2025.06.07 - 全日本ラリー選手権第4戦 加勢裕二杯 MONTRE 2025 Leg1
地元開催のラリーで奮闘の新井敏弘は7番手発進

全8戦が行われる2025年全日本ラリー選手権第4戦は関東で開催される唯一のイベントで、群馬県安中市を拠点として開催されます。サービスパークは、安中市内にある「安中しんくみスポーツセンター」に設置され、この日は朝から集まった観客が見守るなか、午前8時30分からセレモニアルスタートが行われました。サービスパークに隣接する敷地内にラリーパークも設置され、SUBARUの物販ブースや車両展示、SUBARUトークショーも行われました。一方、ラリー初日はイベント最長の『Yokura Touge(14.04km)』と、旧道碓氷峠を走行し観戦ポイントも設置された『Old Usui Touge(9.10km)』の2本を、お昼のサービスを挟みそれぞれ1回ずつ走行する4SS(SS総距離46.28km)という構成。ここまでのターマック3戦と比較すると速度域が高くなり、国道でもある『Old Usui Touge』は林道SSと比較すると道幅も広く、マシンの力量がいかんなく発揮できる性格です。晴天に恵まれたこの日は気温も一気に上がり、マシンへの負担やダウンヒルではタイヤの摩耗やブレーキの熱も懸念要素となりました。

前戦のラリー飛鳥ではレグ1でエンジントラブルが発生してリタイアとなったことを受け、チームはその原因をエンジン制御の変更で解消。さらに、この第4戦モントレーに向けてサスペンション、ブレーキ、タイヤ、駆動系のセットアップを進めたSUBARU WRX VHBで臨んだ新井でしたが、午前のセクション最初の2本は、テストで試したセッティングがステージに合わず、特に下りのセクションでのタイムロスが大きく響き、7番手、8番手タイムと厳しい滑り出しとなりました。アンダーステアの解消のため、45分間のサービスで大幅なセッティング変更を敢行。作業メニューの多いサービスとなり、ディーラーメカニックにとっても頑張りどころとなりました。タイヤのコンパウンドをソフトからミディアムに変更。午後のSSではこれらの変更がタイムアップにつながり、SUBARUのホームラリーに集まった観客の前で果敢な走りを見せ、この日をクラス7番手で走り終えました。
競技最終日となるLeg2は、SS5/SS7に設定されている『Shionosawa Touge』が、ステージの一部が崩落したために当初の予定から距離が4.05kmに短縮となり、さらにSS6/SS8『Nostalgic Dojo(7.09km)』を2回ずつ走行する4SS(SS総距離22.28km)が設定されます。距離が短くなりましたが、そのなかで奮闘を誓うSUBARU WRX VBHの戦いに応援をよろしくお願いいたします。