
2020年SUPER GT シリーズ最終戦 第8戦「たかのこのホテル FUJI GT300km RACE」の予選が終了しました。
朝の公式練習からBRZ GT300は調子が良く、全体トップタイムをマークしています。心配された路面温度の低さですが、20度前後の温度でチームにっとては想定内の温度ということでした。午前中の公式練習ではソフトタイプ、ミディアムタイプのタイヤ選択が進められ、それに合わせてマシンのセットアップも変更するといった作業が行なわれていました。そうした予選、決勝を見据えての練習走行の中で、ソフトタイプのタイヤを履く山内英輝が1分35秒417を出し、トップに立ちます。午後の予選でも気温、路面温度に大きな変化がなく、チームはタイヤの摩耗などの性能を鑑みてミディアムタイヤで予選を走ることをチョイスしています。

GT300のエントリーは今回も30台で、A組、B組に別れそれぞれ上位8位までがQ2予選に進出します。SUBARU BRZ GT300はB組で、井口卓人がQ1を走ります。気温、路面温度の低さもあり、タイムアタックするには3ラップほど必要で、そこから3周計測を目指します。井口は計測開始と同時にトップタイムを出します。そこから更にタイムを伸ばし、計測3周目ではセクター1、2で自己ベストを出しています。ところが、セクター3で遅いマシンに絡みタイムロス。その結果予選B組3位のポジションでQ2へと進出しました。

続くQ2を走る山内英輝は、もちろんポールポジションを狙います。同様にウオームアップに時間を掛け、そして3周計測に臨みました。期待通りに山内は全体トップのタイムを刻みますが、最終ラップにかわされ予選2位となりました。
山内英輝
「悔しい予選でした。まだまだマシンも改善する点があり、全力を出し切るまでにはなっていません。ですが今年のマシンは速さの手応えもあり、その分要求値も高くなっているのだと思います。予選2位は良いポジションだと思います。最終戦は全力を出し切るように走って、その結果優勝だったり、シリーズをいいポジションを獲得して、全員笑って終われるように頑張りたいと思います」
井口卓人
「まだまだタイムが出せる手応えがあったので、いい感じの予選でした。でもまだアンダーステアが強い部分も残っていて、改善の余地はありそうでした。それと、今回はアタックのタイミングがあまり上手くいかなかったのは反省です。明日の決勝はいい位置からのスタートなので、ファンの皆さんからも『BRZ GT300は、最後カッコよく決めたね』って言われるレースにしたいと思います」
渋谷真総監督
「フロントロウからスタートできるので、良い結果だと思います。ドライバーにしてみれば、ポールを狙っていただけに、きっと明日は倍返しすると思います。我々は1位を取るしかないので、ピットも含めミスなく勝ちを取りに行くレースをしたいと思います」
SUBARU BRZ GT300がシリーズチャンピオンを取るには、ライバルチームの結果も影響する厳しい状況ですが、全力を出し切り、優勝するレースに期待がかかります。
シーズン最後の決勝は、午後1時00分にスタート。レース距離300km、66周で競われます。全力で戦うSUBARU BRZ GT300への応援をお願いします。