったので仕方ありませんね」と語っています。
最終日に向けては「路面が完全にドライであれば、と思いますが、タイム差も少し離れてしまっているので、今後に向けたテストの意味も含めて、様子をみつつタイヤへの理解を深めていきたいです」と、挽回を図りつつ今後にもつながる走りを目指します。

競技最終日の20日(日)は、SS4〜SS6の3SS、SS距離31.16kmで争われます。SS4/5の『雁峰中Rev.(12.10km)』は鬱蒼とした森の中を走るため、乾いた部分と湿った部分など、路面状況への対応力が問われます。ポジションアップを目指すSUBARU勢の力走に応援をお願いいたします。

2022.03.14 - 全日本ラリー選手権 第1戦 新城ラリー2022 supported by AICELLOプレビュー
SUBARU WRX STI勢、新たなるシーズンに挑む
2022年の全日本ラリー選手権は、3月18日(金)〜20日(日)の3日間で行われる第1戦『新城ラリー2022 supported by AICELLO』から全8戦の日程でスタートします。新城ラリーは昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために無観客での開催を発表。当初3月18日(金)に予定していたセレモニアルスタートや、19日(土)と20日(日)に県営新城総合公園と鬼久保ふれあい広場で予定していた企業出展・飲食出店等も中止することを決定しています。

前年同様、サービスパークが設置される県営新城総合公園への入場は関係者のみとされ、ラリー関係者全員を対象に、健康調査表の記録および提出が義務づけられています。また、主催者は大会本部やメディアセンターなど関係者の集まる施設に空間除菌装置を設置し、新型コロナウイルス感染拡大防止のための方策をとりながら開催準備を進めています。また、公式ウェブサイト上では観客の皆様に対して、リエゾンでのラリーカーの見学や撮影を控えるよう呼びかけが行われています。

なお、2022年からSUBARU WRX STIが出場するJN1クラスは、前戦の順位により、当該ドライバーの次戦参加車両に対して重量調整を行う規則が設けられました。加算される上限は車両規則で定められた最低重量に最大で50㎏、下限は最低重量までと定められています。第1戦では全車とも重量調整は行われませんが、第2戦以降は、シーズンを戦ううえで重要な部分となると考えられます。

JN1クラスの性能調整
前戦の順位 → 加減重量
1位 → +30kg
2位 → +20kg
3位 → +10kg
4位 → -10kg
5位 → -20kg
6位以下 → -30kg

■全12台、手強いライバルがそろうJN1クラス

ラリーはすべて舗装路(ターマック)で行われ、新城市北部に広がるワインディングコースが舞台となります。道幅が狭いうえに次々とタイトなコーナーが迫るテクニカルな林道と、道幅が広いハイスピードなワインディングロードというキャラクターが組み合わせられるため、幅広い速度域に合わせたクルマのセットアップが求められます。

ラリーは県営新城総合公園に設けられたサービスパークを拠点として、初日の19日(土)に3SS、最終日となる20日(日)も3SSという計6SSが設定されます。2日間で総走行距離218.68km、SS区間の距離は合計63.62kmと、例年に比べて短くなっていますが、今年は新たなルートをスペシャルステージとして使用することで、ペースノートの精度やドライバー/コ・ドライバーの対応力も勝敗を左右する大きなファクターとなることが考えられます。初日の『雁峰北Rev.(12.75km)』は、初めてSSとして使用する林道を含む新コース。下り主体でブレーキング、ハンドリングが求められます。最終日の『雁峰中Rev.(12.10km)』は、過去にコースの一部を使用したことはあるものの、初の試みとのことで、注目が集まります。

JN1クラスには、昨年の新城ラリー勝者である新井敏弘/田中直哉、そして鎌田卓麻/松本優一を筆頭に3台のSUBARU WRX STIが出場します。また、トヨタGRヤリスや、ラリー専用車両であるシュコダ・ファビアR5もエントリーリストに名を連ねており、白熱した戦いが予想されます。ライバル勢に立ち向かうSUBARU WRX STI勢の走りにご期待ください。


●新城ラリー
https://www.shinshiro-rally.jp/

RACE RESULT

2022.03.20 - 全日本ラリー選手権第1戦 新城ラリー2022 supported by AICELLO
全日本ラリー選手権第1戦 新城ラリー2022 supported by AICELLO
総合順位 クラス順位 No. ドライバー コ・ドライバー 車両名 クラス DAY1 DAY2 総合
1 1 6 Heikki Kovalainen 北川 紗衣 AICELLOラックDL速心FABIA R5 JN-1 27:31.2 14:51.6 42:22.8
2 2 2 福永 修 齊田 美早子 アサヒ☆カナックOSAMU555ファビア JN-1 27:54.3 15:20.6 43:14.9
3 3 1 勝田 範彦 木村 裕介 GR YARIS GR4 Rally JN-1 28:00.9 15:16.6 43:17.5
4 4 5 新井 敏弘 田中 直哉 富士スバル AMS WRX STI JN-1 28:30.1 15:33.2 44:03.3
5 5 9 三枝 聖弥 石田 裕一 名古屋スバルラックDLWRX JN-1 29:41.7 16:17.9 45:59.6
6 1 18 竹内 源樹 木村 悟士 YH CUSCO 大阪冷研 BRZ JN-3 29:28.4 16:32.5 46:00.9
7 2 19 山本 悠太 立久井 和子 Sammy☆K-one☆ルブロスYH86 JN-3 30:03.3 16:21.5 46:24.8
8 6 10 小泉 敏志 清水 昭一 DUNLOPドリームドライブGRヤリス JN-1 29:36.7 17:02.2 46:38.9
9 1 29 天野 智之 井上 裕紀子 豊田自動織機・DL・GRヤリスRS JN-5 30:00.9 16:46.4 46:47.3
R R 3 鎌田 卓麻 松本 優一 WinmaX DLシムス WRX STI JN-1 28:05.2
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