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RACE REPORT

2021.03.31 - 富士スピードウェイSUPER GT公式テスト
新型SUBARU BRZ GT300、シーズン前テストを完了
3月27日(土)・28日(日)の二日間、富士スピードウェイにてSUPER GT公式テストが行われ、R&D SPORTから参加した新型SUBARU BRZ GT300は、両日とも積極的に走り込みを進め、シーズン開幕に向けたテストメニューを消化しました。
初日の27日は好天に恵まれ、予定された午前中2時間半、午後2時間半の走行セッションは、ドライコンディションで実施されました。セッション後半には、GT500/GT300それぞれの占有走行時間も設けられ、さらには本番さながらのスタート練習が実施されるなど、いよいよ迫った開幕に向けて主催者側も着実に準備を進めているのを実感します。また、冠雪した富士山を背景にGTマシンをカメラに収めるアマチュアフォトグラファーが多数コースサイドに集まっており、また、春休みの週末をサーキットで過ごすファミリーの姿も見受けられました。今回のテストには、GT500が15台、GT300が28台の合計43台が参加。岡山の公式テストには間に合わなかった未塗装のニューマシンで走行するチームもありました。
岡山の公式テストでは、主催者から指定された性能調整(BoP)ウェイト50kgとさらに特別調整分として35kgのウェイトを搭載しながら、速さを見せていたBRZ GT300ですが、今回の富士ではBoP分50kgのほか、岡山でポイント獲得することを想定して若干のサクセスウェイト分を積んでの走行となりました。そのため、初日はタイムが伸び悩んだようです。STIの小澤正弘総監督は、「初日はとにかくタイヤの組み合わせ試行を繰り返し、ダンロップさんに準備していただいたタイヤにどうクルマを合わせるかに集中しました。セッションは時々赤旗中断がありましたが、持ち込んだ10セットのドライタイヤのうち、大部分を使ってテストができました」と語っています。
初日にタイヤテストを集中させたのには理由がありました。二日目は、西から迫ってくる春の嵐によって、富士スピードウェイを含む太平洋側には強い雨が降るという予報が出ていたからです。しかし、日曜日の朝を迎えると、前日まで顔を出していた富士山が雲で隠れてはいましたが、時折弱い雨がパラパラっと路面を濡らす程度でした。午前の走行セッションでは、開始直前に降り出した雨によって最初はウェットコンディションでのテストとなりましたが、やがて雨は止み、次第に路面は乾いていったため、全車スリックタイヤに交換して走行することになりました。
岡山のテストでは、BRZ GT300はフロントスポイラーの両端にカナードと呼ばれる空力パーツを装着してテストしましたが、今回はフリックボックスという箱状のパーツを装着して走行しました。フロントのダウンフォースを増やすだけでなく、ボディに張りつこうとする空気を剥がして後方に流す役目も担います。このパーツを外して小さな翼端板形状の空力パーツに交換したり、リアフェンダー前方にカナード形状のフィンを装着するなどの組み合わせをトライしていました。小澤総監督は、「今は、空力セットも色々な組み合わせを試しており、状況に合わせて使い分けしようとしています。つまり、引き出しをたくさん作っておこうということです」と説明しています。

午後1時間の走行セッションとそれに続けて実施されたスタート練習を終えて、二日間の公式テストは終了しました。ドライバーの山内英輝は、「まだ完全ではありませんが、新型BRZ GT300の良い部分と足りない部分が理解できたテストになりました。自信を持って開幕戦岡山に臨めるよう、準備を進めます」と語っています。井口卓人は、「二日目は雨の予報だったのに、ドライタイヤで走れる時間が多かったので、いろんなことが試せました。また、最後のセッションではタイム的にも改善が見られました。有意義な二日間だったと思います」と話してくれました。
【STI小澤正弘総監督のコメント】
「今回は、タイヤのセレクトを中心としたテストが目的でした。ただし、まだ路温も気温も低いので、ゴールデンウィークの第2戦富士向けというよりも、開幕戦岡山に向けての組み合わせ選択をトライしました。富士に向けてはタイヤの剛性を少し変えた仕様をトライしてみました。その結果、良い方向は見つけられたと考えています。今回のテストは、二日目が雨の予報だったので、雨の中で空力セットのテストを実施しようと思っていたのですが、ほぼドライでテストできたので良かったです。また、若干時間ができたので、サスペンションのジオメトリチェンジにもトライしました。基本的には(このマシンは)前モデルからの正常進化を基本にしているので、少しずつ値を変えて調整しているのですが、少し大胆に振ってみることにも挑んでいます。後半はタイムもまとまってきましたし、良い二日間になったと思います」

SUPER GT開幕戦の300kmレースは、4月10日(土)・11日(日)の二日間に岡山国際サーキットで開催されます。
2021.03.09 - 3月6日・7日 SUPER GT公式テスト 岡山国際サーキット
「SUBARU BRZ GT300は、仕上がり上々」
3月6日(土)・7日(日)に岡山国際サーキットでSUPER GT公式テストが行われ、R&D SPORTからエントリーした新型SUBARU BRZ GT300は、二日間を通じて大きなトラブルもなくフィニッシュ。予定した走行メニューをこなし、順調な仕上がりを印象付けました。
昨シーズンは、コロナ禍によって4月の開幕戦岡山ラウンドがキャンセルとなったため、岡山国際サーキットでSUPER GT車両が走るのは昨年同時期に行われた公式テスト以来。しかも、昨年は無観客で公式テストが実施されたため、観客を入れての走行セッションは実に2年ぶりとなりました。今シーズンの開幕戦に向けたこの二日間のセッションに参加したのは、GT500車両15台、GT300車両28台の合計43台。まだ肌寒い環境ながら、二日間ともドライコンディションでテストは実施され、多くのチームが積極的に走行を繰り返しました。二日目には、全車参加のもとで決勝レースを想定したスタート練習が行われ、観客にとっては見応えのあるテストとなりました。
2月22日に富士スピードウェイでシェイクダウンテストを終えたばかりの新型BRZ GT300は、二日間合計4回のセッションを通じ、大きなトラブルなくテストメニューを消化。初日は総合19番手、ロングラン中心となった二日目は総合17番手につけ、ニューカーにも関わらず、既に昨年までと同等以上のパフォーマンスを発揮していることを確認しました。
二日間の走行テストを終えたドライバーの井口卓人は、「しっかり走れましたし、タイムも出ているので全体としては良いテストになったと思います。クルマとしてはセッテイングの方向性がしっかり見えましたし、シフトダウン時の駆動系の問題点も解決しているのでひと安心です。昨年のマシンで作ってきたキャラクターがニューカーにもしっかり引き継がれていることが確認できました」と語っています。「しかし、ロングラン時のタイヤ選択など、課題もまだあります。路温や岡山の路面特性との相性関係があるかもしれないのですが、開幕戦のタイヤ選択をどうするかの読みは結構悩ましい感じですね」。
山内英輝は、「クルマのセットアップ的には、やりたいことを実施できたので満足しており、初期トラブルの原因もわかって解決できたので良い二日間だったと思います。ただ、井口選手が言うように不安要素もまだ残っています。開幕戦に向けて、自信を持って臨めるようにしっかり準備していきたいと思います」とコメントしています。
今シーズンからチームの総監督となったSTIの小澤正弘(モータースポーツ技術総括部部長)は、「充実したテストができました。セットアップは狙い通りの方向性で進み、いいセットが出来つつあります。ただ、昨年の最終戦(富士)で見られた低路温ロング時のタイヤ課題が解消しきれていませんが、今回のテストで決勝に使えるタイヤを選別することはできました。まだ時間はあるので、このタイヤでタイムをどうやって削っていくかに取り組んでいきます。岡山に向けては路温次第というところがあるのは事実ですが、それぞれの状況に対応できるようにチーム一丸となって準備を進めているので、応援をよろしくお願いします」と語りました。

次回のSUPER GT公式テストは、富士スピードウェイで3月27日(土)・28日(日)に予定されています。それを経て、各チームは4月10日(土)・11日(日)に岡山国際サーキットにて行われる2021年シーズン開幕戦に臨みます。
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