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RACE REPORT

2016.07.08 - グローバル・ラリークロス第6戦・第7戦 MCASニューリバー
グローバル・ラリークロス第6/7戦MCASニューリバーにWRX STIが参戦
7月2日(土)3日(日)、SUBARU/STIがサポートするSUBARUラリーチームUSAが参戦するグローバル・ラリークロス第6、7戦がMCASニューリバー(ノースカロライナ州)にてダブルヘッダーで開催されました。
グローバル・ラリークロスは、米国で開催されている人気の高いモータースポーツ競技です。舗装やダートが入り混じったクローズドの周回コースを用いて行われるこの競技の特徴は、コースに分岐があること。通常のルートに加えて、ジョーカーラップと呼ばれるルートがあり、各ドライバーは1回のレースのうちに、このルートを1度は必ず通らなければならないことになっています。その時のレース運びによって、序盤に通過した方が有利な場合、またはその逆といったケースが見られ、混戦のレース展開で団子状の集団の前にジョーカーラップを通過したマシンが躍り出るなど、ゲーム的な要素が加えられているといえます。

予選にも特徴があります。予選はタイムアタックとヒートレースで構成されており、タイムアタックの上位6台は決勝のグリッドを決める予選レースを行い、それ以下の車両はグループに分かれて、レースを走り、勝ち残ったものが敗者復活戦レースであるLCQ(ラストチャンスクオリファイ)へと進出。勝ち上がった4台が上位6台に加わり、10台が決勝へと進みます。

SUBARUラリーチームUSAは、SUBARU/STIによる技術支援のもと、SUBARU WRX STIをベースに車両を製作しています。競技車両は市販車をベースに600馬力までパワーアップされたエンジンを搭載し、コースにあるジャンピングスポットに耐えうるシャシーを持つように改造されています。また電子デバイスによるトラクションコントロールは禁止されています。
7月第1週の週末に開催されたMCASニューリバー戦では、その初日である第6戦で予選最初のヒートレースではバッキー・ラセックが4位でフィニッシュ、同時に走っていたチームメイトのスベレー・イサックセンも堅実にドライブして3位で走っていたものの、最終ラップの果敢なアタックにより、クラッシュしてしまい機械的なトラブルが発生し、ストップを余儀なくされました。グローバル・ラリークロスで、彼は「バイキング・ウォリアー」というニックネームで呼ばれています。

上位6台に残れなかった彼ら。しかし、敗者復活戦であるLCQで、イサックセンとラセックの双方が素晴らしいレースを展開し、それぞれ2位と4位でフィニッシュ、残り4台となる決勝グリッドを獲得します。しかしここで、イサックセンはLCQ走行中の接触が、回避可能なものだったと判断され、5秒のペナルティを加算されることとなり、決勝レースへの参戦圏外の5位へと降格してしまいました。
決勝は大雨と雷による遅延があり、開始前にはレーストラックは泥沼と化しました。ラセックのスターティングポジションでは、クルマのワイパーが扱いきれないぐらいの厚い泥を浴びてしまいます。スタート直後から上位を追い上げるべく懸命の走りをみせるも、ラセックは厳しい視界の影響でタイヤバリアに接触、そこでレースをストップすることを余儀なくされました。

初日が終わり、翌日の第7戦に2レースにむけてのミーティングがチームによって精力的に行われました。しかし、翌日は悪天候のため嵐がコースエリアに訪れる前にレースを完了できるよう、LCQなどもキャンセルし、すべての進行を前倒しにするなどの調整があったものの、コース近隣への落雷などにより、主催者は最終的にレースをキャンセルすることを決めました。

次戦は7月30日(土)ワシントンDCにて開催されます。
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