2024.08.25 - TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2024第4戦
シリーズ折り返しの十勝大会、井口卓人は5位で着実にポイントを獲得
8月24日〜25日、十勝スピードウェイで「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup2024」の第4大会が行われました。北海道の雄大な自然の中にある十勝スピードウェイは、コース全体を通して高低差がほとんどなく、15のコーナーと、約1kmストレートからなります。ほとんどのコーナーは直角に近く、ドライバーのテクニックが試されるコースレイアウトです。シリーズ唯一の北海道ラウンドには、プロフェッショナルシリーズ27台、クラブマンシリーズ18台がエントリーし、このうち、プロフェッショナルシリーズは4台、クラブマンシリーズは1台がSUBARU BRZです。プロフェッショナルシリーズのシリーズランキングでは、Team Takuty 1号車、井口卓人(ブリヂストン)が、トップと4ポイント差の2位で、シーズン折り返しを迎えています。
プロフェッショナルシリーズの公式予選は、1号車井口が6位、97号車久保凛太郎(ブリヂストン)が17位、909号車小暮卓史(ダンロップ)が20位、906号車佐々木孝太(ダンロップ)が23位という結果になります。久保は、これまでの累積ペナルティポイントが5ポイントに達したため、予選結果からの10グリッド降格が公示され、決勝レースは最後尾からのスタートです。クラブマンシリーズに唯一のSUBARU BRZエントリーしているYOSHIKIは、十勝ならではのサラサラとした砂が散った路面コンディションに苦しみ、予選14位となっています。なお、今大会からブリヂストンはニューモデルのタイヤ「POTENZA RE-10D」を導入。ドライバーにとっては、土曜日は気温が高く、一方で日曜は気温が下がるといった、コンディションの変化が著しくデータの少ない中、パフォーマンスを引き出し、レースに臨むことになりました。
日曜日に行われた、クラブマンシリーズ決勝レースは、YOSHIKIが、中盤でライバルとのバトルを繰り広げ14位でフィニッシュ。続いて行われたプロフェッショナルシリーズの決勝レース(14周)は、10周目に発生した車両火災によるSC(セーフティカー)ランが13周目まで続き、最後の1周のスプリントレースで勝敗が決する、波乱の展開となりました。井口は、スタート直後から積極的に勝負を仕掛けていきましたが、オーバーテイクが難しいサーキットということもあり、ポジションをひとつ上げた5位でフィニッシュ。後半戦に向けて貴重なポイントを獲得しました。開幕戦以来の参戦となった、佐々木は順位を大きく上げ14位。一方小暮は、レース中盤まで好位置で走行していましたが、アクシデントで順位を落として25位フィニッシュとなりました。また、最後尾スタートとなった久保は、一時大きく差をあけながらも19位までポジションを上げて完走しています。
井口はレースを振り返って、「冷静なレース運びができ、ペースも良かったのですが、決め手にかけるレースになりました。後半戦は気温が下がっていき、マシンとタイヤのポテンシャルには期待ができます。ここまで、安定したレース運びでポイントを獲得できているので、予選での1発のタイムの出し方が、チームとしても後半戦の課題になるかなと思います」、とコメントしています。
今回も、地元北海道をはじめ、SUBARU販売店サービススタッフの皆さんが、メカニックとして参加しています。Team Takuty には、東京スバルの酒井貴志さん、秋本謙一郎さん、千葉スバルの小田健太さん、岸田雅弥さん、神奈川スバルの秋元海陽さん、北海道スバルの白濱準規さんがチームに参加しています。また、RECARO RACING TEAMには、富士スバルの吉本潤さん、山崎快さん、米田克也さん、大阪スバルの井上冬椰さん、神奈川スバルの入江柊志さん、兵庫スバルの谷垣拓空さんが、メカニックとしてチームに参加しました。また、レース終了後に行われる公道車検員として、帯広スバルの猪狩大さん、北海道スバルの山崎光聖さんが参加しています。