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SUPER GT 第8戦 富士スピードウェイ
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RACE REPORT

2021.11.28 - SUPER GT 第8戦 富士スピードウェイ・決勝
SUPER GT最終戦 SUBARU BRZ GT300は念願のシリーズチャンピオンを獲得
11月28日(日)SUPER GTシリーズの今季最終戦となる「FUJIMAKI GROUP FUJI GT300km RACE」で、コースレコードを記録しポールポジションからスタートしたSUBARU BRZ GT300は3位フィニッシュ。見事にシリーズチャンピオンを獲得しました。
決勝のスタートドライバーは井口卓人が務め、後半を山内英輝が担当するシフトで挑みました。このパターンは今季初優勝したSUGOのレースと同じで、井口がピットストップ時間のマージンをつくり、後半の混戦を山内で振り切る作戦です。想定どおり井口は逃げ切り体制を作り2位に2秒以上のリードを広げました。しかしコース上に止まったマシン回収のためセーフティカーが導入され、リードはなくなります。レース再開後は思うようにペースは上がらず27周目に2番手でピットインしています。

ドライバー交代して、山内は6番手でコースに復帰します。しかしシリーズチャンピオンを競うライバルはすべてBRZ GT300より後ろです。6ポイント差でシリーズ2位の56号車は9番手で追い上げてきますが、ポジションは変わりません。またシリーズ3番手の55号車はBRZ GT300の後ろ7番手にいますが、4秒弱の差がある状況です。レース中盤の44周目にFCY(フルコースイエロー)が入ると、55号車が急接近しBRZ GT300の前を走る4号車と3台での5位争いに変わります。ところが55号車はGT500のマシンに接触しレースから脱落します。変わって56号車が追い上げ2.4秒差まで迫ってきまました。
それでも山内は、順位を守る走りより、前を走る88号車、4号車に狙いを定め猛然と仕掛けていきます。途中88号車はトラブルでリタイヤし、4号車とのバトルはそのまま3位争いへと変わります。残り2周となったところで山内は4号車を交わし3位に浮上。そのまま3位表彰台を獲得しました。そして同時に念願だったシリーズタイトルも獲得することができました。

またこの最終戦スタート前には、井口卓人がGTアソシエーションより、SUPER GT2021年シリーズ第1戦参戦時に100戦参戦に達したことで「グレイデッドドライバー」の称号を与えられ、表彰されました。

井口卓人
「マシンは土曜日から好調で、その好調さが維持できました。チャンピオンは意識しないように、後続を引き離すことだけを考えてスタートしました。序盤は思い通りだったのですが、SCが入ってからはペースをあげられず、なんとか2番手でバトンタッチできました」
山内英輝
「コースに戻るとすぐ後ろにチャンピオン争いのマシンがいて、キツイ場面だなと思いましたが、前にもマシンがいるので、それを抜くことだけを考えて走りました。結果的に3位でチェッカーを受けることができて良かったです」

そしてシリーズチャンピオンを獲得したことに対して小澤総監督、井口、山内は次のようにコメントしました。

小澤総監督
「新型車の投入年にチャンピオンが獲れてホッとしています。シーズンの前半は速さはありましたが、なかなか結果につながらなくて苦労しました。得意としている鈴鹿では痛い目にもあい、そこからはチーム一丸となってやってきたのが良かったと思います。この最終戦では最後の最後まで気の抜けない展開でしたが、ドライバーの頑張りが素晴らしかったですね」
井口卓人
「新型BRZの投入で前半はうまくいかなったこともありましたけど、山内選手がカバーしてくれたし、チームスタッフも協力してくれて、そして最後はみんなが力を出し切ったのがチャンピオンにつながったのだと思います。そういうSUBARUチームが最高だし、(今後も)このチームでもっと強くなりたいと思いました」

山内英輝
「チームみんなが諦めずに(マシンの改善に)努力しているのを見て、その凄さを感じていました。みんなの思いを感じながら走ることができて幸せだったし、今年は子供も生まれて、その年にチャンピオンになれたことは、思い出に残るシーズンになりました。ファンの皆さんのこれまでの応援に感謝します。そしてこれからも応援をよろしくお願いします」
SUBARU BRZ GT300はドライバーランキング1位、チームランキング1位でSUPER GT 2021年シーズンを終えました。コロナ禍でのシーズンとなりましたが、1年間の応援、誠にありがとうございました。また、ディフェンディングチャンピオンとして迎える2022年シーズンも引き続き応援をよろしくおねがいします。



予選アーカイブはこちらhttps://youtu.be/Y4KCuzj1iwA
決勝アーカイブはこちらhttps://youtu.be/PNiq-oUl8F4

2021.11.27 - SUPER GT 第8戦 富士スピードウェイ・予選
SUBARU BRZ GT300、シリーズチャンピオンに一歩近づくポールポジションを獲得
2021年11月27日の土曜日にSUPER GTシリーズ最終戦 第8戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT300km RACE」の予選を行ないました。
コロナ感染症の規制も徐々に緩和される中、天気にも恵まれたSUPER GT最終戦は多くのファンが富士スピードウェイに集まりました。土曜日の午前中に公式練習が行なわれ、SUBARU BRZ GT300は決勝に向けてのセットアップを煮詰めます。

気温11度路面温度20度で陽の当たる場所は暖かいものの日陰は肌寒いという状況で、想定したタイヤでのマッチングを図る作業が始まります。ドライバーは山内英輝がセットアップを担当します。
チームはいつもどおりにセット変更と計測を繰り返し、ベストなマッチングを探っていきます。公式練習序盤は全体のバランスを見ながら徐々にタイムアップし、公式練習の2/3を消化したあたりで全体トップタイムをマークします。その後、ロングランテストも行ない予選、決勝に向けての仕様を決めます。そして計測したトップタイムは塗り替えられることなく、公式練習は終了しました。

午後2時30分から始まる公式予選は28台が参加し、A組、B組に分かれて予選を行ない各組上位8位までが予選Q2に進出します。BRZ GT300は井口卓人がQ1を担当しA組で走ります。井口は丁寧にタイヤを温めアタックを開始します。4周目に2番手のタイムを出し、さらにタイムアップを狙いセクター1で自己ベストを更新します。が、前を走る7号車に近づいてしまい残念ながらアタックを中断、予選を終了します。井口はQ1を3番手で通過しQ2を走る山内英輝にポールポジションを託します。
山内は井口からのアドバイスでマシンを微修正してQ2に挑みます。山内は4周目にアタックを行ないポジション2位を獲得。トップ52号車とは0.162秒差です。山内は続く5周目にもアタックを継続し、セクター1で自己ベストを更新。ですが、52号車のセクター1のタイムにはわずかに及びません。セクター2では少しタイムを落としポールは難しいかと思えた状況でしたが、セクター3で全体ベストを刻み、コースレコードとなる1分34秒395で逆転ポールを獲得しました。

山内英輝
「朝からクルマは調子よかったし予選でもいいアタックができました。最初のアタックが終わったとき、無線でポールが獲れていないことを聞きました。アタック2周目のその時は、無我夢中でよく覚えていないのですが、応援してくれているみんなの気持ちがBRZ GT300に乗っかったんだと思います。お陰様でポールが獲れました。明日は一番いい笑顔が見せられるように頑張りたいと思います」
井口卓人
「朝からいいコンディションで乗れるようにマシンは仕上がっていて、予選ではQ2につなげることだけを考えていました。アタック中も調子良かったし、Q2の山内選手のアタックに今も興奮しています。明日は全力を出し切ることと最後のラップまで攻め続けていくことを大事にして走りたいと思います」

小澤総監督
「山内のアタックは凄かったですね、想像以上ですよ。最初のアタックでポールには届かないかなと思っていたんですけど、2アタック目はスーパーラップでした。明日は後続を引き離しながら、周囲をよく見てレースをすることが大事ですね。駆け引きをしてくるチームもあると思うので、そのあたりもウォッチしながらの展開になると思います。最後まで気を引き締めて挑みたいと思います」
明日の決勝は11時にスタートし66周300kmで競われます。今季4回目のポールポジションからのスタートになります。そしてシリーズチャンピオンを決めるレースにしたいと思いますので、精一杯の応援をお願いします。



予選アーカイブはこちらhttps://youtu.be/Y4KCuzj1iwA
決勝LIVEはこちらhttps://youtu.be/PNiq-oUl8F4

2021.11.26 - SUPER GT 第8戦 富士スピードウエイ・予選前情報
SUBARU BRZ GT300、ポールポジション獲得を誓う
2021年SUPER GT シリーズ最終戦第8戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT300km RACE」が11月27日(土)、11月28日(日)に静岡県小山町の富士スピードウエイで行なわれます。金曜は雲ひとつない快晴の下、チームは翌日の予選にむけて着々と準備を進めています。
最終戦のGT300クラスはタイヤ4本交換が義務付けになり、タイヤ無交換作戦ができるチームにリードを奪い返されることもあったBRZ GT300にとっては朗報です。ピットイン時のロスタイムは給油時間だけになりリスクは少しだけ小さくなりました。

マシンは全車両サクセスウエイトを降ろし、ノーハンデでのレースになります。トップスピードの高い富士でも第2戦ではポールポジションを獲得し、決勝2位の実績があるだけにスピードには磨きがかかっているBRZ GT300に期待が膨らみます。
井口卓人
「最終戦は今年積み上げてきた集大成なので、ここはシンプルに全力で戦って笑って終わりたいと思ってます」

山内英輝
「ランキングトップで最終戦にまでこれたのは、チームの頑張りだし、ファンの皆さんが応援してくれているからこそのポジションだと思います。この環境に居られることに感謝し、チーム、ファンのみなさんに自分たちが恩返しできるようにがんばなければと思います」
とふたりともポイントリーダーであることへの感謝と、複雑にすることなく速さで勝負するレース展開からのシリーズチャンピオンを狙っているようです。

山内英輝
「まずは絶対にポールポジションを取りたいです。1ポイントでも欲しい状況ですから。レースは四輪交換が義務付けになりましたけど、想定しているピットストップ時間よりも長いマージンが取れる展開に持ち込みたいと思います。速さが僕たちの持ち味なので、存分に発揮するレースをします」
井口卓人
「最終戦は何が起こるかわからないですし、これまで何度も最終戦を見てきて、チェッカーを受けるまでわかならいことも多いので、気を引き締め最後まで全力をぶつけていくレースをしたいと思います」

明日27日(土)は、9時から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時30分からノックアウト予選Q1があります。ぜひ、シリーズチャンピオンを目指すSUBARU BRZ GT300チームへの応援よろしくお願いします。
2021.11.24 - SUPER GT 第8戦最終戦 富士スピードウエイ・プロローグ
SUBARU BRZ GT300、シリーズチャンピオン獲得に向けて準備万端
SUPER GT 2021の最終戦 第8戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT300km RACE」が11月27日(土)、28日(日)に、静岡県小山町の富士スピードウエイで開催されます。
SUBARU BRZ GT300は、今シーズンこれまで優勝1回、2位1回、3位1回、そしてポールポジションを3回獲得し、コースレコードも2回記録するなど新型BRZは申し分のないパフォーマンスを発揮しています。
そのためBRZ GT300は現在ドライバーランキング、チームランキングともにトップを走っています。しかしながら、ライバルも手強く激しいチャンピオン争いになることが予想されます。

小澤総監督
「コンストラクターのR&Dスポーツもドライバーも、そして我々STIもSUPER GTでのシリーズチャンピオンを獲得した経験がありませんので緊張感はありますが、いままでやってきたことをいつも通りにこなしていけるように、ということを心がけて淡々と準備は進めています」
最終戦はサクセスウエイトを全車が降ろして、なおかつタイヤ4本交換が義務付けられました。このあたりの戦略やアドバンテージはあるのでしょうか。

「ウエイトに関してマシンのセットアップは、コースコンディションに合わせるセットアップよりは、はるかに楽にセットできるので心配はしていません。第2戦の富士でもウエイトは搭載しないで走っていますので問題はないです。ピットインのタイミングがひとつの重要なポイントになると思います。セーフティカーリスクも考慮しながら、ライバルチームの動きを踏まえての戦略が必要になると考えています。またタイヤに関しては無交換チームはいないので、マシンのスピードで競うことになります。ぜひいいレースをしたいと思います。そして、我々チーム全員、そして応援してくださる皆さんの気持ちも願いは同じだと思います。トップで出ていって、トップで帰ってくることを目指して頑張りたいと思います」
11月27日(土)は9時00分から10時45分まで公式練習が行なわれます。そして午後2時30分からノックアウト予選Q1が始まり、決勝レースは28日(日)午後1時にスタートします。300km、66周で競ったあとはチャンピオンが決定しています。SUBARU BRZ GT300初のシリーズチャンピオンを獲得できるように熱い応援をお願いします。

RACE RESULT

2021.11.27 - 予選
SUPER GT 第8戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Q1 Q2 Diff Tire
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 1'35.437 1'34.395 R DL
2 55 ARTA NSX GT3 高木 真一 佐藤 蓮 1'34.876 1'34.547 R BS
3 60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹 河野 駿佑 1'35.068 1'34.799 DL
4 88 JLOC ランボルギーニ GT3 小暮 卓史 元嶋 佑弥 1'34.794 1'34.989 YH
5 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 1'35.139 1'35.365 BS
6 2 muta Racing Lotus MC 加藤 寛規 阪口 良平 1'35.307 1'35.446 BS
7 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 1'35.867 1'35.645 YH
8 25 HOPPY Porsche 松井 孝允 佐藤 公哉 1'35.905 1'35.754 YH
9 244 たかのこの湯 GR Supra GT 三宅 淳詞 堤 優威 1'35.519 1'35.970 YH
10 35 arto RC F GT3 ショーン・ウォーキンショー ジュリアーノ・アレジ 1'35.379 1'36.002 YH
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・SW=サクセスウェイト(kg)

 

R:コースレコード(従来のレコード 1'34.665)

 

Q1 

A組  開始 : 14:30'00    終了 : 14:40'00

B組  開始 : 14:48'00    終了 : 14:58'00

Q2 

開始 : 15:23'00    終了 : 15:33'00

 

Q2

No.244 堤優威 当該ラップ削除(SpR.18-1「走路外走行」)
2021.11.28 - 決勝
SUPER GT 第8戦 富士スピードウェイ
Pos. No. Machine Driver Time / Diff Laps Best Lap Tire
1 60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本 大樹 河野 駿佑 1:48'17.889 61 1'36.654 DL
2 65 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥 菅波 冬悟 14.705 61 1'37.145 BS
3 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人 山内 英輝 18.585 61 1'36.697 DL
4 4 グッドスマイル 初音ミク AMG 谷口 信輝 片岡 龍也 19.642 61 1'37.268 YH
5 56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波 清斗 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 20.546 61 1'37.210 YH
6 25 HOPPY Porsche 松井 孝允 佐藤 公哉 28.160 61 1'37.445 YH
7 244 たかのこの湯 GR Supra GT 三宅 淳詞 堤 優威 44.037 61 1'37.394 YH
8 11 GAINER TANAX GT-R 平中 克幸 安田 裕信 48.835 61 1'37.606 DL
9 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田 広樹 川合 孝汰 1'14.944 61 1'36.600 BS
10 10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R 星野 一樹 石川 京侍 1'14.956 61 1'37.551 DL
・タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/YH:ヨコハマ
・SW=サクセスウェイト(kg)

 

開始 : 13:06'02    終了 : 14:54'04.596
SC : 13:16(7Laps) - 13:30(12Laps)
FCY : 14:27(48Laps) - 14:28(49Laps)

 

ファステストラップ : 1'36.600 No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT/吉田広樹

 

No.2 阪口良平 ドライブスルー(SpR.13-1.a「ウォームアップ走行中の接触行為」)
No.21 篠原拓朗 ドライブスルー(SpR.27-3「ジャッキアップ中のエンジン始動」)
No.48 田中優暉 競技結果に対して40秒加算(SpR.付則4-2.2「FCY中の減速違反」)
No.55 佐藤蓮 ドライブスルー(SpR.13-1.a「他車への接触行為」)
No.18 名取鉄平 ドライブスルー(SpR.13-1.a「他車への接触行為」)
No.18 名取鉄平 ドライブスルー(SpR.27-3「ピット作業時のエンジン不停止」)
No.7 山口智英 ドライブスルー(SpR.13-1.a.b「他車への接触行為」)

 

 

観客動員 : (11/27) 23,200 (11/28) 35,300

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