SUPER GT

BACKSTAGE COLUMN

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2019.07.26

富士スピードウェイで撮る

現在、世間はカメラブームですね。最新型のフルサイズミラーレス一眼カメラなどで、撮影を楽しんでいる方も多のではないでしょうか。SUBARU/STIのファンの皆様も多くの方がカメラ持参でサーキットにお越しいただいているようです。どうやったらかっこいい写真が撮れるか興味のある方も多いでしょう。さて、今回のバックステージコラムでは、プロカメラマンの服部真哉さん(49)に、撮影ポイントの多い富士スピードウェイを例にとって、撮影のコツなどを聞いてみました。
「富士の撮影ポイントって結構あるんですよね。進路にそって順に言えば、1~2コーナーの内側、コカ・コーラコーナー正面から100Rにかけての内側、ダンロップコーナーの内側と外側、GR Supraコーナーから最終コーナーにかけての内側などで多くのファンがカメラを構えています。特にコース終盤のダンロップコーナーから最終コーナーにかけては、土手の上にズラリとカメラを持ったファンが並んでいますし、僕らプロ並みやそれ以上の機材を持ったファンもいてびっくりします。
ただ僕らのようにコースサイド近くまで寄れないので、それなりの望遠レンズが必要でしょう。レーシングカーを大きく捕らえるためにも、最低300mmぐらいの望遠レンズは欲しいところです。400mm、500mmといった長い望遠レンズがあればなお良いでしょうね。最近のカメラはISO感度を高く設定しても画像のノイズは非常に少ないので、多少暗い(F値が大きい)レンズでも、昼間のレースであれば大きな問題ではないでしょうし、そんなレンズで練習して、お金を貯めて明るい大口径レンズに交換しても良いでしょう。撮影に関してぜひ使って欲しいのが一脚。カメラのブレも減りますし、何より重い機材を振り回さなくて良いので楽です。またフェンスをクリアするために、脚立を準備しているファンの姿も随所で多く見かけます。
レーシングカーを撮るコツをいくつかご紹介します。まずピントをどこに合わせるかですが、GTやツーリングカーなどであればクルマ前面のラジエターグリル、フォーミュラであればドライバーのヘルメットに測距点を置くのが基本です。そして車両の前方向にスペースを作る(クルマの進行方向の余白を少し多くする)と、スピード感や躍動感が出ます。シャッタースピードは1/500秒ぐらいを基本にいろいろ撮り比べてみてください。プロでもぶれないようにカチッと決めたい時は1/640秒以上の速いシャッタースピードで切ることもあります。できればボディのスポンサーロゴがカチッと決まっていて、タイヤやホイールが回っていると動きがあって良いです。
それと太陽光はクルマのボンネットやルーフに当たっていることが多いので、多少暗め(-1/3~2/3)にISO感度設定をすれば、クルマが明るくならず重量感が出ます。最初はシャッタースピード優先のオートで撮影して、慣れてきたらマニュアルで撮影していくと良いでしょう。
アマチュアの方々の魅力は自由度。僕たちのように順光でスポンサーロゴがきっちりと入った写真は必ずしも必要ではありません。半逆光や逆光、また1/60秒以下のスローシャッターで背景を絵画のように流して撮るなど、いろんなことにチャレンジして楽しんでもらえれば良いと思います。デジタルの時代なので、フィルム時代のように撮影枚数など気にしなくていい良い時代。そして今のうちにミラーレスカメラに慣れておくのも良いかもしれません」
いかがでしょうか。ヒントになったでしょうか。夏のSUPER GT富士500マイルレースは、時間も長いので十分に撮影が楽しめることでしょう。様々なアングルやシャッタースピードでの撮影に挑戦してみてください。
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