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スーパー耐久
2024.05.09

S耐富士24時間に向けてみっちり走り込み

スーパー耐久2024

5月8日(水)、富士スピードウェイにてスーパー耐久シリーズ第2戦富士24時間レースに向けた公式合同テストが実施され、Team SDA EngineeringからST-Qクラスの61号車SUBARU BRZ CNF Conceptが参加し、精力的に走行テストを進めました。
SUPER GT第2戦富士3時間レースからなか二日を挟んで行われた公式テストセッションですが、折しも鈴鹿サーキットではGTエントラント協会主催によるGT300車両の専有テストが行われており、61号車レギュラーのプロドライバーふたりは欠席。スーパー耐久(S耐)テストには、Aドライバーの伊藤和広、一昨年からチームに参加している廣田光一、SUGOテストから参加している花沢雅史の3名がステアリングを握ります。3名は共にSDA(SUBARUドライビングアカデミー)のインストラクターとして、日々開発業務に従事する社員エンジニアです。この日のテストは、まさに社員ドライバーによる徹底した走り込みに活用されることとなりました。
スポーツ走行枠で多くのS耐車が走った前日は雨に祟られましたが、この日は朝からドライコンディションです。朝9時50分から、13時30分から、15時30からの各1時間および18時30分からの夜間練習走行枠1時間50分を加え、合計4時間50分の公式テスト時間が設定されています。さらに公式テスト枠の間にそれぞれ30分間のスポーツ走行枠が4回設定され、S耐車両は最長6時間50分間走り続けることができることになります。Team SDA Engineeringでは、3月31日にスポーツランドSUGOで行われた公式テスト以来、約40日以来の走行テストとなりました。
SUGOテストでは、山内英輝と井口卓人のふたりが車両のセットアップを担当し、SUGOに合わせた走り方などを社員ドライバーに伝授しており、チームはその基本セットのまま、BRZレースカーをこの富士公式テストに持ち込んでいます。走り出してみるとアンダーステア傾向が強く、Aドライバーの伊藤はアジャストを進めます。伊藤(和)は、「当初の目論見ではSUGOのセットで行けるのでは、と考えていたのですが、走り出してみるとバランス的に富士にはマッチしていないところがあり、セットチェンジしたのちには乗りにくさは解消しています。また、結果的には社員ドライバー3名の習熟が進められた成果は大きいですね。私自身もメイン(としてセットアップ)をやらせてもらえたことで得るものがあり、成長できたと思いますし、とても貴重な良い経験をしました」、と語っています。
その花沢は、24時間レースルーキーなので、このテストで夜間走行を経験しておく必要があります。花沢は、「私は、プライベートで富士はそれなりに走っており、夜間走行と言っても慌てることなく落ちついて対応することができました。速いクルマが後ろから迫って来ても早めに進路を譲る意思表示できていますが、24時間レースでは台数も多いでしょうからより注意する必要がありますね。今日の夜間走行では、走り始めに雨がパラパラっと降ってきましたが、スリックのままで走れる程度だったので問題はありませんでした」、とコメントしました。
チーム監督の伊藤(奨)は、「走り出しはセットアップ変更が必要でしたが、それ以降は何も問題なく、ドライバー3名もしっかりと習熟してくれたと思います。フロントの剛性に効く新しいアイディアを入れているのですが、それも想定通り機能していることがわかりました。24時間レースに向けての準備は順調です」、と語り、チーム代表の本井雅人は、「プロドライバーのふたりが不在のため、今回のテストは社員ドライバー3名で進めることになりました。(山内と井口の)どちらかひとりでも参加してもらいたいとお願いしたのですが、今年のSUPER GT予選フォーマットの変更(ふたりのタイムの合算でグリッドが決められる)により、ふたりセットでテストをしなければならないため、諦めました。SUGOでは、ラジアルタイヤからスリックへの適合も完了しており、それなら社員ドライバーの走り込みに専念しようということにしました。結果として、チームは活気付いており、明るい雰囲気です。準備万端で2週間後の24時間レースを迎えることができます」、と話しています。

スーパー耐久シリーズ第2戦富士24時間レースは、5月24日(金)から26日(日)の日程で行われます。
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