2020.11.22 - 86/BRZ Race 2020第7戦ツインリンクもてぎ・決勝
参戦開始から6年、ついに久保凜太郎が BRZ初となるチャンピオンに輝く


SUBARU BRZのこれまでの最高成績は、2016年に井口卓人の2位で、TGR 86/BRZ Raceではチャンピオンは獲得していません。久保凜太郎がその初チャンピオンを狙います。
今シーズン雨に影響されるレースが続いた。しかし今回のモテギはレースウィークを通して秋晴れで、初冬の寒さを想像していた人には拍子抜けするほど、温かい陽気となっていた。
エントリー台数はプロフェッショナルシリーズが35台、クラブマンシリーズ・エキスパートクラスが30台、オープンクラスは43台で、合計108台となりました。これは前戦の岡山大会を上回る、今シーズン最大のエントリー台数です。そのうちSUBARU BRZ勢は、プロフェッショナルシリーズが3台、エキスパートクラスが4台、オープンクラスが9台となり、合計16台となっています。
予選結果とともに、ドライバーを紹介しましょう。
プロフェッショナルシリーズは、その久保凜太郎が9位とやや苦しい結果に。CG ROBOT RACING TEAMのチームメイト#88手塚祐弥は6位、そして#988井口卓人が8位と、久保凜太郎よりも前からのスタートとなります。
クラブマンシリーズ・エキスパートクラスでは、#501廣田光一が9位、#358池島実紅が10位、#315舩井俊仁が20位、#373小日山典明が26位という予選結果になりました。
そしてオープンクラスは#209五賀貴男が7位、#64高橋正恭が9位、#601鈴木善仁が21位、#402酒井強志が26位、#270江原聖洋が29位、#278高部一竹が30位、#507羽鳥明が31位、#428嶋田幸生が40位、#4片岡照仁が41位となりました。
今回もCG ROBOT RACING TEAMに日本全国のスバルディーラーからレースメカニックとして応援に駆けつけてくれました。千葉スバル鎌ケ谷店の小倉拓さん、東京スバル高島平店の北川敦さん、大阪スバル箕面店の長岡克朗さん、秋田スバル自動車秋田南店の桐原智廉さん、以上4名です。

オープンクラス決勝レースで5位入賞を果たした#209五賀貴男のコメント
「金曜日の練習走行の段階では、2分20秒台を出せば大丈夫かな、と思っていたんですが、みんな19秒台でしたね。ちょっと甘かったですね。ただ決勝レースでは5位という、過去最高の結果を出すことができました。でも予選でもう少し前からスタートできていれば……。また来年、がんばります」

エキスパートクラスでは、予選9番手からスタートの廣田光一が、5周目に8位、7周目に7位、そして8周目に6位にまでポジションを上げて、今シーズン初入賞を果たした。
エキスパートクラス決勝レースで6位入賞を果たした#501廣田光一のコメント。
「金曜日の練習走行では3番手でいい感じだったんですが、予選はちょっと調子に乗りすぎたのか、失敗してしまいました。決勝レースではひとつずつ順位を上げることができて、6位入賞することができました。今シーズンも3レースに出場したんですが、トラブルが出たり、運がなかったこともあって、結果が残せませんでした。最終戦で入賞できたことで、来年につなげてBRZを盛り上げたいですね」

そして注目のプロフェッショナルシリーズ。スタートで井口卓人に先行して、久保凜太郎が8位へと上がり、オープニングラップでさらに1台をオーバーテイクし、7位へ。そして7周目、前を走っていた手塚祐弥がメカニカルなトラブルでスローダウンし、6位へとポジションを上げる。
チャンピオンを争う谷口信輝選手は4位走行中だったが、逆転でチャンピオンを獲るためには優勝しなければならなくなった。

プロフェッショナルシリーズで6位入賞し、2020シーズンのシリーズチャンピオンを獲得した#87久保凜太郎のコメント。
「シリーズチャンピオンを決めることができて、ホッとしている、というのが正直なところですね。レース自体はスタートを決めることができて、手塚祐弥選手の残念なトラブルもあって、6位に上がることができました。ポイントではリードしていたんですが、前へ出ることしか考えていませんでした。ともかく谷口信輝選手と戦って、チャンピオンを取れたことが嬉しかったですね」
井口卓人は久保凜太郎の後ろでレースを戦っていたが、最終的に9位でフィニッシュ。またメカトラブルを負った手塚祐弥はリタイヤとなった。