2026.04.05 - GR86/BRZ Cup 2026 第1大会 オートポリス
不運な予選から3台のBRZが怒涛の追い上げを見せる
4月5日(日)、大分県のオートポリスで「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2026」の開幕戦が行われ、SUBARU BRZ 88号車の井口卓人が11位、同87号車の久保凜太郎(ブリヂストン)が15位、同89号車の奥本隼士(ダンロップ)が16位で完走を果たしました。
昨年に引き続き開幕戦の舞台となったオートポリスは、山間部の地形を利用した高低差と、2箇所のヘアピンコーナーが特長で、1周4,647mのサーキットです。今回、SUBARU BRZはプロフェッショナルシリーズにTeam Takutyから87号車久保、88号車井口、89奥本の3台がエントリーしています。今年から87号車、89号車のマシンのカラーリングとレーシングスーツが新しくなり、ドライバーの久保が各チームのカラーをより一層目立たせ、海外のレースをモチーフにしたファイアーパターンを取り入れたデザインに仕上げました。
また、ワンメイクレースの開催に合わせて、イベントエリアではTOYOTA GR86とSUBARU BRZの祭典、「AUTOPOLIS 86/BRZ STYLE 2026」が開催され、九州出身のドライバーを迎えたトークショーやパレードランなどが行われ、九州出身の井口も参加。「地方レースを盛り上げることができないかと、ワンメイクレースに絡めてサーキットと相談してきました。今回は部品メーカーのブース出展もあり、とても多くの86/BRZユーザーに来場してもらうことができました。この流れを今後も続けていけたらと思います」、とファンとの交流を楽しみました。
レースは、日曜日の午前に予選、午後に決勝が行われるワンデイ開催です。土曜には2本の専有走行が行われましたが、激しい雨と霧によって走行ができない状況が続きました。迎えた日曜日の公式予選では、路面は乾き始めていたものの、一部にウェットパッチを残しており、少しでもコンディションの回復を狙って、多くのドライバーは予選後半でのコースインを狙いピットでの待機が続きます。残り5分を切ったタイミングでコースインしたBRZ勢は、1周のタイヤウォーミングの後、タイムアタックに臨みました。しかし、最終コーナーでクラッシュが発生。3台が通過する前にイエローフラッグが提示されてしまい、タイムを残せないまま予選を終えることとなりました。その後、出走嘆願により、井口が23番手、久保が25番手、奥本が26番手からのスタートとなります。
10周の決勝レースで後方からの追い上げる展開となった3台は、驚異の追い上げを見せます。12台をオーバーテイクした井口は、ポイント獲得にあと一歩の11番手までポジションアップし、さらに上位を狙います。しかし、6周目に車両火災によるSC(セーフティカー)導入があり、リスタートを迎えることなくチェッカーとなりました。「練習走行からいいタイムをマークしていたので、諦めないで最後まで走ろうという思いでした。レースペースも良く、ワンメイクレースでこれだけの台数を抜けたことは、決勝レースの強さを改めて感じました」、と語っています。
今大会から新車を導入した87号車の久保もポジションを大幅に上げて15位。BRZで初めてオートポリスを走ったという奥本は、マシンやタイヤの感覚を確かめるため土曜の雨の中も積極的に走行を重ねました。予選の中間計測タイムは井口と久保を上回るタイムをマークして、上位スタートを狙えるタイムだったため悔しさの残るレースとなりました。決勝レースは、16位でフィニッシュしています。
TeamTakutyには、千葉スバルの増田駿さん、森三起さん、東京スバルの田口大さん、三原凌さん、栃木スバルの小野充さん、齋藤浩一さん、スバル九州の黒木義政さん、中澤遼さん、スバル近畿の吉田広志さんがメカニックとして参加しています。また、レース後の公道車両検査を大分スバルの藤本星輝さん、角岡高司さんが担当しました。次戦は5月16日〜17日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われます。TeamTakutyのドライバー3名はいずれもニュルブルクリンク24時間レースに参加するため、スーパー耐久シリーズに出場するTeam SDA Engineeringのドライバー3名(伊藤和広、花沢雅史、伊藤奨)がプロフェッショナルシリーズに代役参戦します。TeamTakuty代表の井口は、「現場の熱量を体感してもらって、車両開発にも繋げてもらえるようにしてくれたらと思っています。僕もニュルに行っていますが、全力でフォローして、良い取り組みにできたらと思っています」、とコメントしています。



