NEW BALANCE / ドンケル株式会社

SUBARU BRZ GT300のリアフェンダーに貼られた「NEW BALANCE」のロゴが目に止まった方も多いことでしょう。ピットガレージ内を見渡すと、SUBARU BRZ R&D SPORTチームメンバーは全員ニューバランスのスニーカーを履いています。今回のバックステージコラムは、ニューバランス社製プロスニーカーをご提供いただいているドンケル株式会社商品開発部の鈴木博之課長にお話を伺いました。同社は、安全作業靴の製造卸売を行なっている専門メーカーです。

MSM SUBARU BRZ R&D SPORTチームにご提供いただいているスニーカーについてお話を伺えますか。
鈴木氏　「はい、当社はSTI様と取引のある企業を通じ、SUBARUのレースチームにプロテクティブ・スニーカー(Protective Sneaker : 保護機能付きスニーカー)を提供できないか、というお話をいただきました。ちょうど2023年6月に新しいモデルをリリースしたばかりの頃です。このプロテクティブ・スニーカーは略してプロスニーカーを呼ばれており、建設・建築現場の方や自動車ディーラーの整備士の方に愛用されているものです。スタイリッシュな外観のため、発売以来人気商品となっていました。特徴的には、軽量かつ強度の高いプロスニーカーながら、屈曲作業などに強く、見た目にもスタイリッシュという点が挙げられます。つま先を覆う部分にはナイロンファイバー製の先芯を使用しており、特にメカニックの皆様には安心してご利用いただいています。また、提供しているのは、ダイヤル式靴紐引き締めタイプの”ボストン”というモデルとなっており、SUPER GTだけでなく、ニュルブルクリンク24時間、スーパー耐久シリーズのSUBARUチームもあわせて、合計100名分ほどをお届けしました」

MSM 　　見た目にはとてもカッコイイですね。アスリートっぽいと言いましょうか。
鈴木氏　「SUBARUチームに提供しているプロスニーカーはライトグレーを選んでいただいておりますが、スタンドやTVを通じて観戦されているお客様からスタイリッシュに見えていれば言うことなしですね。実際、国内メーカーのA社やM社でも同様のシューズをレーシングチームに提供しているようです。どちらも同じでしょうが、レースシーンでも耐えられるプロスニーカーであれば、自動車ディーラーさんやカー用品店、その他クルマ関連のビジネスに従事されている方にアピール度抜群だと思います。いわゆる”安全靴”だと革製で、つま先には鋼製の先芯が使われており、1足で1kgを超えるものが多いのですが、このタイプのプロスニーカーであれば、1足800g程度です。もちろんプロスニーカーの安全基準を定めたJSSA規格に合致しています。以上のことから、アクティブに活動されるレーシングメカニックさんには最適だと考えます」

MSM 　どのような場所で購入できるのでしょうか。
鈴木氏　「実は、人気の高いこのプロスニーカーに需要が集中し、供給が間に合っていなかったのですが、ようやく生産・供給体制が整ってきました。現在、全国のワーキングウェア取扱店、ホームセンター、工具プロショップ等に拡大しています。今年の秋に広島で開催される安全装備展示会の”緑十字展”に当社も出展するのですが、今回、富士スピードウェイでは、そこで放映予定のプロモーションビデオの撮影を進めているところです。当社WEBサイトからもご視聴いただけるようになるので、どうぞお楽しみにしていただきますようお願いします」

MSM 　SUBARUファンの皆さまにメッセージをお願いします。
鈴木氏　「何を隠そう、私もスバリストなんです。ずっとインプレッサWRX STIを乗ってきましたし、実家の父親にはフォレスターを勧めていますし、今回の出張用レンタカーもレヴォーグを選んでいるんですよ。なので、今回SUBARU様とお仕事ができ、また富士スピードウェイに来られて、個人的にはとても楽しい思い出となります。SUBRUファン、SUBARUオーナーの皆様、SUBARUディーラーにお勤めの方にはぜひニューバランスのプロスニーカーをお求めいただければ幸いです」

SUBARU BRZ R&D SPORTメカニックの黒川大樹は、「サーキットでは、タイヤ交換やブレーキの点検などをはじめ、かなりの頻度で屈んでの作業があります。その場合、シューズ先端の先芯が入っている部分が指や足の部分に触れると痛くなるし、動きが制限されてしまいます。今年のプロスニーカーはそういうことがないので、日本人の足に合わせて設計されているんだな、と思います。また、軽量にできているのが最大のメリットだと思います。重い靴を履いて1日ピットで仕事をしていると、とても疲れるので。靴紐の締め上げと解除がワンタッチでできるのも便利です」、と語っています。