2026.03.03
SUBARU HIGH PERFORMANCE X version II、力強く発進
2026スーパー耐久シリーズ公式テスト
3月1日(日)にモビリティリゾートもてぎにてENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONE公式テストが実施され、Team SDA EngineeringからST-Qクラスにエントリーする新型車両「SUBARU HIGH PERFORMANCE X version II」(以下HiPerfX2)が登場し、早くも安定した走りを見せました。
HiPerfX2は、東京オートサロンでお披露目され注目を集めた開発車両です。既存のSUBARUアセットを活用し、ショーモデルとして進化させたのがジャパンモビリティショーに出展されたPerformance-B STI conceptです。さらに、“もっといいクルマ”へと進化させるために、モータースポーツの現場で鍛えていく開発車両がこのHiPerfX2ということになります。FA24型エンジンやサブフレーム、サスペンション、ブレーキやデフなど先代のHiPerfXで開発を進めた実績のあるコンポーネンツをそのまま流用しています。「昨年の秋からホディシェルの補剛などを開始し、年末にかけてパーツやコンポーネンツの架装を進めました。オートサロンの展示に間に合わせたのち、エンジンに火が入ったのは2週間後の1月末です。それから2月中旬の富士スピードウェイでのテスト(一般スポーツ走行枠)まではSKC(栃木県のスバル研究実験センター)を走らせていますが、富士の走行時はリアウィング無しで走行しており、もてぎ持ち込みの直前にリアウィングを付けたのですが、事前にSKCで乗った時はすごいアンダーステアだったので、正直心配でした。しかし、路面との相性もあると思うのですが、ここでは走り出しからプロドライバーからは好印象をもらい、ホッとしました」、とチーフエンジニア兼チーム監督の伊藤奨は語っています。
前日の2月28日に行われた特別スポーツ走行枠には、レギュラードライバーの井口卓人、山内英輝、SUBARU社員ドライバーの伊藤和広、花沢雅史が集合。車両は2月の富士で少し走っただけであり、61号車Hi-PerfX2にとっては今回が実質的なシェイクダウンにも関わらず午前1時間、午後1時間半の走行枠をトラブルフリーで走り、四人のドライバーはそれぞれに好感触を得た様子です。タイム的にもST-2クラス(排気量2.01L以上3.5L未満の車両)のクラストップ並のタイムを記録していました。
公式テストが行われた3月1日は好天に恵まれ、気温15〜17℃と過ごしやすい環境でテストスケジュールは進行しました。このテストには合計38台、そのうちターゲットとなるST-2クラスは8台が参加しており、今季も激戦区となりそうな予感です。そんな中、61号車HiPerfX2は0.009秒差でST-2クラスの最速車両のベストタイムに肉薄しています。この日は、前日同様に合計2.5時間54周をノートラブルで走っており、3週間後に同じもてぎで行われるスーパー耐久開幕戦での活躍に期待が高まりそうです。
本井雅人チーム代表は、「やはりホワイトボディからモノコックを作り上げたのが効いていますね。以前のクルマは、生産車から不要部分を剥ぎ取った状態から補剛をしていたので、ホワイトボディから作ったらこんなことができるのに、というのがいくつもあったんです。そんな経験から解析チームがかなり自信を持てていたので、ならば高次元にバランスの取れたボディをゼロから作ろうということになったわけです。空力については、床下まで含めてクルマ一台目線で量産開発の空力エンジニアが取組んでいます。中でもリヤウイングに関しては、従来の再生カーボン素材関連だけでなく、航空部門から空力関連のエンジニアも一緒に開発に加わっており、自動車・航空のエンジニアコラボで取り組んでいます。この活動による人材の育成や社内の部門を越えた人材交流については、相当進化したと言えるでしょう。とっても頼もしいですね」、と語っています。






















