
5月16日(土)・17日(日)、35万2,000名もの大観衆が見守る中、第54回ニュルブルクリンク24時間レースが開催され、88号車「SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026」(カルロ・ヴァンダム/佐々木孝太/井口卓人/久保凜太郎)は、24時間139周を走破し、SP4Tクラス優勝を果たしました。SUBARU STIがニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝するのは2008年の初参加以来8回目となります。
【予選】
20時からの予選2回目は、あいにくの雨となりました。フルウェットではタイム短縮は望めないため、ヴァンダムと井口の二人がクォリファイの義務周回を終えたところで走行を終了しました。金曜日に行われた3回目の予選スタート時点はほぼフルコースドライでした。ヴァンダムはチャンスを伺い、早めにコースイン。1本目は前日タイムを5秒短縮する9分2秒568を記録し、2本目のアタックに入りましたが、途中イエローコーションが出されており、コンディションは悪化。チームは、これ以上のタイム短縮が望めないため、走行を中止しました。これによって最終的な予選ポジションが確定しました。
【決勝】
今年の特徴として全体的に気温が低く、曇り空が続きます。路面温度も上がりません。また、時々雨が降り部分的に路面を濡らすことがありました。そのためコース上は序盤からクラッシュが続出し、60km/hや120km/hといった速度制限付きイエロー区間が各所で発生し、全体のペースが上がりません。それでも88号車はヴァンダム、佐々木、井口、久保の順でそれぞれ8ないし9周ずつの連続周回をこなしながら、上位クラスの車両を追い上げて行きました。
マシントラブルや他車とのコンタクトはなく快調に周回を重ねた88号車は、4時間後には総合49位、8時間後の23時には総合42位へとポジションアップを果たします。深夜24時を過ぎると気温が下がり、6℃ほどとなりました。その後は雨雲が消えていき、コースコンディションは安定します。レースが折り返しを迎えた3時すぎに88号車は計画通りにピッインし、フロントブレーキ交換などのルーティンメンテナンスを行います。その際、左リアドライブシャフトのラバーブーツからグリスが漏れ始めているのを発見。結果的に唯一のイレギュラー作業となる同ドライブシャフトのアッセンブリー交換を実施することになりました。その後は再び元のペースに戻り、淡々と周回を重ねていきました。朝方となり、もうひとつイレギュラーなハプニングが発生します。午前2時台に60km/h指定のイエロー区間に速度超過で入ったことに対する裁定がくだされ、78秒間のペナルティストップが命じられます。しかし、ロスはわずかで済みました。
その後も順調にポジションアップを続け、午後3時すぎにアンカーの久保がドライブする88号車SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026は、コントロールラインを通過。総合31位でチェッカーフラッグを受け、SP4Tクラス優勝を果たしました。周回数は139周で、走行距離は約3,527.5kmでした。 【結果】
| 出走台数 | 161台 |
| 予選結果 | 68位 SP4Tクラス2位 |
| 決勝結果 | 31位 SP4Tクラス優勝 139周 |
【チーム体制】
| 総監督 | 高津益夫 |
| チーム監督 | 沢田拓也 |
| 技術監督 | 渋谷直樹 |
| ドライバー | カルロ・ヴァンダム(オランダ)、佐々木孝太、井口卓人、久保凜太郎 |
【出場車両】
| 車名 | SUBARU WRX NBR CHALLENGE 2026 |
| ベース車両 | SUBARU WRX S4 (VBH) |
| エンジン | FA24型4気筒水平対向DOHC16バルブ AVCS シングルスクロールターボ |
| 最高出力 | 295kW (400PS) / 6,000rpm |
| 最大トルク | 590Nm (60kgf・m) / 3,500rpm |
| 車両重量 | 1,310kg |
| ホイール | BBS製 18インチ x 11J |
| タイヤ | FALKEN製289/680R18 |