2025.09.29 - 全日本ラリー選手権第7戦 久万高原ラリー プレビュー
シーズンもいよいよ大詰め、舞台は山岳ターマックへ

ラリーは例年どおり、ハイランドパークみかわを拠点とし、周辺のターマック林道が舞台となりますが、今年は開催時期がゴールデンウィークから秋に移動。初日の4日(土)は久万高原町役場でのセレモニアルスタートで開幕し、4SSを走行。最終日の5日(日)は、初日のSSを逆に走行する形で4SSが行われ、合計8SS、SS距離105.10kmで競われます。コースは標高1400mを越える尾根を走る『大川嶺』と、高速・低速区間が複雑に絡み合う森の中の『大谷』を、1日あたり2度ずつ使用。SSの距離はいずれも12〜13kmで、インカットで掻き出された土や砂利への対応力も求められます。
また、山岳地帯のため天候が不安定であり、雨や霧で視界が遮られることも多いほか、秋の早朝は雲海の出る可能性も高いため、気温や路面温度、路面状況への影響が考えられるほか、天候や日中の気温差により変化する路面温度も視野に入れたタイヤマネージメントも重要になると考えられます。

チームはラリー北海道のハイスピード区間で、SUBARU WRX VBHの速さを見せられたことから、改良の方向性にヒントを見出し、その考え方を活かしてサスペンションジオメトリーの見直し実施しました。合わせてサスペンションとエンジン制御にもアップデートを施した結果、回頭性やコーナリング中の安定感が向上し、同じターマックラリーの第4戦モントレーと比べて挙動が大きく改善され、ドライバーからも一定の評価を得ています。 今大会では新井を含め全クラス合わせて、計3台のSUBARU車が出場予定です。各選手の熱い走りにご注目ください。久万高原町役場で行われるセレモニアルスタートは無料で入場可能ですが、サービスパークおよびSS、セレモニアルフィニッシュが行われるハイランドパークみかわの入場には料金がかかるほか、事前に駐車パスを申し込む必要があります。詳細は、大会公式サイトでご確認ください。
●久万高原ラリー
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