ニュルブルクリンク24時間レース・レースウィークレポート
ディーラーメカ達のトレーニングが始まる

18日水曜日の午前中は、ディーラーメカは朝から新調の耐火オーバーオール、バラクラバ(耐火マスク)、ヘルメット、グローブをつけてピットワークトレーニングを反復練習しました。彼らのトレーニングに立ち会っているトレーナー役のSTI藤岡眞史は、「24時間レースが通例の5月開催であれば、気温・路温ともに高くないため、ブレーキパッドの交換はレース中に実施するものの、今回は夏モードなので、ブレーキローターも交換する可能性があります。そのため、今回はローターおよびキャリパーのアッセンブリー交換の練習をしてもらっています」、と語っており、ディーラーメカ達はそれぞれ相互に声を掛け合いながら、ミスなく安全に作業が終えるよう練習を続けました。
昼前には、ドライバーの佐々木孝太と久保凜太郎がパドックにやってきました。前夜に現地入りし、本日はドライバーチェックインを済ませる予定です。久保は、「僕は先週末スポーツランドSUGOで行われたGR86/BRZ CUPレースを終えてからこちらに来ました。(5月の)QFレースは寒くて雨がちでしたが、今回はドライで走れそうなので楽しみです。QFレースではたっぷり走っていますし、クルマは非常に乗りやすく仕上がっていたのであまり不安はありません」、と話しています。
富士スバル(群馬県)から参加の福山聡志は、「私たちは、まず今朝パドックのSUBARUテントに集まり、それぞれ車体の右側を担当する4名、左側担当の4名を決め、その中でフロントおよびリアの担当を決めました。走行中はそれぞれペアとなって、車体に触れるメカとサポート役として作業をこなす事になります。私は左側フロントを橋本さん(山梨スバル)と組んで担当します」、と話していました。ディーラーでは、走行直後のブレーキローターやキャリパーを触ることは安全管理上禁止されていますが、レースでは迅速に交換できないとタイムロスに繋がります。十分に練習を積んでおかないとならないのは、彼ら自身がよく理解しているのです。

佐々木は、「僕は、レース前から目のトレーニングやピラティスで徹底的に身体を整えてきました。もともと僕は体が固いのですが、背骨をきちんと動かせて姿勢を整えるトレーニングや体幹を機能させるトレーニングなどを繰り返してきました。約1ヶ月の間、ほぼ毎日のように近所のスタジオに行っていたので、体調はすこぶる良いです」、と話しています。ふたりがチェックイン(ライセンス類と装備品のチェック)を終えてチームテントの前で話していると、トヨタGRルーキーレーシングのモリゾー選手が通りかかり、ふたりと共にパチリ。午後5時過ぎには地元のティム・シュリックがチームと合流。同様にチェックインを済ませています。なお、所用のため遅れるとの連絡があったカルロ・ヴァンダムは、午後7時過ぎにパドックに到着する予定です。
ニュルブルクリンク24時間レース・レースウィークレポート