2016.09.04 - グローバル・ラリークロス第9戦 アトランティックシティ
GRC第9戦、元WRCドライバーのクリス・アトキンソン走る!
2016年グローバルラリークロス選手権第9戦は、8月27日(土)・28日(日)にアトランティックシティのベイダーフィールドで開催され、SUBARUラリーチームUSAは今回、通常より1台多い3台のラリークロス仕様SUBARU WRX STIで参戦。ドライバーは、レギュラーである#11スベレー・イサックセン、#81バッキー・ラセック、そしてスポットドライバーとしてSUBARU インプレッサWRX のWRカーを駆ってWRCで活躍した#55クリス・ アトキンソン(オーストラリア)が参戦しました。今回はスーパーカークラスを戦う2017年 WRX STI GRCのデビュー戦となり、その記念でアトキンソンが一度限りの登場となりました。

サーキットの一部は、以前軍用機の離着陸に使用していた軍用グレードのアスファルトが敷かれた滑走路と誘導路を含み、路面は荒れていてほとんどサンドペーパーのようで、タイヤに非常に厳しいものです。さらに、コースコンディションは頻繁に変化します。砂利のセクションについてアトキンソンは「砂利を強く掘ってしまうこともありますが、その次のラップでは同じ場所が走りにくくなってしまうので、周回ごとに対応する必要がありました」と語りました。
今回、決勝レースは他戦より2台増えた12台マシンで競うことになりました。LCQ(ラストチャンス予選)からは、6台が決勝レースに進出します。

28日(日)に開催されたヒートレース。7台で争われるヒート1Aに参戦のラセックは2列目中央、イサックセンは3列目内側からスタート。ラセックは好スタートで4番手を走行するものの、最終ラップでパンクに見舞われスローダウンし、最終コーナーで僚友イサックセンに抜かれてフィニッシュ。それぞれ5位と6位となりました。一方アトキンソンは、ヒート1Bで2列目内側のスタート。しかし1周目の2コーナーで他車と接触しスピンアウト。マシンは足回りにダメージを受け、タイヤもパンクしたため完走できませんでした。ヒート2Aでイサックセンは2列目中央からスタートし5位、アトキンソンは2列目外側からのす太とで4位となりました。ラセックはヒート2Bに3列目内側からスタートし5位です。

LCQではイサックセンは1列目外側からスタート、2位でLCQを終えたものの、ペナルティがあり、決勝レースは最後尾スタート。ラセックはLCQに2列目内側からバトルを展開し、3位となりました。
決勝レースの出走は12台。8ラップのレースでは、9位からスタートしたイサックセンが安定した走りで9位のポジションを守り完走しましたが、残念ながらアトキンソンは2ラップ目のジョーカー走行中に左フロントタイヤのパンクに見舞われ、ラセックもスタート直後の第2コーナーで左リヤタイヤがパンクし、いずれもゴールできませんでした。

チーム・オーナー、ランス・スミスは「全体的にはいい方向に向かっているレースでした。今回は3台ものマシンが決勝まで進出できたのはうれしいです。以前ならばかなり難しいことだったといえますから。最近はエンジンの信頼性もあがり、安定したパフォーマンスが発揮できています。2015年、2016年のマシンの両方とも、タイムもよかったし、いまでも戦えるだけの競争力を証明しました。アトキンソンのドライバーへのアドバイスも助かりました。彼のラリークロスのデビューレースはいいものになったと思います。最初のレース、2コーナーでみんなが彼をちょっといじめたが、それは"ラリークロスにようこそ"という挨拶。ともかくものすごくいい走りをみせてもらえました」と語りました。
グローバルラリークロスの第10戦は9月17日(金)~16日(土)ワシントン州、シアトルのエバーグリーンスピードウェイで開催されます。