順位以上に価値の高い3位表彰台を獲得
10月24日(日)大分県日田市のオートポリスでSUPER GTシリーズ第6戦「AUTOPOLIS GT 300km Race」の決勝レースが行なわれました。天気は爽やかな秋晴れに恵まれ、人数制限はあるものの熱心なファンが詰めかけました。 決勝のスタートドライバーは、その山内です。ポジション2位からの1位奪取に期待がかかります。スタート直後、山内はトップの31号車へ挑みますが、サクセスウエイト0kgのマシンとの差は歴然でコーナーの立ち上がりで引き離されていきます。徐々に31号車はリードを広げますが、他のマシンのコースアウトやクラッシュなどがあり、特に序盤は荒れた展開となりました。
フルコースイエロー、通常のイエロー、そしてセーフティカー導入も2回あり、序盤はレースが落ち着きません。それでも山内は危なげなく2位をキープし、トップ3台でのレースを続けます。24周目あたりから各チームが動き出します。順位は目まぐるしく入れ替わり、山内も30周目にピットイン。井口卓人とドライバー交代をしました。
井口はアウトラップで3位の96号車にかわされポジションを1つ落とします。それでも1秒以内の距離で10周ほど追い詰めますが交わすまでには至りません。一方、後続の52号車とは7秒以上のリードがありましたが、井口より1周あたり2秒も速いタイムで周回しています。
周りにいるマシンは皆軽量で、100kgを搭載しているBRZ GT300は奇跡的な順位で走行していると言えます。次第にタイヤのパフォーマンスも落ちてきますが、井口は粘り強い走りで52号車の追撃を交わし、そのまま3位表彰台を獲得しました。
小澤総監督
「大金星ですね。よくやってくれました。チーム、ドライバーの頑張りが素晴らしく最高の結果に結びつきました。マシンはセクター3の登りで引き離せるセッティングになっていたのが正解でした。これからさらに身を引き締めて次戦に臨みたいとおもいます」
井口卓人
「苦しかったです。最初96号車に追いつけたので抜けるかと思ったのですが、近づくとピックアップの症状がでてグリップが薄くなるんですよね。そうしたら52号車がいいペースで近づいてきたので、これはダメかも、って思って走ってました。もう3位を死守するのに精一杯で、結果的に52号車を抑えることができました。表彰台3位が獲れてよかったです」
山内英輝
「ピットインのタイミングを少し引っ張ってGT500のマシンが追いついて来たタイミングでピットに入りました。タイヤもソフトからソフトへのバトンで問題なかったので、いい結果になりました。次のレースに向けていいポジションになったので、次も頑張っていきますので応援をよろしくおねがいします」
次戦のSUPER GT第7戦はツインリンクもてぎで11月6日(土)、7日(日)に「2021 SUPER GT MOTEGI GT 300km Race」が行なわれます。シリーズチャンピオンに現実味が出てきました。皆様からの熱い声援をお願いします。























