SUPER GT最終戦 SUBARU BRZ GT300は念願のシリーズチャンピオンを獲得
ドライバー交代して、山内は6番手でコースに復帰します。しかしシリーズチャンピオンを競うライバルはすべてBRZ GT300より後ろです。6ポイント差でシリーズ2位の56号車は9番手で追い上げてきますが、ポジションは変わりません。またシリーズ3番手の55号車はBRZ GT300の後ろ7番手にいますが、4秒弱の差がある状況です。レース中盤の44周目にFCY(フルコースイエロー)が入ると、55号車が急接近しBRZ GT300の前を走る4号車と3台での5位争いに変わります。ところが55号車はGT500のマシンに接触しレースから脱落します。変わって56号車が追い上げ2.4秒差まで迫ってきまました。
またこの最終戦スタート前には、井口卓人がGTアソシエーションより、SUPER GT2021年シリーズ第1戦参戦時に100戦参戦に達したことで「グレイデッドドライバー」の称号を与えられ、表彰されました。
井口卓人
「マシンは土曜日から好調で、その好調さが維持できました。チャンピオンは意識しないように、後続を引き離すことだけを考えてスタートしました。序盤は思い通りだったのですが、SCが入ってからはペースをあげられず、なんとか2番手でバトンタッチできました」
「コースに戻るとすぐ後ろにチャンピオン争いのマシンがいて、キツイ場面だなと思いましたが、前にもマシンがいるので、それを抜くことだけを考えて走りました。結果的に3位でチェッカーを受けることができて良かったです」
そしてシリーズチャンピオンを獲得したことに対して小澤総監督、井口、山内は次のようにコメントしました。
小澤総監督
「新型車の投入年にチャンピオンが獲れてホッとしています。シーズンの前半は速さはありましたが、なかなか結果につながらなくて苦労しました。得意としている鈴鹿では痛い目にもあい、そこからはチーム一丸となってやってきたのが良かったと思います。この最終戦では最後の最後まで気の抜けない展開でしたが、ドライバーの頑張りが素晴らしかったですね」
「新型BRZの投入で前半はうまくいかなったこともありましたけど、山内選手がカバーしてくれたし、チームスタッフも協力してくれて、そして最後はみんなが力を出し切ったのがチャンピオンにつながったのだと思います。そういうSUBARUチームが最高だし、(今後も)このチームでもっと強くなりたいと思いました」
山内英輝
「チームみんなが諦めずに(マシンの改善に)努力しているのを見て、その凄さを感じていました。みんなの思いを感じながら走ることができて幸せだったし、今年は子供も生まれて、その年にチャンピオンになれたことは、思い出に残るシーズンになりました。ファンの皆さんのこれまでの応援に感謝します。そしてこれからも応援をよろしくお願いします」
予選アーカイブはこちら(https://youtu.be/Y4KCuzj1iwA)
決勝アーカイブはこちら(https://youtu.be/PNiq-oUl8F4)