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SGT NBR
2024.01.24

SUBARU、2024年モータースポーツ活動計画を発表

東京オートサロン2024

1月12日(金)より幕張メッセで開催されている「東京オートサロン2024」会場にて、「2024年SUBARUモータースポーツ活動計画」が発表されました。
プレスカンファレンスの冒頭、スバルテクニカインターナショナル株式会社(STI)の平岡泰雄社長は、「STIがリードする2024年のSUBARUモータースポーツ活動としては、SUPER GT、ニュルブルクリンク24時間レースを中心に計画を進めています。昨年シーズンのSUPER GTは、シーズン途中から本来のスピードも取り戻してきています。また、空力のセッティングやタイヤの使い方など、わかってきたことも多く、また今季から導入されるカーボンニュートラル燃料についても、テストで対応を完了しています。ふたたびGT300チャンピオンを奪還すべく臨みます。これまで同様、チーム総監督はSTIの小澤正弘が、チーム監督はR&D SPORTの澤田稔が担当します。ドライバーも同様に井口卓人と山内英輝の2名体制となります。ニュルブルクリンク24時間レースは、昨年レースでSUBARU WRX レース車両に起きた不具合を解消し、勝てるクルマに仕上げています。皆様お馴染みの辰己英治総監督ラストイヤーの今年は、なんとしてもSP4Tクラス優勝をとって帰りたいと考えています。監督はSTIの沢田拓也で、ドライバーはカルロ・ヴァンダム、ティム・シュリック、佐々木孝太と新たに久保凜太郎を迎えることになっています。また、全国のスバル販売店から選抜された8名のディーラーメカニックと共に戦ってきます」と語っています。
NBRラストイヤーを公言することとなった辰己総監督は、「そろそろ引退をと考えていたのですが、STIは人材が育ってきており、ニュルで完璧に勝てるクルマが作れるようになってきました。また、私が言い続けてきたフレキシブルパーツについても定着し、若い技術者達の間にも理解が深まっています。そんな理由と、(トヨタの豊田章男会長がプレスカンファレンスで語っていたように)私も普通のオジサンとして外からSTIのレース活動を眺めてみたい、という思いもあり、ラストイヤーとすることにしました。だからこそ、ニュルはなんとしても勝って帰るつもりです」と語っています。今年のSUBARU WRX NBR CHALLENGEマシンは、空力を見直したほか、本日発表した特別仕様車のWRX S4 STI Sport #にも採用しているフレキシブルパフォーマンスホイールが採用されており、ドライバーの佐々木孝太によると、「今回NBR車に採用されたホイールはフロントの接地性が高く、旋回時の操安性が向上しています。長い時間をかけてこのホイールの開発テストを繰り返してきましたが、本当に効果が大きいことに驚いています。NBR車もロングスティントのテストを繰り返したので、完成度は非常に高いと思います」とのことでした。
本年も引き続きスーパー耐久シリーズに参戦するTeam SDA Engineeringの本井雅人代表は、「今シーズンは、将来のBEV(バッテリーEV)を含めた市販車へのフィードバックを目的とした活動に切り替えることにしました。昨年までの目的のひとつに掲げていた人材育成については、今シーズンも不変です。シーズン途中から新たなマシンにスイッチし、近い将来お客様に届けられる技術を織り込みながらレース現場で車両を鍛えて参ります。チーム代表は引き続き私が担当しますが、チーム監督にはSUBARU技術本部の伊藤奨をあて、社員エンジニアがチーム運営を行います。ドライバーは、引き続き井口卓人と山内英輝と社員ドライバーを組み合わせます」、と語りました。新型マシンについての言及はありませんでしたが、スクリーンにはBRZ CNF conceptの後ろに少しだけ次期車両のシルエットがわかる画像が映し出され、期待感を盛り上げていました。
また、全日本ラリー選手権にWRX S4をベースにした車両で出場する新井敏弘のチームをサポートすることも付け加えられました。トークショーに登壇した新井は、「S4はサイズが以前のクルマよりも大きいのですが、クルマ自体の剛性感が全く異なり、ラリー向きだと感じています。また、2.4LのFA24エンジンも、EJ20と比べてもとても扱いやすく、もはや次元が違うとさえ感じています」とWRX S4ラリーカーについて、表現していました。
東京オートサロン2024は、1月15日(日)まで3日間の予定で行われています。
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