2025.09.02 - 全日本ラリー選手権第6戦 ラリー北海道 プレビュー
さらなる改良を加えて臨むシーズン最後のグラベルラリー

ラリーは例年どおり、帯広市の北愛国交流広場をサービスパークとして、十勝管内のグラベル林道やオフロードコースを舞台に争われます。5日(金)の午後3時15分からは、帯広駅の駅北多目的広場および平原通りでラリーショーを開催。続いてセレモニアルスタートが盛大に行われます。スペシャルステージは初日の6日(土)に8SS、最終日の7日(日)に4SSという計12SSが設定されています。総SS距離102.60kmのうち89.36kmを初日に走る設定となっているため、序盤から好ペースを発揮していくことが求められます。
SSの構成は昨年とほぼ同じながら、ラリー北海道は速度域が高く、他のラリーと比べてクルマへの負荷も高い傾向にあります。道幅が狭く木々に覆われた深い森を走行する林道や、視界の開けたオフロードサーキット、轍の掘れやすい林道など、様々な性格のコースが選手を待ち受けます。そのなかでも今大会最長を誇るSS3/6の『YAM WAKKA REVERSE(23.53km)』は、勝負どころのひとつと言えます。踏み固められた高速ステージとして知られる『YAM WAKKA』を逆方向に走るSSは近年行われておらず、事前に2回走行するレッキで作るペースノートの精度がタイムの成否を分けるかたちとなります。

SUBARUがサポートする新井敏弘/小坂典嵩組は、JN-1クラスにSUBARU WRX VBHで参戦します。チームはラリー・カムイから2カ月のインターバルを利用して、前戦で見えた課題の克服に取り組みました。特に車両の挙動改善に注力し、操舵に対するリニアな旋回性を向上させています。また、ギャップや橋、グレーチングなどの段差の乗り越し走破性を向上することでボトムスピードを上げる工夫も施されています。
スバル技術本部のエンジニアも、図面データを基に解析用車両モデルを作成し、デジタルで対策案を決めてから実車で検証するというプロセスにトライ。こうした地道なエンジニアのスキルアップも、SUBARU WRX VBH、ひいては量産車の性能向上につながることとなります。
SUBARU勢は、今大会では新井を含め全クラス合わせて計11台のSUBARU車がエントリーしています。各選手の熱い走りにご注目ください。ラリーショーおよびセレモニアルスタート、サービスパークが設置される北愛国交流広場は無料で入場可能ですが、スペシャルステージでの観戦にはチケットが必要になります。詳細は、大会公式サイトでご確認ください。
●RALLY HOKKAIDO
https://www.rally-hokkaido.com/