NURBURGRING 24H RACE

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24時間経過
114号車SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2023はクラス2位フィニッシュ

RACE REPORT

5月21日(日)16時7分、235,000名もの観客を集めた第51回ADACニュルブルクリンク24時間レースのチェッカーフラッグが振られ、30号車フェラーリ296 GT3が総合優勝を果たしました。SP4Tクラスにエントリーした114号車SUBARU WRX NBR CHALLENGE(カルロ・ヴァンダム/ティム・シュリック/山内英輝/井口卓人)は、途中マシントラブルで修理に4.5時間ピットロスしたものの、24時間で総周回数114周(走行距離約2,893km)を走破し、総合77位、SP4Tクラス2位で完走を遂げることができました。チームをサポートしていただいた皆様、応援いただきましたファンの皆様には心より御礼申し上げます。また、約一週間に渡りこのWEBレポートにお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 78 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 115 09:32.8
2 80 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 112 08:55.0
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
23時間経過
114号車猛烈な追い上げ

RACE REPORT

15時となりました。レースは残すところあと1時間です。シュリックから襷を受け継いだ山内は、自チームベストラップ同等のタイムを記録するなど猛然とクラス前走車の718号車を追い上げます。当初15周あった差を4つ縮めました。また、次に交代した井口も同様にタイムを削る走りを見せて差を縮めています。15時現在の114号車は、106周完了の84位。718号車との差は8周です。どこまで迫れるでしょうか。最終スティントはヴァンダムにステアリングを託すことになります。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 75 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 114 09:32.8
2 84 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 106 08:55.0
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
22時間経過
現地SUBARU応援団が心強い

RACE REPORT

114号車SUBARUの復活を彼らも待ち望んでいたことでしょう。ここニュルでは、現地ドイツの熱烈なSUBARUファンキャンプが有名です。SUBARU Freunde Deutschland e.V.と、SDC SUBARU Drivers ClubがそれぞれキャンプエリアにSUBARU車を並べ、BBQなどをしながらニュルブルクリンク24時間レースを応援しています。キャンプエリアでは日本からきたSUBARUユーザーを盛大に出迎えていました。ピットやパドックでもSUBARUオーナー同士、言葉が通じないところは手振り身振りをまぜながらコミュニケーションを取っています。現地で力強い応援があることはとても頼もしいですね。レースは残り2時間。114号車は14時現在100周完了88位です。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 68 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 112 09:32.8
2 88 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 100 08:55.0
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
21時間経過
サバイバル車は95台となりました

RACE REPORT

気温が高くなると、レージングカーではタイヤだけでなくエンジンにも駆動系にもブレーキにも負担が大きくなります。もちろんドライバーの疲労度も涼しい時間とは比べものになりません。気温が高い正午前後からステアリングを握るシュリックは、何にでもアジャストできる地元ドライバーなので最もニュルでの経験値も高いはずです。そんなマシンにも人にも厳しい時間帯を生き抜いているのは、13時現在90位を走る114号車SUBARUを含み95台です。クラストップの718号車の108周に対して15週遅れです。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 68 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 108 09:32.8
2 91 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 93 08:55.0
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
20時間経過
残り4時間となりました

RACE REPORT

シュリックが復活2番手ドライバーとしてコースインしました。しかし、アウトラップにタイヤパンクチャーが発生。そのままピットインし、タイヤ交換しました。メカニック達がパンクの原因を探してみると、ショルダー部に裂けたような跡がありました。レースが20時間も過ぎると、コースの路面は荒れてきており、砂利や他のマシンがクラッシュした際に残したデブリなどがパンクの主因となることもあります。いずれにしても大事に至らず、チームは安堵しました。完全ドライコンディションで、気温は21℃にまで上昇しています。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 70 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 103 09:32.8
2 96 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 88 08:55.0
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
19時間経過
4時間半の修理を経て114号車復活

RACE REPORT

午前11時過ぎに114号車SUBARU WRX NBR CHALLENGEは再スタートしました。修復が完了したのち、自ピットボックスからコースインしようとしましたが、ピットボックス前方を2台の不動車が並んでおり、やむなく隣のピットボックスを通過させてもらい、ピットロードに出ることになりました。ドライバーはヴァンダムです。彼は、慎重にハンドリングやサスペンションの動きを確認。その後ノルドシュライフェに向かっていきました。続けて約1時間を走行し、ティム・シュリックに交代するためピットインしました。再スタート時の順位は101位でした。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 64 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 101 09:32.8
2 98 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 83 08:56.6
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
18時間経過
再スタートの準備進む

RACE REPORT

午前10時過ぎにサスペンションパーツ、駆動系パーツ、その他補修パーツの交換作業が終わり、サスペンションのアライメント調整に移りました。この作業が終われば、エンジンなど各部の作動チェックを経て、再び車体はタッチグラウンドすることになるでしょう。辰己総監督からヴァンダムには詳細のトラブル説明と対策を説明しています。ヴァンダムは、「申し訳ないのは僕の方だと思っていたので、丁寧に説明していただき、理由が正確に理解できて感謝します。もちろん、正しく作動するかを僕自身確認してから、チームのために再び走ります」と語りました。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 65 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 98 09:32.8
2 96 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 83 08:56.6
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
17時間経過
作業完了後再スタートすることを決断

RACE REPORT

アクシデントの理由が判明しないと、たとえ修復が済んでもレースに復帰することはできません。その理由が突き止められたのは、フロントサスペンションアームのブラケットの状態でした。スタビライザーバーを取り付けているブラケットの取り付けボルトが1本のみとなっており、1本が欠損していました。そこから突然スタビライザーが外れて外側に弾かれ、なすすべなくガードレールに向かっていくこととなったと推測。サスペンションストロークセンサーの値などをチェックしたのち、その仮説にほぼ間違いないだろうということがわかりました。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 68 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 91 09:32.8
2 86 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 83 08:56.6
3 129 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
16時間経過
ヴァンダムも心配顔で作業を見守る

RACE REPORT

エンジン交換作業と並行して、クラッシュにより破損したパーツの交換と修復作業が行われました。大事をとって交換するものも含め、サスペンションアームやデフ、サイレンサーやステアリングラックとタイロッドなどを交換しています。アクシデントの当事者であったヴァンダムは、その光景を心配そうに眺めていました。彼によると、「アクシデントの少し前からステアリングが少し不安定でした。さらにエンジンパワーが徐々に落ちて来たので、ピットに報告すると、次のピットインでチェックするとのことでした。しかし、バックストレート手前で突然クルマに軽いショックがあり、左に引っ張られるようにコースアウトしました。その間なんとか回避しようとしましたが、だめでした」と語っています。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 63 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 88 09:32.8
2 79 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 83 08:56.6
3 127 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
15時間経過
エンジン交換開始

RACE REPORT

バックストレート手前の右コーナーで姿勢を崩し、ガードレールにヒットした件とは別に、ヴァンダムはエンジンパワーが落ち始めていることを訴えていました。クラッシュ後にスロー走行でピットボックスに戻ったクルマをチェックすると、エンジン不調の原因が排気系統からのガス漏れによりタービンが回りにくくなっていると判明。チームは、エンジンをアッセンブリー交換することに決断しました。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 63 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 83 08:56.6
2 68 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 82 09:32.8
3 127 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
14時間経過
アクシデント発生

RACE REPORT

5月21日(日)の日の出予定は5時37分でしたが、森からの湿気を含んだ空気がサーキット上空を覆っているため、朝靄に隠れて太陽は顔を出しませんでした。朝6時となり、あと2周でピットインを予定していた114号車にアクシデントが発生しました。ドライバーのヴァンダムは、「最初パンクだと思ったのですが、何かに引っ張られるようにリア左側をウォールにヒット。ダメージを負ったので、スロー走行してピットボックスに戻って来ました」と話しています。一方、沢田監督は「それとは別にエンジンが壊れたので、交換します。クルマがスライドした理由はまだわかっていません」とのことです。現在ピットボックスは、メカニック、エンジニア総出でエンジン交換にあたっており、事態の掌握にはまだ時間がかかりそうです。わかり次第お伝えします。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 45 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 81 08:56.6
2 72 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 76 09:32.8
3 127 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
13時間経過
名物カレータイム

RACE REPORT

深夜の担当スティントを終えた山内がチームテントに戻ると、そこにはプーンとスパイシーな匂いが。SUBARU/STI名物のカレーライスの用意ができたようです。ピットボックスではクルマの動き、タイヤの温度や内圧に関して真顔でエンジニア達と会話していましたが、カレーライスを手にした彼はこの笑顔です。生き返る、とはこのことですね。さて、午前5時の114号車SUBARU WRX NBR CHALLENGEは、現在井口がドライブしており、76周を完了して総合51位。この日の日の出は5時37分の予定です。そろそろ東の空が白み始める頃です。ただいまモニターには、速いGT3車両と小型ツーリングカーの接触クラッシュシーンが映し出されていました。疲労が溜まる頃ですから、事故には十分気をつけましょう。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 51 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 76 08:56.6
2 74 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 70 09:32.8
3 126 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
12時間経過
レース折り返し点を通過

RACE REPORT

深夜4時、24時間レースはちょうど折り返し点を通過しました。グランプリコース内でイエロー区間が続いています。パドックでは、クラッシュしてコースからレッカーされて来たクルマ、一方で長い修理を経てピットボックスに戻るマシンの姿などが交錯しています。ニュルではレッカーされたクルマでも修理して走行可能ならレースに戻ることができます。そのため、レッカー車の作業スタッフは大忙しのようです。今もあちこちでレッカー車が活躍している姿がモニターに映し出されました。富士スバルの大塚靖久もこんな深夜に関わらず、元気そうです。「最初のピットワークは緊張しましたが、せっかくのニュルなので、独特の音や匂い、雰囲気を楽しもうと考えていたので、2回目以降はリラックスしてこなせたと思います」とコメントしました。114号車は69周完了して52位。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 57 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 68 08:56.6
2 75 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 64 09:32.8
3 125 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
11時間経過
深夜のスティントは好条件

RACE REPORT

雨の降らないニュルは珍しいといわれますが、やはりレースはドライコンディションであるほうが見る方も走る方もありがたい。湿気の多い日に日中と夜間の温度差が激しいと、濃霧が発生することもあります。霧のために何時間もサスペンドとなったこともあります。今回のようにレースウィークを通じてドライであれば、気温が下がる夜間はむしろタイムアタックに向いています。明け方にベストラップ更新ということもありえます。しかし、まだコース上ではイエロー区間があるので、記録更新ショーとはいかないようです。そろそろレースは折り返し点を迎えようとしています。114号車SUBARUは、山内のドライブで、3時現在65周を完了し総合55位を走っています。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 63 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 61 08:56.6
2 78 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 57 09:32.8
3 124 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
10時間経過
小トラブル発生

RACE REPORT

午前2時少し前にルーティーンピットイン。シュリックから山内に交代しました。シュリックは、「クルマは快適なんだけど、フォグランプがちょっと変な方向を向いていて、登り坂などで違和感がある。それで集中力を乱されていたかな」とコメント。フォグランプ付きフロントグリルをアッセンブリー交換して山内はコースに戻りました。しかし、1周目で再びピットイン。電気系に異常がみられたようです。ボンネットを開けてみると、少し前に交換したオルタネーターの端子が折れていたとのことです。締め過ぎか振動によるものか、原因は定かではないですが、タイムロスは明らかです。ついでにブレーキローター、キャリパーを合わせて交換。1周25kmのニュルブルクリンクでは、小さな見逃しが大事に至ることがあるので、兆候かないか信号のモニターから目が離せません。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 54 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 59 08:56.6
2 74 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 56 09:32.8
3 122 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
9時間経過
深夜時間帯となりレースは安定し始めました

RACE REPORT

0時過ぎ、114号車SUBARUはルーティーンピットに入り、ヴァンダムからシュリックにドライバー交代しました。「クルマは特に問題なし、しかしフォグライトの向きがおかしかったかな。なぜか上の方を向いていたようだ。コースはイエローが減り、走りやすくなっている。燃費も良いはず。イエロー区間が多く、ラップタイムが遅いからといって燃費が良いわけではない。減速から加速に切り替えるたびに余計に燃料を使うからだ。クリアラップであれば、コーナーに向かってなるべく早くスロットルを戻してコーストさせ、ブレーキを遅らせるコントロールができるので、その方が速く走れて燃費も良いはず」と語っています。1時時点で総合56位、54周完了。ディーラーメカニック達もまだまだ元気です。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 56 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 52 08:56.6
2 70 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 50 09:32.8
3 120 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
8時間経過
レースは3分の1が経過しました

RACE REPORT

24時が過ぎ、日付が変わりました。レースも8時間が経過し、全体の3分の1が終了したことになります。この時点で気温11℃、路面温度14℃。114号車SUBARUは、47周を終了し、総合58位につけています。現在はヴァンダムが乗っており、コース上のイエローフラッグ区間が減ってラップタイムは安定しています。なお、総合トップは30号車フェラーリ296 GT3で、39号車アウディR8 LMS GT3 evoIIが2位、BMW M4 GT3が3位に続いています。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 58 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 47 08:56.6
2 72 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 45 09:32.8
3 114 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
7時間経過
WRX NBR CHALLENGEは復調し周回を重ねる

RACE REPORT

突発的トラブル対応ののち、井口はさらに9周を走りピットに戻って来ました。シュリックに交代するためです。「トラブルついては、僕は感じませんでしたが、やや焦げ臭く、これは外のBBQの匂いではないなと思っていたところピットから指示が入ったので、事態を理解しました。おかげでちゃんとピットに戻ってくることができ、大事に至らなかったのは良かったと思います。タイヤも全く問題なく走れました。これからより冷えていくので、さらにソフトなタイヤでも大丈夫でしょう」と井口。福島スバルの柳沼陽一は、「ノートラブルで走れていたので安心していましたが、突然ピットに入ってくることになり緊張しました。しかし、STIのエンジニアのみなさんがテキパキと対処されるのを見て、さすがだなと感じました。私も部品を取りにテントまでダッシュしたので、少しは貢献できたのではないかと思います」と話してくれました。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 62 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 41 08:56.6
2 73 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 40 09:32.8
3 94 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 37 09:41.6
6時間経過
オルタネータートラブルでタイムロス

RACE REPORT

井口に交代して2周で、クルマが発電していないことがことがわかリました。電気を使うパドルシフトからスティックシフトに変更するようピットから井口に指示を出し、合わせて無線通話もやめてピットボックスに戻るように伝えています。ピットでは、作業エリアにクルマを引き入れてボンネットを開けると、オルタネーターから煙が出ており、明らかに同部品の焼きつきであることが判明。井口はコクピットに座ったままで、急遽スペア部品に交換し約10分で作業を終え、燃料を追加してピットアウトしていきました。合計15分のロスにより、66位に後退しました。しかし、まだレースは4分の1を消化したに過ぎません。スティル・ロングウェイ・トゥ・ゴーですね。気温は13℃、路温は17℃にまで下がって来ました。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 69 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 35 08:56.6
2 77 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 34 09:32.8
3 88 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 33 09:41.6
5時間経過
4人目山内は音害に苦しむ

RACE REPORT

5時間が経過し、とても綺麗に辺りを朱色に染めていた夕日はほとんど沈んでいます。この時間帯は山内がスティントを担当しました。彼は交代してからすぐに、「雑音がすごくて、何も聞こえない。ピットからの指示もクルマ内外の音も聞こえません」と訴えていました。シュリックの時もノイズは酷かったようでしたが、今度は山内が発する声はクリアに聞こえています。山内は、46位でバトンを受け、その後44位にポジションを上げて戻って来ました。彼は、「イエロー区間が多くて、時にはコード60もあってクリアラップは全く取れませんでした。路温が急激に下がったので、タイヤが合ってなかったかなと思いました」とコメント。ドライバー交代した後も耳が痛いらしく、聞き取りづらいと話していました。21時過ぎに井口に交代。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 44 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 30 08:56.6
2 79 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 28 09:32.8
3 90 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 27 09:41.6
4時間経過
イエロー区間が続き、各車ラップタイム伸びず

RACE REPORT

4時間が経過し、あたりが少し冷えてきました。19時30分時点で気温は15℃ですが、弱い風が出てきたため体感温度はより低く感じます。太陽は西に傾いているものの、まだ早い夕方のような明るさです。北コースでは何ヶ所かでクラッシュによるイエローフラッグ区間が続き、部分的にコード60が提示されているところもあり、そのため全体的にラップタイムは遅いようです。シュリックのスティントは無線が不調で、走るドライバーからの情報が取れませんでした。それでもシュリックは、19時50分過ぎに予定通りピットイン。無線の問題はコネクターの接触不良だった様子です。「無線以外クルマは快調。無理して攻めていないし、楽しく走行できている」とのこと。山内に交代したのちは、無線はクリアに届いています。20時時点24周完了・総合46位。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 50 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 24 08:56.6
2 76 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 23 09:32.8
3 97 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 22 09:41.6
3時間経過
ヴァンダムもノートラブルで帰還

RACE REPORT

2時間経過時に最終コーナーで地元の名門マンタイレーシングのポルシェ911 GT3 Rが単独スピン。昨年ここで大きなクラッシュが発生しており、他の車両が巻き込まれることが心配されたが、幸いにもそういった事態にもならず、同車は自走でピットイン。外板パーツなどを交換し、15分後にはコースに戻っていった。18時40分にヴァンダムはピットイン。3人目のドライバーであるティム・シュリックにドライバー交代した。ヴァンダムは、「序盤重量が重い時は、フロントタイヤが硬く感じるが、グリップが限界に近づくに従ってタイヤバランスは悪くない方向に。しかし、8周中6周にわたって同じGT4マシンとバトルしていて、中々前に出られなかった。ウォーターボトルが動いてキャピン内にドリンクが溢れた」と語っていた。19時時点で18周完了、総合50位。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 50 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 18 08:56.6
2 80 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 17 09:32.8
3 102 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 16 09:41.6
2時間経過
114号車、順調に順位を上げる

RACE REPORT

トップグループのつば競り合いによるスタート後数周の混乱もなく、各クラスともクリーンな1時間を過ごした。フォーメーションラップ+7周で給油のためピットインするクルマが多い中、SUBARU/STIチームは1周多い8周を完了して17時20分頃にピットイン。85番手スタートながら、46番手まで順位を上げた井口は、「とても順調です。スタートから調子よく、クルマはとても良い状態です。終盤タイヤがグリップダウンしてきましたが、ラップタイムに影響ない程度でした。ストレートで速いマシンが前方に多数いて、コーナリングで捉えても直線で追いつかれるので四苦八苦しました。24時間を考えると、良い流れができたと思います」と語っています。カルロ・ヴァンダムに交代してピットアウト。18時時点で天候は曇り、気温17℃。先にピットインしていた上位車がコースに戻ったため、総合54位。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 56 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 11 08:56.6
2 88 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 10 09:38.2
3 118 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 9 09:45.0
1時間経過
第51回ADACニュルブルクリンク24時間レース始まる

RACE REPORT

5月20日(土)、14時45分より10万人以上といわれる大観衆が流れ込んでグリッドを埋め尽くしていましたが、15時30分に一斉退去となり、同40分にはフォーメーションラップがスタートしました。ニュルの特徴のひとつとして、このフォーメーションラップ中は、場所によっては観客がコースサイドのグリーンまで入れます。この光景は、スタートドライバーしか見られない特権です。そして、16時00分ちょうどにコントロールラインを超えたポールシッターの7号車メルセデスAMG GT3率いる32台の最速グループ1 FIA GT3軍団、続いてカップカー、GT4、TCR車両などで構成される51台のグループ2、114号車SUBARU WRX NBR CHALLENGEは47台のグループ3隊列をリードするフロントロウから北コースへと吸い込まれていきました。ドライバーは、井口卓人です。24時間ドラマの始まり。総合85番手からスタートして17時現在74位。

RACE RESULT

ClsPos Pos No. Machine Driver Laps Time
1 70 114 SUBARU WRX NBR CHALLENGE van Dam / Schrick / Yamauchi / Iguchi 5 08:56.6
2 86 718 Porsche 718 Cayman (Typ982) Peitzmeier / Heinrich / Smyrlis / Rink 5 09:38.2
3 124 115 Porsche Cayman 718 Jacques / Broodcooren / Barbaro / Cloet 4 09:47.2
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