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SUPER GT 第6戦 オートポリス
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RACE REPORT

2021.10.24 - SUPER GT 第6戦 オートポリス・決勝
順位以上に価値の高い3位表彰台を獲得
10月24日(日)大分県日田市のオートポリスでSUPER GTシリーズ第6戦「AUTOPOLIS GT 300km Race」の決勝レースが行なわれました。天気は爽やかな秋晴れに恵まれ、人数制限はあるものの熱心なファンが詰めかけました。
GT300クラスは29台が参戦し、SUBARU BRZ GT300は予選2位からのスタートです。BRZ GT300はサクセスウエイト100kgとBoP50Kgを搭載し、排気量の小さいBRZ GT300にとって苦しい展開が予想されましたが、予選では山内英輝がコースレコードを記録し、あわやシーズン4回目となるポールポジションを獲得か!と思わせるほどの速さを見せスバルファンを喜ばせました。

決勝のスタートドライバーは、その山内です。ポジション2位からの1位奪取に期待がかかります。スタート直後、山内はトップの31号車へ挑みますが、サクセスウエイト0kgのマシンとの差は歴然でコーナーの立ち上がりで引き離されていきます。徐々に31号車はリードを広げますが、他のマシンのコースアウトやクラッシュなどがあり、特に序盤は荒れた展開となりました。
フルコースイエロー、通常のイエロー、そしてセーフティカー導入も2回あり、序盤はレースが落ち着きません。それでも山内は危なげなく2位をキープし、トップ3台でのレースを続けます。24周目あたりから各チームが動き出します。順位は目まぐるしく入れ替わり、山内も30周目にピットイン。井口卓人とドライバー交代をしました。

井口はアウトラップで3位の96号車にかわされポジションを1つ落とします。それでも1秒以内の距離で10周ほど追い詰めますが交わすまでには至りません。一方、後続の52号車とは7秒以上のリードがありましたが、井口より1周あたり2秒も速いタイムで周回しています。
周りにいるマシンは皆軽量で、100kgを搭載しているBRZ GT300は奇跡的な順位で走行していると言えます。次第にタイヤのパフォーマンスも落ちてきますが、井口は粘り強い走りで52号車の追撃を交わし、そのまま3位表彰台を獲得しました。

小澤総監督
「大金星ですね。よくやってくれました。チーム、ドライバーの頑張りが素晴らしく最高の結果に結びつきました。マシンはセクター3の登りで引き離せるセッティングになっていたのが正解でした。これからさらに身を引き締めて次戦に臨みたいとおもいます」
井口卓人
「苦しかったです。最初96号車に追いつけたので抜けるかと思ったのですが、近づくとピックアップの症状がでてグリップが薄くなるんですよね。そうしたら52号車がいいペースで近づいてきたので、これはダメかも、って思って走ってました。もう3位を死守するのに精一杯で、結果的に52号車を抑えることができました。表彰台3位が獲れてよかったです」

山内英輝
「ピットインのタイミングを少し引っ張ってGT500のマシンが追いついて来たタイミングでピットに入りました。タイヤもソフトからソフトへのバトンで問題なかったので、いい結果になりました。次のレースに向けていいポジションになったので、次も頑張っていきますので応援をよろしくおねがいします」

次戦のSUPER GT第7戦はツインリンクもてぎで11月6日(土)、7日(日)に「2021 SUPER GT MOTEGI GT 300km Race」が行なわれます。シリーズチャンピオンに現実味が出てきました。皆様からの熱い声援をお願いします。
2021.10.23 - SUPER GT 第6戦 オートポリス・予選
サクセスウエイト100kgのハンデを跳ね除けコースレコードで予選2位を獲得
20121年SUPER GT シリーズ第6戦「AUTOPOLIS GT 300Km Race」の公式予選が10月23日(土)に行なわれ、SUBARU BRZ GT300は2番手のポジションを獲得しました。
土曜日は晴天に恵まれましたが気温は14度、路面温度も20度前後という肌寒い気温です。風も強く路面温度が上がりにくい状況でした。

午前中には公式練習が行なわれ、予選、決勝にむけてマシンのセットアップを行ないます。いつものように山内英輝がステアリングを握り準備を進めます。持ち込んだタイヤはソフトタイプとハードタイプの2種類。それぞれに合わせたサスペンションの仕様を決めていきます。
セットアップではタイム計測も同時に行ないますが、山内のタイムが一時トップタイムとなる速さを見せ、順調に調整が進みました。公式練習の後半は井口卓人に代わり、同様にセッティングを煮詰めていきます。また燃料を満タン搭載してのロングラン、タイムの落ち込み方、タイヤの摩耗具合なども確認していきます。

そして迎えた予選はQ1を井口が走ります。GT300クラスには29台のエントリーがあり、A組15台、B組14台に別れBRZ GT300はA組で走ります。各組上位8台までの16台が予選Q2に進出できます。井口は丁寧にタイヤを温め4周目にタイムアタックして1分42秒869を刻みA組2位でQ1を通過しました。
続くQ2では山内がポールポジションを狙ってタイムアタックを行ないます。山内は期待以上の走りを披露し、100kgのサクセスウエイトハンデを跳ね除けコースレコードを記録。ポールポジションを獲得かと思いましが、直後に31号車が山内のタイムを上回りBRZ GT300は2位となりました。

小澤総監督
「いい結果ですね、想定以上です。特に持ち込んだタイヤがマッチしたことが大きいと思います。ここは路面の表面が荒くタイヤへの攻撃性が高いので如何にタイヤを傷めないでタイムを出すかというのが課題になります。午前の公式練習でそうしたセットアップがうまくいきました。明日の決勝は最初のスティントでタイヤの摩耗具合など、様子を見ながらピットインのタイミングをみるレースになると思います」
山内英輝
「午前中、チームスタッフがいろんな仕様をテストしてくれたので、いい結果になってよかったです。マシンは重いのですが、バランスがいいので『本当に積んでいるのかな』というくらい自然に走れます。これもマシンを仕上げてくれたチームのおかげです」

井口卓人
「予選で初めてニュータイヤを履いたので感覚的なものを合わせるのがちょっと必要でしたけど、いいタイムが出せてよかったです。マシンのバランスは凄くいいので、それがタイムにつながったのかなぁと思います」
明日の決勝は、午後1時30分にスタートします。SUBARU BRZ GT300はフロントローからのスタートで再び優勝を目指します。300km、65周のレースをチーム一丸となって戦いますので、応援をよろしくお願いします。



予選アーカイブはこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=zCCFPpqbyLI
決勝LIVEはこちらhttps://youtu.be/W2iDlDT5ubI

2021.10.22 - SUPER GT 第6戦 オートポリス・予選直前情報
速さだけでなく強さを持ったBRZ GT300でのレースが楽しみだ
2021年SUPER GT シリーズ第6戦「AUTOPOLIS GT300Km Race」が10月22日(土)、10月23日(日)大分県日田市のオートポリスで行なわれます。
チームは金曜日にサーキットに入り準備を進めています。オートポリスのパドックは肌寒い気温ですが秋晴れになっています。チーム代表の小澤総監督は想定していた天気、気温ということで、このまま土曜、日曜も想定内の天候になって欲しいと願っています。

ドライバーも金曜の午後にチームと合流し、明日からのレースについてのチームミーティングに参加しています。
このオートポリスを含め残り3戦。ここでの獲得ポイント次第ではチャンピオン争いから脱落する可能性もあります。そうした落とせないレースでありながら、サクセスウエイト100kgとBoP50kgを搭載という厳しい条件で競わなければなりません。そうした環境について、ドライバーはどう感じているのか聞いてみました。
井口卓人
「確かに今季のレースでは最も厳しいコンディションになりますけど、上位チームはみんな似たような状況で、特別僕たちが厳しい状況だとは思っていません。それより、これだけウエイトを積んだ状態でオートポリスを戦えるというのが楽しみだし、どこまで上位にいけるか、ということも楽しみにしています。一戦一戦チームと一緒に戦っていくことが今は楽しみになっています」

山内英輝
「SUGOからのマシンの変化はフロントまわりの変更をしていますが、テストができないルールなので、明日走ってみて状態のチェックをします。でもチーム状態は去年からそうですけど、一戦一戦迎えることが楽しみで、その中で変わったことが結果につながっているのを実感しているし、凄いことを経験しているんだと思います。だからなおさら楽しみなんです」
このようにドライバーふたりは、BRZ GT300が速さだけでなく、強さも身につけつつあることを実感しており、マシンのポテンシャルはまだまだあがるという自信を感じさせるコメントをしています。苦しい状況のなかでBRZ GT300がどこまで強くなっているのか、その成長を楽しみにしているということでした。

明日23日(土)は、8時50分から10時35分まで公式練習が行なわれ、そして午後2時30分からノックアウト予選Q1があります。強くなったSUBARU BRZ GT300が見られるのか、皆様からの応援をよろしくお願いします。
2021.10.21 - SUPER GT 第6戦 オートポリス・プロローグ
シリーズポイント首位で折り返すSUBARU BRZ GT300
SUPER GT 第6戦の「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が10月23日(土)、24日(日)に、大分県日田市のオートポリスで開催されます。チームはこれまでの5戦すべてでポイントを獲得し現在シリーズランキング首位に立っています。
SUBARU BRZ GT300は今季新型へとフルモデルチェンジし、これまで5戦中3戦でポールポジションを獲得し、優勝1回、2位1回とチームもマシンも実力は確実にアップしています。しかしながら、2年ぶりの開催となる今回のオートポリスではサクセスウエイト100kg+BoP50kgを搭載してのレースとなるため、苦戦が強いられそうです。

こうした状況でチームの狙いと作戦について小澤正弘総監督に話を伺いました。
小澤総監督
「首位といっても僅差なので、実際は10位あたりまでのチームがチャンピオン争いをしているので、残りの3戦でどうポイントを稼ぐかになると思います。マシン重量が重くなればパワー/ウエイトレシオでは圧倒的に不利になるので、目に見えてストレートが遅くなります。ブレーキも厳しくなるしコーナーの立ち上がりも鈍くなります。そこが一番心配な部分で、できるだけ予選で上位に行くことが重要だと思います。そして、今回BoPを含め150kg搭載しますが、運動性能に影響の少ない場所をシーズン通して探しているのでそこは大丈夫です。ですので、苦しいのは苦しいですけど上位争いはできると考えています」
「後はタイヤですけどGT3勢で車両重量が軽いマシンと同程度ですから、あまり心配はないですね。確かにオートポリスはタイヤへの負荷が大きいコースですけど、今年はタイヤのバリエーションをたくさん用意してくれているので、心配していないです」

このように、厳しいコンディションを背負うことになっていますが、それを跳ね返すことができる準備はできているようです。
23日(土)は9時15分から11時10分まで公式練習が行なわれます。そして午後1時40分からノックアウト予選Q1が始まります。予選はA組、B組の二組にわかれSUBARU BRZ GT300はA組で走ります。そして午後2時33分からは最後の予選Q2が始まり決勝のスタートポジションが決まります。そして決勝レースは24日(日)午後1時30分にスタートし、300kmレースを65周で競います。シリーズチャンピオンを目指すSUBARU BRZ GT300への応援をよろしくおねがいします。

RACE RESULT

2021.10.23 - 予選
SUPER GT 第6戦 オートポリス
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀 中山 友貴 1'42.687 1'42.039 R BS
2 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'42.869 1'42.316 R DL
3 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹 川合 孝汰 1'42.752 1'42.727 BS
4 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 1'43.580 1'43.112 BS
5 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 小高 一斗 1'43.376 1'43.391 DL
6 60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹 河野 駿佑 1'42.938 1'43.605 DL
7 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史 元嶋 佑弥 1'44.017 1'43.748 YH
8 2 muta Racing Lotus MC 加藤 寛規 阪口 良平 1'43.701 1'43.869 BS
9 5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号 平木 湧也 平木 玲次 1'43.697 1'44.110 YH
10 18 UPGARAGE NSX GT3 小林 崇志 名取 鉄平 1'42.710 1'44.113 YH
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・SW=サクセスウェイト(kg)

 

R:コースレコード(従来のレコード 1'42.498)

 

Q1 

A組  開始 : 13:55'00    終了 : 14:05'00

B組  開始 : 14:13'00    終了 : 14:23'00

Q2 

開始 : 14:48'00    終了 : 14:58'00

2021.10.24 - 決勝
SUPER GT 第6戦 オートポリス
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨 宏紀 中山 友貴 1:56'55.821 61 1'20.721 BS
2 96 K-tunes RC F GT3 新田 守男 小高 一斗 11.442 61 1'20.941 DL
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 13.633 61 1'20.784 DL
4 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹 川合 孝汰 32.560 61 1'21.324 BS
5 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 41.972 61 1'21.045 DL
6 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 52.372 61 1'21.300 YH
7 10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R 星野 一樹 石川 京侍 52.465 61 1'21.331 DL
8 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 1'06.725 61 1'21.746 BS
9 9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari ケイ・コッツォリーノ 木村 武史 1'06.930 61 1'21.333 YH
10 25 HOPPY Porsche 松井 孝允 佐藤 公哉 1'07.333 61 1'21.405 YH
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・SW=サクセスウェイト(kg)

 

開始 : 13:36'47    終了 : 15:41'37
FCY : 13:53(9Laps) - SC : 1) 13:55(10Laps) - 14:11(15Laps) 2) 14:17(19Laps) - 14:31(23Laps)

 

ファステストラップ : 1'44.481 No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT/中山 友貴

 

黒白旗提示 No.87 坂口夏月 No.55 佐藤蓮
No.360 ペナルティストップ5秒(SpR.25-1.2「シャシー交換」)
No.87 坂口夏月 ドライブスルー(SpR.32-14「スタート手順」)
No.48 内田優大 ドライブスルー(SpR.13-1.b「危険なドライブ行為」)*リタイアにより未消化
No.35 ペナルティストップ60秒(SpR付則3-16「SC中のピット作業違反」)*リタイアにより未消化
No.7 山口智英 ドライブスルー(H項2-2.5.5.1b「黄旗中の追い越し」)
No.50 柳田真孝 ドライブスルー(H項2-2.5.5.1b「黄旗中の追い越し」)

 

観客動員 : (10/23) 6,500 (10/24) 10,300

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